7月革共同集会の成功を 国鉄、改憲阻止・反原発、選挙 3大決戦の勝利で安倍倒せ 7・13三里塚―8月広島・長崎へ

週刊『前進』06頁(2638号01面01)(2014/06/30)


7月革共同集会の成功を
 国鉄、改憲阻止・反原発、選挙
 3大決戦の勝利で安倍倒せ
 7・13三里塚―8月広島・長崎へ

(写真 告示日前日、「安倍たおせ!石原やめろ!戦争・原発絶対反対」を掲げ、北島候補を先頭に240人が杉並区阿佐谷でデモ。沿道からは多くの支持が寄せられた【6月21日】)


 労働者階級人民の怒りは臨界点を超えている。「生きるために団結し闘おう!」は全労働者人民の叫びだ。北島邦彦候補を先頭に戦われた杉並区議補選は、階級的労働運動路線がこの怒りと結び、拠点建設と機関紙1万人読者網建設を土台に、安倍・石原(環境相)・田中(杉並区長)打倒への階級的うねりをつくり出した。杉並で「国政レベル」の闘いを展開し、都知事選の地平をさらに発展させ、6・25三里塚農地裁判控訴審闘争―6・29星野全国集会と一体の闘いとして、2010年代中期階級決戦へ情勢一変的な突破口が開かれた。「JR体制を打倒し革命勝利へ」を貫き、国鉄決戦を基軸に7〜8月大闘争へ突き進もう。

安倍への怒り解き放つ

 杉並区議補選闘争の勝利は、階級的労働運動路線が切り開いた。選挙闘争は労働組合の拠点建設と一体で闘われた。非正規職の青年労働者の職場で労組が結成された。児童館全廃―民営化・首切り・非正規職化攻撃に対し団結して闘おうと呼びかけられた。その先頭に東京西部ユニオン副委員長の北島候補が立った。 「最後は金目でしょ」とうそぶいた石原伸晃発言を徹底弾劾し、告示日前日の21日、「石原辞めろ! 安倍倒せ!」の阿佐谷デモが安倍戦争政治への怒りを解き放ち、1週間の蜂起戦の突破口を開いた。このデモが杉並大空襲(1945年5月25日、1万1千戸が焼失)や、原水禁運動の発祥、3・11直後の反原発デモの高揚など、「土地の記憶」を呼び覚ました。青年・学生を再び戦場に送り、「お国のため」に命を捧げよという安倍への怒り、労働者や高齢者の怒りに火を付け、安倍打倒決戦として選挙は戦われた。
 そして何よりも地域全体を「職場」とし、国鉄解雇撤回10万筆署名と『前進』を一体的に区民の中に持ち込み、階級的労働運動路線の実践の最高の到達地平を切り開いた。
 これらが全一体となり、職場生産点と地域から生きるためにともに闘う団結が生み出され、安倍戦争政治と日帝権力中枢に根底的な痛打を浴びせた。この勝利は、大恐慌の進展、新自由主義の破綻、政治危機の深刻化のなかで階級的労働運動を発展させ、2010年代中期階級決戦の爆発を開き、プロレタリア革命を大きく引き寄せる力をもっている。
 国鉄決戦、改憲阻止・反原発決戦、選挙闘争を3本柱とする中期階級決戦は、都知事選の地平から5月大闘争の勝利、6・8国鉄大集会の感動的成功、そして杉並区議補選の画期的展開として、新自由主義と安倍政権を激しく追いつめている。

根底に脱落日帝の危機

 安倍は絶対倒せる。その力は階級的労働運動にある。それはいよいよ鮮明である。
 自民、公明両党は6月24日の与党協議で集団的自衛権行使容認の閣議決定へ大筋合意した。これは「限定容認」論や修正案による「行使容認への縛り」などの大ペテンとも裏腹に、5月15日の「安保法制懇」報告を受けた安倍の「基本的方向性」発表以来の全論議をも反動的にエスカレートさせる大反革命だ。修正案を評し自民党幹部は「武力行使の拡大の障害はない」とうそぶいた。
 参加しないと言ってきた「集団安全保障」も、「『新3要件』さえ満たせば集団安保は可能」と公言し始めている。新たに「我が国の存立」という言葉を加え、まさに「お国のために」を前面に押し出す内容である。
 安倍政権の焦りと凶暴化の根底にあるのは脱落日帝の危機だ。大恐慌と帝国主義間・大国間争闘戦の軍事化・戦争化のなかで、敗戦帝国主義から「脱却」しようと絶望的にあがいているのが反米極右の安倍である。自民党改憲草案にある9条改憲の正面突破は破綻し、改憲要件緩和の96条改憲先行方針も行き詰まり、「解釈改憲」で絶望的突破を図るしかない。しかも石原発言や都議会の反動的ヤジ問題など自民党政治の腐臭と危機が噴出している。
 他政党・他候補が安倍批判も集団的自衛権反対も言わないなかで安倍打倒ののろしを上げた杉並区議補選。そのただなかで安倍の支持率は急落し、政権発足以来最低となった。労働者が決起すれば安倍は倒せるのだ。
 安倍政権は同じ24日の臨時閣議で新成長戦略と「骨太の方針」、さらには「規制改革実施計画」を閣議決定した。法人税減税、労働時間規制撤廃=残業代ゼロ、女性や外国人労働者の超低賃金・非正規での大量導入、公的医療保険制度を解体する「混合診療」拡大、そしてJA・全中解体策動など、すべて労働者を犠牲にしたブルジョアジーの救済であり、新自由主義の極みである。「政労使会議の14年秋再開」で体制内労組幹部をますます屈服させようとしている。
 しかし新成長戦略発表の直後、安倍らが信奉する株価が下落した。大恐慌と新自由主義の崩壊はいかなる政策をもってしても止められないのだ。
 したがって杉並区議補選が示したように、階級的労働運動の前進で新自由主義・安倍政権を打倒しプロレタリア革命を切り開く以外に労働者階級の生きる道はないのである。「戦争か革命か」をかけて2010年代中期階級決戦へ猛然と突き進もう。

