5・2官邸前 フクシマの声を聞け 意気高く金曜行動100回目

週刊『前進』06頁(2631号06面02)(2014/05/12)


5・2官邸前
 フクシマの声を聞け
 意気高く金曜行動100回目

(写真 100回目を迎え、新たな決意で闘われた金曜行動【5月2日 首相官邸前】)

 5月2日午後6時から、首相官邸前で100回目となる金曜行動が行われた。
 福島第一原発事故を弾劾し、全原発の廃炉を求める官邸前金曜行動は2012年3月29日に始まった。闘いは官邸前・国会前だけでなく福島駅前など全国での金曜行動へと発展している。
 コールが始まった。「原発やめろ!」「再稼働反対!」「輸出もするな!」。福島原発事故から3年余、「原発は重要なベースロード電源」と開き直り、再稼働に突き進む安倍政権に労働者民衆の怒りはさらに激しく燃え広がっている。
 スピーチの時間だ。毎回参加している女性は「安倍首相! あなたの非常識ぶりには驚かされるばかりです。九州は〝火の国〟で火山だらけ。全九州が川内(せんだい)原発の再稼働に反対の声を上げています。それにトルコに原発を売るとは何ごとか。トルコでは環境団体などあらゆる団体が〝ノー〟の声を上げている。私たちは本気で怒っています!」と声を張り上げた。
 福島県から来た女性は「私たちは3・11の事故以降も2次被害に見舞われています。中間貯蔵施設を造れば最終処分地にされてしまうのではないかとおびえています。また何億ベクレルもの汚染水におびえています。放射能で汚染されたがれきや草木も普通のごみ焼却場で燃やされて、放射能が濃縮された煙が出ています。こういう報道がないのがとても悔しい。皆さん、どうぞ助けてください」と心から訴えた。
 若い女性は「福島原発が収束せず、福島の人たちが家族ばらばらになって避難し、元の家にも戻れず悲しい思いをしているのに、政府は何の責任もとらない。それなのに再稼働なんてとんでもない。福島の声を聞け!
福島の人たちを救え!
原発を外国に売るなんてとんでもない。直ちに廃炉にしろ!」と叫んだ。

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4・25国会前 政府の「エネ計画」を弾劾

(写真 「再稼働許すな!」「原発はわれわれの世代でなくす」と意気込む参加者【4月25日 国会前】)

 4月25日も首相官邸前・国会前で金曜行動が行われた。
 国会前では、ここでのスピーチは初めてという東京・府中市の男性が発言。「政府はエネルギー基本計画で『今後も原発を使っていく』と言っているが、そこで挙げている『原発が必要な理由』は全部うそです。90年代に自民党は〝原発は温暖化対策のために必要〟と言ったが、うそだったじゃないですか! 東電は金もうけのために原発を使っているんです。こんな政府の計画は誰も信じません。〝原発をなくせ〟が多数の声になると信じて頑張ります!」と決意を表明した。参加者は拍手で応えた。 (H)

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