国際通りデモと「復帰」42年集会 沖縄変える青年層が登場

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週刊『前進』06頁(2633号01面02)(2014/05/26)


国際通りデモと「復帰」42年集会
 沖縄変える青年層が登場

(写真 「労働者階級の国際連帯で安保・沖縄闘争に勝利しよう! 団結してガンバロー!」【17日 那覇市】)

 「ようこそ革命の火薬庫、沖縄へ!」――「復帰」42年の5・17〜19沖縄闘争は、17日午後、230人の那覇国際通りデモで始まった。
 「復帰」42年の5月15日、安保法制懇報告書が出され、安倍は集団的自衛権を解釈改憲で押し切ることをぶち上げた。沖縄戦を再現するのか! 辺野古新基地絶対阻止! 街頭は戦争と改憲、外注化・非正規職化の安倍政権への怒りが充満している。「解雇撤回! 基地撤去!」の掛け声で進むデモ隊は、沿道の青年労働者の共感で迎えられ、街中が一体化する。先立って行われた街宣で出会ったばかりの青年労働者も一緒だ。
 デモの後、5・17沖縄集会をかちとり、翌18日には土砂降りの中、県民大会で情宣を貫徹し、夕方からの日本IBM・ビジネスサービス(IJBS)労働組合支援共闘会議結成総会をかちとった。最終日の19日は、うるま市にあるIJBS門前で闘い、辺野古へ。同時に全国学生は沖縄大学に登場し、沖大生と大合流した。(記事5面)

5・17沖縄集会

 「復帰」42年5・17集会が沖縄県青年会館大ホールで開かれ、沖縄の青年労働者・学生を先頭に全国から250人が集まった。
 集会実行委員会を代表して基調報告に立ったIJBS労組委員長の富田晋さんは、「『復帰』以降の沖縄のあらゆる闘いは『振興策』=新自由主義攻撃との闘いであり、労働組合をめぐる攻防だった。国鉄闘争を軸に闘うことで労働者の闘いは階級的労働運動として発展する。この闘いを全国に押し広げる決定的なチャンスが到来している。動労総連合を全国に組織していこう。沖縄の労働運動を階級的に塗り替えていく闘いに、IJBS労組の闘いを切っ先にしてNTTで全駐労で、すべての職場と産別で一丸となって突入していくことを本集会の実践的な方針として確認しよう」と呼びかけ、「階級的労働運動を復権させ、力関係を変えることで、戦争と新たな基地建設、原発再稼働も止めることができる」と力強く語った。
 基調提起を受け、新たな挑戦を開始した闘いの特別報告が行われた。まず、解雇撤回を闘うIJBS労組書記長の仲宗根光洋さんは、パワハラと退職強要が日常化する90%が非正規職の職場で「こんな会社、自分から辞めてやるもんか!」と立ち上がり労働組合を結成した経過を語り、「一番参考になったのは動労千葉の闘い。6・8国鉄集会に参加し、さらに学んで勝利する」と宣言した。会場からは割れんばかりの拍手が送られた。
 さらに「沖縄大学学生自治会復活会」の特別報告が続く。法政大学の田中優子新総長同様、沖大の仲地博学長もリベラルを装う一方、学内ではビラまき禁止まで弾圧をエスカレートさせている。赤嶺知晃君は、「昨日、キャンパス中央で30分にわたり沖大の現状を弾劾した。校舎から鈴なりの学生が注目し『がんばれ』の声。キャンパスに革命が起きた。全国の学生と19日のキャンパス集会をやりぬく。沖縄支配を打ち破って世界を変える」と力強く宣言した。
 集会は、「安倍の狙いを打ち砕く集会にしよう」との崎浜秀俊さんの主催者あいさつで始まった。連帯のあいさつではとめよう戦争への道!百万人署名運動、星野さんをとり戻そう!全国再審連絡会議の星野暁子さん、婦人民主クラブ全国協議会福島支部から鮮明な決意が述べられた。
 動労千葉の北嶋拓磨青年部長が「強制出向に出された青年部3人を絶対に取り戻す」と明言、動労水戸の高野安雄副委員長は「竜田延伸を絶対阻止する。5・31いわきに千人の大結集を」と呼びかけた。
 沖縄から電通・基地・中部の各「動労千葉を支援する会」が決意表明し、郵政労働者の音頭で団結ガンバロー!
 沖縄闘争を担う新たな世代=青年・学生が沖縄各地から続々参加する中、安倍政権と真っ向対決する沖縄労働運動の新たな挑戦が始まった。
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