杉並区議補選 4332票は安倍打倒への決起 選挙戦最終日 区民と合流し大演説会 集団的自衛権に怒りが爆発

週刊『前進』08頁(2639号03面01)(2014/07/07)


杉並区議補選 4332票は安倍打倒への決起
 選挙戦最終日 区民と合流し大演説会
 集団的自衛権に怒りが爆発

(写真 最後の演説を終え、応援コールにガッツポーズで応える北島候補【6月28日 荻窪駅北口】)

(写真 区内を縦横無尽にかけめぐった宣伝カー。ウグイス隊は大奮闘した【28日】)

(写真 『前進』を広げ紙面を紹介。『前進』は大いに活用された【25日 荻窪駅北口】)


 杉並区議補選最終日の6月28日、北島邦彦候補は、朝のJR荻窪駅南口から精力的に街頭宣伝を繰り広げ、夜の荻窪駅北口まで全力で闘いぬいた。地域に闘う労働組合をつくろうと訴え続けた東京西部ユニオン副委員長の北島候補の訴えは、連日連夜、感動的な出会いとドラマを生み出した。

〝戦争絶対反対〟

 最後の街頭演説の場となった荻窪駅北口の広場は、北島候補を取り巻く大演説会となった。怒りと怒りが結び、団結の力がほとばしる。集まったみんなの怒り、思いが北島候補の言葉となって安倍の戦争政治を打ち破ることはまったく可能だとの確信となった。
 「安倍政権を倒す、安倍政治は許さない、この声を投票という行為で表す絶好の機会がやってきました。集団的自衛権、こんなもの1ミリでも認めたら戦争が起きてしまう。絶対に許せない! 7月1日にも閣議決定が行われようとしています。戦後70年の日本の社会のあり方を、自公の数人の議員が話し合って決めて、ひっくり返すことができるんですか」(要旨別掲)。
 北島候補は腹の底からの怒りで訴えた。支持者の区民がこれに応えマイクを握る。
 「集団的自衛権は必ず徴兵制になる。死にたい方は自民党に入れればいい。しかし戦場に行きたくない人、子どもを戦場に送りたくない人は、全員北島邦彦さんに投票してほしい! 労働運動を盛り上げて、国会を包囲する力を労働者が獲得しなければ、この流れは変わらないんです」
 荻窪駅頭は集団的自衛権行使容認の閣議決定を絶対に許さない労働者人民の決起集会となった。
 家族で自治体労働者の北島一恵さんも登壇し、田中区政の児童館全廃攻撃を弾劾するとともに、「街頭宣伝にこんなにも多くの皆さんが集まっていただきました。この世の中を変えたいというみんなの思いがここに詰まっています。私は地元荻窪の皆さんに訴えたい。北島は戦争絶対反対、安倍の集団的自衛権、そして明日あさってにも自衛隊を出動させようとしている安倍政権と体を張って闘うことができます。1票をぜひお願いします」と呼びかけた。
 そして北島候補が激闘の1週間をマイクを取ってしめくくった。
 「私、北島邦彦は、この杉並の地に闘う労働運動の拠点をつくることが最大の課題だと確信して闘ってきました。6カ月契約で働いている20代の労働者が時給カットの攻撃に怒りに怒って、組合通告をして団体交渉を申し入れました。私たちの仲間です。このような闘いをつくることができる労働者の力、それとともに歩むことができる議席が必要なんじゃないですか? 明日の選挙でこの杉並に、戦争絶対反対、民営化絶対反対で労働者とともに闘い続ける議席を取り戻す決意です。ともに闘いましょう」
 最後に、全学連の坂野陽平書記長がコール。「きたじま!」「くにひこ!」「きたじま!」「くにひこ!」「絶対当選させましょう!」
 この日の街頭演説では、前都知事選候補の鈴木達夫弁護士、5月に泉佐野市議選で勝利した国賀祥司さん、国鉄1047名解雇撤回を闘う国労闘争団の羽廣憲さん、小玉忠憲さん、国労郡山工場支部の橋本光一さんを始め、多くの応援演説が行われ、注目を集めた。
 マイクを使っての選挙活動は午後8時で終了。北島候補は荻窪駅頭に立ち、帰宅する労働者に投票を呼びかけた。労働相談も寄せられた。

団結生み出した

 選挙戦最終日、北島演説会から50㍍ほど離れた所では、安倍の手先=田中区長が区長選の街頭演説会を開いていた。そこでは無所属区民派を名乗る結柴、新城が応援演説を行っているではないか。北島候補以外の全勢力が〝安倍打倒を言うな〟と安倍に総屈服しているのだ。
 そうした中で今選挙戦では北島候補が唯一、安倍打倒を掲げ、「労働者、労働組合の団結で安倍は倒せる!」と真正面から訴えた。
 選挙戦は6月21日阿佐谷デモに始まり、22日告示日から28日最終日の荻窪駅頭大演説会へと上り詰めていった。
 児童館廃止絶対反対の闘い、東京西部ユニオンを土台とした労組拠点建設も前進した。街頭ではウグイス隊が杉並全域を縦横無尽にかけめぐった。駅頭では北島候補や青年・学生の演説が他候補を圧倒した。労働相談も常時設置され、『前進』もあちこちで広げられた。地域では国鉄10万筆署名が1千筆以上集まった。国鉄決戦を軸にした闘いは、区民を労働者階級として組織する新たな地平を開いた。電話行動では多くの区民と結びつき、ブログには日々の闘いが更新された。
 戦争か革命かの時代において、闘う労働組合の拠点をつくり階級的団結をもって闘い権力をとる――。この不動の確信のもと、北島候補を中心に強固な団結が生まれた。
 そして4332人が北島候補に投票。4332人が労働者階級として団結し、安倍政権打倒―プロレタリア革命までとどまることのない歴史的決起を開始したのだ。
 この力で安倍政権打倒へさらに突き進もう!

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