九州に動労総連合を 国鉄全国運動・九州が総会 大野義文さんの講演受け

週刊『前進』08頁(2639号02面04)(2014/07/07)


九州に動労総連合を
 国鉄全国運動・九州が総会
 大野義文さんの講演受け


 6月22日、国鉄闘争全国運動・九州の第4回総会が福岡市内で開かれ、今年度運動方針を確認した。6・8全国集会の成功を受けての総会はその息吹を九州に広げる重要な場になった。(写真)
 司会のレイバー・ユニオン福岡の仲間が「国鉄分割・民営化反対、1047名解雇撤回の闘いは労働運動と労働組合を再生する闘いだ。九州でも国鉄闘争を力強く進めてきた」と総会の意義を確認した。共同代表の東洋大名誉教授の竹内良夫さんは「国鉄分割・民営化に始まった新自由主義の攻撃に、動労千葉や動労水戸など国鉄闘争全国運動に結集する労組は積極的に闘い、国際連帯も広げている。裁判では1047名の解雇は不当労働行為だったことも鮮明にした。本総会はこの上に国鉄闘争全国運動を飛躍させる重大な総会だ」と会員の奮起を促した。
 全国運動呼びかけ人で元安芸労基署長の大野義文さんが「ブラック企業とのケンカ――したたかに、しつこく、しなやかに、なめたらあかんぜよ!」と題した記念講演を行い、労基署に30年間勤めた経験をもとに「ブラック企業」の実態を明らかにした。また今年の連合中央メーデーで安倍首相に「残業代ゼロ法案反対!」と叫んだ労働者が警察に取り囲まれ会場外に押し出されたことを、「メーデー会場から労働者を追い出す。この日本の現状は何なのか」と弾劾。「労働者が生きていくためには自分を守るための戦略的思考法が必要だ」と訴えた。
 質疑応答の後の総会提起は、国鉄闘争を先頭に階級的労働運動が復活しつつあることを明らかにし、「九州で進めてきた月1回のJR行動や10万筆署名運動を強化し、動労総連合を九州にもつくろう。1047名解雇撤回、最高裁闘争勝利へ突き進もう」と訴えた。
 国鉄、自治体、教育労働者、ス労自主などが次々と発言。国労小倉地区闘争団の羽廣憲さんが「4・9和解以降、国鉄闘争の再建に取り組んできたが、私たちの運動はまだ広く知られていない。10万筆署名を旧国鉄闘争陣形に広げよう。動労千葉、動労水戸、国労郡山工場支部の外注化阻止・非正規職撤廃、被曝労働拒否の闘いを引き継ぎ、全国で動労総連合をつくろう。『国鉄といえば羽廣だ』と言われるくらい頑張りたい」と決意を述べて、熱気のうちに総会を終えた。
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