杉並区議補選対談 生きるために団結し闘おう 北島邦彦は挑戦します

週刊『前進』06頁(2635号02面01)(2014/06/09)


杉並区議補選対談
 生きるために団結し闘おう
 北島邦彦は挑戦します

(写真 東京西部ユニオンがJR荻窪駅前で街頭宣伝に立った【6月1日】)


 6月22日告示―29日投票の杉並区議会議員補欠選挙(3議席)に立候補する北島邦彦さん(東京西部ユニオン副委員長、元杉並区議)が、東京西部ユニオンの吉本伸幸委員長(鈴木コンクリート工業分会書記長)と地元・杉並で対談し、勝利への決意と展望を大いに語った。(編集局)

北島  杉並に階級的労働運動の拠点つくる
社会を変える主役として登場しよう 吉本

現代革命への挑戦

 吉本 北島さん、いよいよ杉並での現代革命の挑戦が始まりましたね。
 北島 一言で言えば〝俺たちは権力をとる〟という挑戦です。国鉄決戦で労働者階級の権力を打ち立てる2010年代中期階級決戦へ突入していく闘いです。都知事選、5・31動労水戸ストライキ、6・8国鉄闘争全国運動大集会があって、区議補選でその闘いをさらに前に進める。都知事選では連合東京が自民党推薦の舛添を支持した。連合の求心力はまったくない。連合支配の崩壊が始まっています。体制内労働運動を根本からぶっとばして階級的労働運動の拠点をつくる選挙戦です。
 吉本 都知事選と杉並区議補選は根本的に一緒です。都知事選では水道や清掃の労働組合を回った。現場では外注化で安全が成り立たなくなっている。ここ危ないよと先輩が後輩に教えていたことが外注化でなくなった。人が死んだり指がすっとぶ事故が起き、現場は冗談じゃないと思っているけど、組合は闘わない。だから現場の怒りを選挙スローガンにして、職場から自分たちで労働組合を変えていく闘いにするんです。
 北島 そういう意味では区議補選は補欠選挙だから各政党1人ずつしか候補が出ない。文字通り各政党が看板を背負ってぶつかり合う。これまでは「戦争反対とかは国会でやって」という中傷などがあったけど、もうそんなことは誰も言えない。安倍政治、新自由主義は一人ひとりの生活まで破壊している。戦争で命を奪うリアリティもある。階級的労働運動の力で安倍政権を倒す、生きるために労働組合つくって闘おうとストレートに訴える闘いです。

労組が軸になって

 北島 5・31いわき総決起集会の前の日に福島に行って、飯舘村からの避難者、梨農家、仮設住宅の人たちに話を聞いたんですよ。検査しても放射能が出ないのに福島県産だから売れない、どういうことだという怒りとか、福島にはさまざまな怒りがある。だけど本質的には〝裏切られた。政府や東電に代表される大企業なんか絶対に信用しない〟というのを強烈に感じた。現在の政府、新自由主義社会のままでは生きられないという怒りです。西部ユニオンがめざしている労働運動も、結局はそういうことじゃないですか。
 吉本 うん、うん。
 北島 だから動労水戸のストライキが仮設住宅の人たちにすごく支持された。細川―小泉連合みたいな脱原発運動が登場する中で、俺らがめざす反原発運動というのは労働組合の闘いだというのを強烈に自覚しました。
 吉本 今回の動労水戸もそうだと思うけど、俺は地域が全部自分の職場だったらと考えている。北島さんは議員候補だけど杉並区の全部の職場を自分の職場としてとらえて闘うとなったとき、すごい力を発揮する。共産党も他党派も主体を労働者におかない。自分にまかせろと言う。だけど俺らは主役は労働者だと言い、一緒に闘う。それこそ杉並の労働者が一つになって、田中区政も仲良しクラブの議会も体制内の連中もぶっとばすことができます。
 北島 地域を回っても問題が山ほどあります。西部ユニオンをつくって10年、介護保険制度反対運動や教科書闘争もしてきた。それぞれの運動の軸に闘う労働組合が据わった時に安倍政権をひっくり返す力強い運動になる。選挙戦はその軸を立てる挑戦です。労働組合は働く人間の団結体だから全部自分の問題としてとらえることができる。改憲・戦争反対、反原発、非正規職撤廃も労働者の団結で実現できる。だから一番訴えたいことは、闘う労働組合があれば生きていけるということです。

 吉本 なんで俺らが労働組合、労働組合と言うのか。労働組合は家族なんです。だから自分の職場の仲間の家庭のことも一生懸命考える。24時間の中で職場の仲間といる時間は自分の家族よりも長い。そして労働組合の団結の中で共同性がつくられる。経営者の言う就業規則などが実にくだらないものだとわかり、全部ひっくり返そう、となる。そこから社会や国家のデタラメさ、安倍が戦争・改憲に向かうこのデタラメさがわかる。国家を自分の職場に置き換えたときに全部がわかる。
 北島 今回から組合の腕章をつけて朝夕の街頭宣伝をやっているんですよ。
 吉本 いいですね。国や経営者は何万人も非正規を正社員にすると言うけど、正社員の中身は限定正社員。やつらはごまかす。だから闘ってやつらの本性を暴く。労働組合がすべての核心問題です。国も経営者も労働組合が反旗を翻したらやばいというのがわかるから、いかに労働組合をつぶすかと躍起になる。
 北島 今、既成の労働組合が安倍や新自由主義に総屈服している。既成の労働運動は「4・9政治和解」をもって破産した。あとは新自由主義に勝ち抜いてきた国鉄闘争を据えて階級的労働運動が発展していくしかない。自分も広告会社で労働運動を始めた時に、地区労の中心には国鉄労働運動があった。やっぱり国鉄闘争です。総評労働運動の限界を突破して、地域の労働運動をソビエトという革命の拠点にしていくのが今の時代の国鉄闘争だし、動労総連合の全国化だと思います。6・8集会でその新たなスタートを切ることができた。選挙戦はそれを全面的に推し進めたい。
 吉本 労働組合の基本は解雇撤回・原職復帰。どんどん大政翼賛会化する労働組合の中で、この原則を曲げずに闘い抜いてきた国鉄闘争が光り輝く時代ですね。

絶対反対で闘う!

