団結ひろば 投稿コーナー

発行日:

週刊『前進』06頁(2632号06面01)(2014/05/19)


団結ひろば 投稿コーナー

セウォル号は新自由主義が行き着いた先 沢口達也

 私は長年漁船に乗っている。船乗りにとって一番怖いのは荷崩れだ。私の近場でも多くの漁船が荷崩れで転覆している。私自身「一巻の終わりか」――そう思った経験がある。
 セウォル号は「よくぞここまで」と思うほど転覆する条件を満たしていた。
 船を高く改造し、定量の4倍の貨物を積み、その分、船底のバラスト水を減らす。重心が高いトップヘビーだと、舵(かじ)を切ったとき、船は外側に大きく傾く。小さい船ならその回転モーメントでそのまま転覆するが、大きい船はすぐには転覆しない。しかし、固定のあまい貨物が荷崩れを起こしたら、二度と元へは戻らない。傾いたまま少しずつ浸水し、最後に転覆・沈没する。
 セウォル号の場合、その上に救命ボートが開かなかったこと一つをみても、事故対策もむちゃくゃ。転覆まで時間があったのに、400人も助からないとは!
 そう言えば石勝線事故の時のアナウンスも「車内にとどまってください」だった。原発の時も「屋内待避」。「外に出せばパニックになる」というわけだ。
 事故の責任は乗組員にはない。これは「命よりカネ」という資本の強欲と暴走、それを解き放った国家による犯罪にほかならない。「闘いなくして安全なし」

連合福島メーデーで国鉄署名が112筆 福島 渡辺 馨

 4月26日、連合福島県中央メーデー会場の荒川運動公園の入り口で国鉄10万筆署名の訴えを行い、約千人の参加者のうち112人の労働者が署名に応じてくれました。
 私たち労組交流センターは8人で登場。連合のスタッフが「ビラ回収します」「署名は違う団体のものです」と妨害する中でも、全体の1割以上の労働者が応じてくれました。
 入り口を担当していたスタッフは川俣町職の人たちでしたが、その中の1人も署名に応じてくれました。「物販で職場に来てますよね。なかなか職場で応じられなくてすみません」と意外な反応にびっくり。この10年、動労千葉物資販売で労組を回ってきたことが無駄ではなかったということです。解雇問題はすべての労働組合の問題。今後ともよろしくとあいさつしました。
 青年の反応が良かったのも特徴です。NTT関係の労働者も3人が応じてくれました。
 今回のメーデーへの登場は、当初3人しかそろわなくて、どうしようかと弱気になっていました。そこに青年労働者のA君と、さらに2人が休みをとって署名に出ることになり、金曜行動の参加者にも決断してもらい、当日は8人での登場となりました。「最後まであきらめないこと」「福島地区党の組織的貫徹力」が署名や反応をつくり出したと思います。

星野さんの誕生日に絵画メインに作品展 T

 4月26、27日、徳島で「星野文昭さんとみんなの作品展」が開かれた。折しも星野さん、69歳の誕生日。日々獄中闘争をたたかいぬいている地元での開催となった。
 今回、獄中作「パレスチナの母と娘―絆」をメインに星野さんの絵画9点。永田典子同志の遺影も飾られた。それを星野救援会会員、支援労組、農民、市民からの写真、イラスト画、陶芸、生け花、編み物など28作品がとりまいた。どれも「星野さん無実」の思いがこもった力作がそろった。
 本来、芸術は高尚な芸術家や、われわれを搾取した資産家たちの独占物なのか? 労働者民衆の人間らしさの表現物のはずだ。初参加のスタッフの「私も粗品に、編み物つくってみようか?」という一言から「みんなの作品展」に発展した。小さいながらも、獄壁をもこえる豊かなプロレタリア文化が、「階級的労働組合の力で星野さんを取り戻そう!」の思いとして開花していった。
 面会を終えた星野暁子さんも参加し、誕生日ケーキでハピーバースデーを合唱。面会報告と著書「愛と革命」のエピソード話も加わり、にぎわった。寄せられた50枚の感想アンケートには、星野さん・暁子さんへの思いがあふれている。暁子さんからも「みんながイキイキしていたのが、とてもよかった」との感想が寄せられた。

資本・国家権力への怒りを語り星野署名 広島星野文昭さんを救う会 増上昭典

 星野文昭さんの獄中からの解放を闘うわれら労働者・人民・百姓・学生の資本国家権力からの解放闘争は、一体である!
 その一体化の中で、私は星野解放署名闘争を行った。今、この資本国家権力は、労働者人民への搾取を強めている。非正規雇用等、労働者を人間扱いせぬ、その末期資本国家は、集団的自衛権、つまり戦時へとつき進んでいる。今の状況を街宣で説明し、署名行動をやりぬきました!
 国家による権力犯罪が次々と暴かれる情勢を反映し、署名は65筆と、この間になく多く集まりました。「星野を返せ」「全証拠開示」の声が広がっている!
 われわれは、労働者・人民・百姓・学生による闘争を強力に進めることと、星野文昭さんを奪還することを一体化し、闘うことが急務です。
このエントリーをはてなブックマークに追加