動労西日本 広島2拠点でスト 「運転保安確立・解雇撤回」掲げ

週刊『前進』06頁(2625号02面03)(2014/03/24)

 動労西日本 広島2拠点でスト
 「運転保安確立・解雇撤回」掲げ

(写真 ストに突入した大江委員長【右】を迎え五日市駅前でJRと対決して集会【3月17日】)

 動労西日本は3月17日、JR西日本広島支社構内にある広島印刷事業所と山陽本線・五日市駅を拠点に14春闘ストに立った。大阪から中西剛副委員長、岡山から山田和広書記長が駆けつけ、行動をともにした。
 午後3時、広島印刷事業所でストに突入した岡崎昭夫組合員を支援の仲間が出迎えて、広島支社正門前で集会が始まった。司会は山田書記長が担った。JR西日本の人事課がこそこそと監視に来ていたが、そんな威圧を吹き飛ばす勢いで岡崎組合員がスト突入宣言を発した。
 「ストライキで闘うのが労働組合だ。過労死・超長時間労働・低賃金の攻撃を粉砕するため、14春闘をストライキで闘う。この攻撃の出発点は国鉄分割・民営化だった。安倍政権は、大資本の生き残りのためにさらなる雇用破壊、すべての労働者の非正規職化に踏み込もうとしている。『もう決まったことだから仕方がない』とあきらめを組織し、現場が闘いに立ち上がることを抑えつけている労働組合指導部と決別し、われわれとともに闘おう!」
 参加者は「山田書記長の解雇を撤回しろ!」「中西副委員長の労災を認定しろ!」と広島支社にシュプレヒコールをたたきつけた。
 午後6時には、五日市駅でストに突入した大江照己委員長を出迎え、同駅前で集会を行った。JRの管理職20人と私服刑事10人が行動を監視したが、結集した仲間の団結は彼らを圧倒した。
 大江委員長がストライキ宣言を発し、「安全崩壊はJR北海道だけではない。JR西日本でも踏切事故や駅での転落事故、保線・電気・信号での事故が多発している。動労西日本は駅の安全闘争に取り組み、昨年、可部線の安芸長束駅に遮断機を設置させた。闘えば勝てる!」と訴えた。
 国労近畿地本の富田益行さんの「反合理化・運転保安闘争路線でJR体制を打倒するチャンスが来た。4・19尼崎闘争にJRの闘う青年労働者を登場させよう」というメッセージを大江委員長が読み上げた。
 広島連帯ユニオン草津病院支部と岡山の仲間、高陽第一診療所労組がアピールを行い、広島連帯ユニオンは組合員への不当解雇に対し組合の団結で闘い解雇撤回をかちとったと報告。中西副委員長は尼崎事故とJRへの怒りを表明し、闘う決意をきっぱりと述べた。
 18日早朝には、JR貨物の15年連続のベアゼロ攻撃に対する抗議行動を山田書記長を先頭に闘った。JR貨物・広島車両所の正門前に登場した動労西日本と動労千葉を支援する会・広島は、「JR貨物の賃下げ攻撃粉砕!」の横断幕を掲げ、「動労西日本に結集して闘おう」と呼びかけた。
(広島・魚住徹)

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