6・20金曜行動 福島から吉沢さん、松村さん 〝何が再稼働だ〟 被曝牛連れて東京に

週刊『前進』06頁(2638号05面03)(2014/06/30)


6・20金曜行動
 福島から吉沢さん、松村さん
 〝何が再稼働だ〟
 被曝牛連れて東京に

(写真 福島の現状を訴える吉沢正己さん【左】と松村直登さん【右】【6月20日 国会前】)

(写真 吉沢さんが希望の牧場から連れてきた被曝牛。顔や首、全身に白い斑点が無数にできている)


 6月20日、恒例の首相官邸前・国会前の反原発金曜行動に合わせて、福島県浪江町の「希望の牧場・ふくしま」の吉沢正己さんらが上京行動を闘った。
 吉沢さんらは被曝の実態をアピールするために希望の牧場で飼っている牛をトラックに乗せて連れて来た。写真で明らかなように、この牛には被曝が原因としか考えられない白い斑点が多数発生している。
 吉沢さんらは農水省前で牛をトラックから降ろそうとしたが、それを阻止しようという警官隊ともみ合いになった。
 その後、吉沢さんたちは国会前、首相官邸前、経産省前でアピールを行った。
 吉沢さんは、「何が原発の再稼働だ、ふざけるな。除染作業、デッドロックだろう。放射能の廃棄物を黒い袋に山のように詰めているが、持っていく場所もない。そしてこの袋は2年の寿命しかない。除染なんかできやしない。中間貯蔵施設もデッドロック。大熊町の人たち、石原さんにあんなことを言われて、あと何年も中間貯蔵施設なんてできやしない」と除染のインチキさを暴露、石原発言を徹底弾劾した。
 その上で、「今年こそ勝負の年として体を張って再稼働と闘おう。もう実力闘争しかないと僕は思っている。本気で闘おう」と闘いへの決起を呼びかけた。
 国会前では、富岡町に住み続けている松村直登さんが吉沢さんとともに登壇し、「私たちは原発はこりごりです。もう二度とこんな思いはしたくありません。今、再稼働を止めないと日本でまた危険なことが起こる可能性大です。みなさん、力を合わせて原発再稼働を阻止しましょう」と熱烈に訴えた。
 金曜行動の参加者は二人の真剣な訴えにともに闘う決意を固めた。
 この日の発言では、環境相・石原伸晃の「金目(かねめ)でしょ」発言への怒りが口々に語られると同時に、6月13日に鹿児島県庁前で闘われた川内原発再稼働阻止闘争も報告され、鹿児島でも再稼働阻止の機運が盛り上がっていることが確認された。川内原発再稼働阻止・全原発廃炉に向かって闘いぬこう。
(K)

このエントリーをはてなブックマークに追加