 吉本 俺らは安倍政権と田中区政を倒そうと言っています。
 北島 田中区政は安倍政権以上に曲者で、極右・山田宏前区長がやってきた教科書問題などの反動的政策を次々にひっくり返している。だけども山田区政以上に区の事業の民営化・外注化を推進している。やり方は激しい。その一つが区立施設再編整備計画の中心である児童館の全廃攻撃です。
 児童館で担ってきた学童クラブ事業を全部小学校に移し、区内42カ所ある児童館を全廃した上で、事業内容の違う子どもセンターを新たに19カ所つくる。子どもセンターは民間委託されることは間違いない。児童館で働く労働者は正規職250人、非正規職250人。500人働いているわけですよ。当然ながら人員削減、解雇と非正規職化が襲いかかる。子どもたちにしても学校が終わってもずっと学校に閉じ込められてしまう。
 あらためて自治体の民営化・外注化、非正規職化に絶対反対だという立場をはっきりさせなければならない。現場では危機感が強い。地域で子育てを見守ってきたという誇りが否定されたと感じている。だけど共産党は、不便になるから反対という論です。
 吉本 共産党は民間委託でも補助金がおりて便利になればいいというから。
 北島 無所属区民派を名乗る結柴や新城は、議会で質問して、区長が児童館の機能は維持・存続する趣旨の答弁をしたことをもって、「歯止めがかかった。田中区政はすばらしい」と言う。完全に安倍―田中の手先に転落した。
 児童館全廃は安倍政権の成長戦略の柱の一つである子ども・子育て支援新法に基づく核心的攻撃です。女性労働者を低賃金、非正規職労働者として労働市場に送り込む。そのために学童クラブを充実し待機児童問題を解決すると言う。だけどこれは民営化・外注化、非正規職化を拡大し、地域の安全も破壊する。児童館全廃に絶対反対で闘うということは、既成政党をぶっとばし杉並区の自治体労働者の中に闘う労働組合をつくり、安倍政権―田中区政を打倒していく闘いそのものです。
 待機児童問題でも田中区政は安倍政権以上に激しい。区は認可保育園の条件を満たさない保育室をつくった。園長は再任用の保育士さんで、あとはパートの保育士さん。保育室は25カ所で、区内保育園にあずけられている子どもたちの11・2%、749人にまで増えている。区の直営は8カ所。無認可保育園を区が直営というのは変な話だけど。あとは全部民間委託。共産党は反対しない。共産党の事業所が請け負っているから。労働条件、子どもたちの安全も大問題です。絶対反対論で闘うしかないわけです。区立保育園をつくれとね。

地域に国鉄署名を

 吉本 ①労組まわり、労組拠点づくり、②街頭宣伝、労働相談、③地域住民の組織化――この3本柱で闘いますが、芽はある。杉並には今年の春闘で10年ぶりに24時間ストに突入した関東バスもある。駅で客待ちしているタクシーも労働組合の労働者です。
 北島 バスに乗っていると、関東バスの労働者が「いつも荻窪駅でしゃべっている人でしょ」とよく声をかけてくる。重要ですね。
 吉本 街頭でも俺らみたいな労働者が登場して、あなたが社会を変える主役だ、いっしょに労働者党をつくろうと常に俺らの路線を堂々と言う。いっしょにやろうという人が必ず出る。外食産業、医療、建設業にしたって、もうだめだと労働者一人ひとりが思っている。もう反乱が起こっている。
 北島 今、地域住民の中には国鉄10万筆署名をもって回っています。血のメーデーを闘った、全逓だった、国鉄分割・民営化を経験したなどの反応がどんどん出てくる。80歳の高齢の女性は息子にも書いてもらうと言う。これまで知らなかった現役労働者とも出会う。労働者、労働者家族として住民と結びついていく。一つの転換です。国鉄闘争も昔の話ではなく、民営化・外注化反対でJRの青年労働者を獲得する新たな運動だと伝えていくことで、住民も労働組合として組織できます。
 吉本 区議補選を今だかつてない団結拡大、組織拡大の場としたいよね。4大産別の労働組合を闘う労働組合に変えていく。そして労働者の党をつくる。革命を起こす選挙です。やる以上は勝つ。
 北島 実際に闘う労働組合の拠点を杉並につくることに尽きます。その武器は国鉄10万筆署名。労働者の求心力をもっている。街頭宣伝にしても労働相談がどんどんくるようにする。自分自身、革命的議会主義の新地平を切り開くものとして全力で闘い抜きたい。

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たおそう!
安倍政権◆田中区政
たたかう労働組合を職場につくろう!
☆STOP!改憲・戦争
☆フクシマの怒りと共に! 被ばくさせない
☆貧困・クビ切り・非正規化ゆるさない!
☆民営化・外注化やめろ! いのちと安全を守る

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