国鉄決戦を〈8・17〉へ

 階級情勢を一変させた杉並区議補選の地平から7〜8月の大闘争へ息もつかせず進もう。何よりも国鉄闘争全国運動、寺田体制と激突する国鉄最高裁決戦の巨大な発展で新自由主義・安倍打倒へ闘おう。
 解雇撤回の国鉄10万筆署名は全労働者階級が求める闘いだ。区議補選はそのことを鮮明に示した。国鉄闘争で団結した関西生コン支部、港合同、動労千葉の3労組共闘が国鉄闘争全国運動へと発展し、新自由主義と闘う労働者・労働組合の結集体となっている。さらに国鉄を軸とした4大産別・基幹産別と合同一般労組の闘いが両輪となり、労働運動全体に責任をとる闘いが発展している。
 JR体制と当局・カクマル結託体制の崩壊に切り込み、「動労総連合を全国に」組織化する方針が実践され始めた。「JR体制を打倒し革命勝利へ」の路線の物質化の展望が切り開かれている。
 外注化攻撃と対決する動労千葉の組織拡大の大攻勢、動労水戸の被曝労働拒否・竜田延伸即時中止を求める第3波の大闘争をともに闘いぬこう。新自由主義と職場で対決する労働組合の登場が全労働者階級の階級意識に火を付け、すべてを獲得する時代に突入している。
 階級的労働運動の前進と国際連帯闘争の発展は新自由主義を打倒し戦争・改憲を阻止する最大の力である。6・8国鉄大集会で韓国鉄道労組ソウル地方本部のオムギリョン本部長は「今の鉄道民営化とセウォル号大虐殺の根は同じ」と民営化・規制緩和・非正規職化と安全破壊を断罪し、「動労千葉の同志たちが闘う理由も同じでしょう」と語った。国際連帯の画期的な前進だ。
 民主労総は、7月22日にゼネストに入ることを宣言している。公共性と生命を破壊する民営化を粉砕し、パククネ政権を打倒する総力闘争への突入だ。
 階級的労働運動発展の推進力は「党と労働組合の一体的建設」の飛躍的前進であり、機関紙の1万人読者網の建設である。『前進』こそ資本と職場で闘う武器だ。階級的団結があれば新自由主義を絶対に粉砕・打倒できる。その展望と実践方針を『前進』は毎号掲載し、労働者の生きる道を唯一示している。労組拠点の建設は、強大な細胞建設と労組活動家集団の形成にかかっている。労組活動家集団とは『前進』読者そのものだ。
 機関紙を大胆に、大胆に、あくまでも大胆に職場で拡大しよう。それと一体の闘いとして夏期カンパをすべての労働者に心から訴えよう。
 7月革共同政治集会を、機関紙拡大と職場細胞建設の画期をなす集会として、職場からの総結集をかちとり、大成功させよう。7・13三里塚現地闘争に決起しよう。8・6ヒロシマ―8・9ナガサキ闘争と8・ 17大集会(日比谷公会堂)へ胸を躍らせて進撃しよう。

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革共同政治集会
戦争か革命か 歴史選択をかけ、巨大な労働者細胞を建設し、2010年代中期階級決戦勝利を切り開こう

〈東京〉基調報告 大原 武史
 7月27日(日)
 午前11時30分開場
 豊島公会堂(東京都豊島区東池袋1―19―1)


〈関西〉基調報告 夏美 優一
 7月20日(日)
 午後0時30分開場 午後1時開会
 大阪市港区民センター(大阪市港区弁天2―1―5)


〈東北〉基調報告 岡崎 康史
 7月27日(日)
 正午開場 午後0時30分開会
 仙台市太白区文化センター 展示ホール(仙台市太白区長町5―3―2)

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