紹介 共産主義者180号 都知事選の地平で2010年代中期階級決戦の勝利を展望

週刊『前進』06頁(2628号06面02)(2014/04/14)


紹介
 共産主義者180号
 都知事選の地平で2010年代中期階級決戦の勝利を展望


 今号の巻頭論文は、都知事選への挑戦の総括から壮大な2010年代中期の闘いを展望する北野聡史同志の「2010年代中期階級決戦と選挙闘争」です。動労千葉鉄建公団訴訟控訴審での9・25判決と「革共同50年史」発刊の力で開始された現代革命への歴史的挑戦の意義を、1930年代階級闘争の教訓からも総括する必読論文です。
 次に、革共同関西地方委員会・泉州地区委員会による論文「泉佐野市議選で無数の拠点建設と巨大な地区党建設を」は、都知事選決戦への挑戦が切り開いた地平から、階級的労働運動路線に転換して闘い勝利した前回の泉佐野市議選以降の4年間を総括し、労組拠点建設と地区党建設をかけて5月の泉佐野市議選を闘いぬく方針を提起しています。

国鉄最高裁署名10万筆の達成へ

 松本洋論文「14春闘の地平から5・1メーデーを闘おう」は、現在進行形で闘われている14春闘を都知事選の継続として位置づけ、その大前進と各産別の課題を明らかにしています。5・1メーデー闘争に向かって総決起を訴えています。
 塚田博一論文「解雇撤回! JR体制打倒! 国労共闘の戦闘宣言」は、まず、JR北海道の安全崩壊やJR東日本の川崎駅事故などを生み出している構造を現場労働者の立場から分析しています。9・25判決を1047名闘争全体の攻防の最高の到達地平として総括し直し、国労共闘が国鉄闘争の責任勢力として飛躍するという決意を込めた文字通りの戦闘宣言です。

暴処法を打ち破った法大闘争

 革共同中央学生組織委員会の「暴処法弾圧完全粉砕! 闘う学生自治会を全国に」は、暴処法弾圧裁判で無罪を闘いとった勝利を学生戦線の団結を軸に総括しています。この勝利は、革共同の階級的労働運動路線が学生運動において推進された結果かちとられた歴史に残る金字塔です。
 革共同入管闘争組織委員会の「安倍成長戦略粉砕! 外国人労働者使い捨て反対」は、今後の人口激減が予測されるほど日本の労働者を搾取・収奪してきた日帝ブルジョアジーが、外国人労働者を奴隷同然に日本でこき使う体系としての技能実習制度の衝撃的な実態を暴き出しています。4月に横浜と大阪で行われる入管集会への結集を呼びかける重要論文です。
 藤沢明彦同志の「ウクライナをめぐるロシア・米欧日の争闘戦と戦争危機」は、ウクライナ・クリミアをめぐる戦争危機の階級的本質を暴き出す情勢論です。国境をこえた労働者の団結と革命への決起を呼びかけています。

安倍と極右ファシスト徹底断罪

 今号の最大の柱は巻末に掲載した柏木俊秋同志の力作「日帝・安倍の戦争政治と極右ファシストたち」です。戦後世界体制が崩壊する中で、安倍政権のもとで日米争闘戦が歴史的緊張状態に入っていることを明らかにし、資本主義の支配体制が歴史的崩壊局面を迎えた中で登場した安倍を先頭とする極右政治家と田母神やNHK会長・籾井など極右ファシストたちの主張の超反動性と破綻性を全面的に暴き出し、断罪しています。そして、彼らの策動を打ち砕く労働者の力強い団結を呼びかけています。
 『現代革命への挑戦──革命的共産主義運動の50年』(上巻)発刊に寄せた倉石庸同志と長谷川英憲同志の書評も掲載されています。
 どの論文も2014年冒頭からの嵐のような激闘の中で執筆され、その過程でつかみとられた数々の教訓が盛り込まれています。全国の皆さんの活用を呼びかけます。
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