3・15日比谷 川内原発動かすな 5500人が野音埋める

週刊『前進』06頁(2625号04面03)(2014/03/24)

 3・15日比谷
 川内原発動かすな
 5500人が野音埋める

(写真 「川内原発再稼働反対!」「原発をやめろ!」と意気高くデモ【3月15日 千代田区内幸町】)

 3月15日、日比谷野外音楽堂において「フクシマを忘れない!さようなら原発 3・15脱原発集会」が「さようなら原発」一千万署名市民の会主催で行われた。会場には労働組合など5500人が結集し、集会後、都心をデモ行進した。
 午後1時30分、集会が始まった。呼びかけ人で作家の大江健三郎さんは「規制委員会が川内(せんだい)原発の再稼働を優先すると決定した。安倍首相に再稼働を決める権利はない。私は80歳近いですが、あきらめないでこの運動を続け、人生をまっとうしたい」と固い決意を表明した。
 賛同アピールを元宇宙飛行士の秋山豊寛さんが行い「今日の集会は『フクシマを忘れない』というタイトルが掲げられていますが、福島では現在進行形なんです」と言い切り、「川内原発を再稼働させてはいけない。こういう社会を変えましょう。そのために、怒り・悔しさをまとめて大きな声にし、声を行動にしましょう」と呼びかけた。
 続いて、「被ばく労働を考えるネットワーク」の〝なすび〟さんが発言に立ち、「収束作業や除染作業というのは被曝労働であることが最大の問題です。被曝労働というのは、ある割合で誰かが死ぬことを前提とした、非人間的な労働です」と怒りを表明し、「これをなくすには脱原発しかありません。その上で、誰かを犠牲にして経済が発展する社会を拒否する、そのための努力が脱原発の運動です」と訴えた。
 集会に先立ち野音入り口ではNAZENが「3・11反原発福島行動14」の模様を伝えるビラを配布。国鉄新10万筆署名、市東孝雄さんの農地取り上げに反対する署名がそれぞれ276筆、500筆以上寄せられた。『前進』も43部販売した。
 3・11反原発福島行動14の大成功と深部でつながり、労働者階級の3月15日と9日の両反原発行動への決起が実現した。日帝・安倍の原発再稼働、戦争と改憲の攻撃に、労働者階級は危機意識と激しい怒りを燃え立たせている。このうねりを大きく結集し、6・8国鉄全国大集会の大成功につなげよう!

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金曜行動川内再稼働策動に怒り

14日夜、首相官邸前(写真)と国会前で反原発金曜行動が闘われた。原子力規制委員会が九州電力川内原発の審査優先を決定したことに参加者から怒りと抗議の声があふれた。

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