全国学生は9月全学連大会へ 「戦争する国」へ進む安倍打倒の闘いに歴史選択かけ立とう マルクス主義学生同盟中核派・法政大学支部

週刊『前進』06頁(2644号03面01)(2014/08/18)


全国学生は9月全学連大会へ
 「戦争する国」へ進む安倍打倒の闘いに歴史選択かけ立とう
 マルクス主義学生同盟中核派・法政大学支部

(写真 斎藤郁真委員長【左】と坂野陽平書記長【右】を先頭に広島の街を元気よくデモ【8月6日】)


 全国学生のみなさん! 9月全学連大会は、集団的自衛権行使の7・1閣議決定に全国学生が怒りを込めて大反撃する総決起集会だ。日帝・安倍政権が「戦争をする国」へ突き進む中、300万学生の歴史選択=人生選択が問われている。戦争への唯一の回答は革命だ。8・17大集会の成功を引き継ぎ、残る2週間の組織戦をやり抜いて全学連大会に結集しよう!

武田君奪還の闘いこそ「7・1」への最大の反撃

 第一に、全学連大会への大結集で、法政大学文化連盟委員長・武田雄飛丸君(東京拘置所在監)を奪還しよう!
 8月13日、武田君「暴行」デッチあげ弾圧裁判の初公判がうち抜かれた。5月13日の不当逮捕からちょうど3カ月、仲間と合流した武田君は意見陳述で渾身(こんしん)の訴えを行った。
 「現在、安倍政権は戦争へ突き進んでいる。安倍の戦争政治の要に大学の新自由主義化=『大学改革』がある以上、新自由主義大学=法政と8年半にわたり激突し勝利してきた法大闘争にこそ、戦争を止める力がある」
 「戦争か革命か。1930年代階級闘争をほうふつとさせる今日の情勢は、田中優子法大総長に代表される『体制内左派』の化けの皮をはがし、大学当局・国家権力との非和解の闘いである法大闘争の位置を押し上げている」
 「本件はこうした関係のもとで、法大闘争の前進にかけられた『戦時下弾圧=学生運動つぶし』だ。『暴行』という罪名は、悪辣(あくらつ)な政治的意図を隠蔽(いんぺい)するためのものだ。『器物損壊』から『暴行』への罪名切り換えでの起訴自体が、この本質を示している。私は本裁判闘争を通して弾圧に反撃し、法大闘争のさらなる発展をかちとり、弾圧の最も汚い下手人である田中優子総長にその責任をとらせる決意だ」
 武田君弾圧と「7・1情勢」は一体であり、その核心は新自由主義大学と非和解で闘う法大闘争の本格的爆発への恐怖だ。今年2月の暴処法弾圧完全無罪の勝利を頂点に、われわれは8年半で126人逮捕、34人起訴、13人処分という法大当局・国家権力の全体重をかけた弾圧をすべて破産させ、法大闘争の地平を全国に拡大する闘いとして京都大・広島大に続き今年5月に沖縄大で学生自治会を再建した。4・25法大闘争では、首都圏学生の新世代が鮮烈に登場した。安倍政権と田中総長は、法大闘争の前進に青年・学生の総反乱=革命を見た。だからこそ、法大闘争と全国学生運動のリーダーである武田君をデッチあげ逮捕・起訴し、今なお獄に閉じ込めているのだ。
 しかし、結局日帝は法大闘争も全国学生運動もつぶせないまま、7・1閣議決定に踏み込まざるをえなかった。武田君は全存在をかけ、7・1反革命と最先頭で対決して闘っている。だからこそ、学生運動の爆発で武田君を取り戻すことが7・1反革命への最大の反撃だ。全学連大会への三桁をこえる大結集がその最大の力となる。

安倍戦争政治の先兵=法大田中総長を倒せ!

 第二に、全学連大会への大結集で、安倍戦争政治の最悪の先兵=法大・田中総長を打倒しよう!
 7・1閣議決定直後の7月9日、「戦争をさせない1000人委員会」呼びかけ人でもある田中総長は、「法政大学グローバルポリシー〜持続可能で平和な地球社会の構築に貢献する大学へ〜」なるビジョンを発表した。その核心は「世界のどこでも生き抜く力をもったグローバル人材の育成」だ。労働者・学生を分断し、競争と戦争に駆り立てる日帝・安倍とブルジョアジーの攻撃そのものだ!
 さらに、法大ホームページにインタビュー記事を掲載し(7・28付)、総長に立候補した理由を「これから大学にとってとても厳しい時代になるから」と答え、「教育界はすでにグローバル化しています」「国際競争社会に突入している」「法政大学を世界で一流の大学にする」などと語っている。大恐慌と帝国主義間・大国間争闘戦の激化、その中での日帝の脱落状態に危機感を募らせ、日帝支配階級を延命させるために法大が率先協力すると宣言したのだ。「『稼ぐ力』を取り戻せ」と叫ぶ安倍政権の「新成長戦略」と完全に一体だ。口先では「戦争させない」などとペテン的に言いながら、実際には資本主義の「救済」のために若者はもっと犠牲になれと迫っているのだ。こういう連中が青年・学生を戦場に平気で送り出すのだ!
 さらに田中総長は、今年から法大法学部教授に就任した山口二郎(「立憲デモクラシーの会」共同代表)とも対談している(読売オンライン8・1付)。対談で山口は、「小泉政権が新自由主義を強く打ち出したため、私が信奉する社会民主主義が明確な対立軸となり、民主党をこの方向にうまく結束させることができた」「私の経験を......教育の場にもできるかぎり還元したい」「まずは政治の世界で民主主義を回復しなければなりません。そのために、対抗勢力を5年後か、10年後か、再び立ち上がれるように、あきらめないで元気付けることが必要」などと、労働者学生の怒りの爆発で打倒された民主党政権の中核に自らがいたことを自慢し、田中総長とも意気投合して「グローバル人材育成」を推し進めると誓い、「体制内左翼」の醜悪な野合の姿をさらしている。

党派闘争に勝ち抜き文連拡大へ

 7・1反革命をもって、青年・学生の獲得をめぐる大党派闘争が始まった。「戦争をさせない1000人委員会」や「立憲デモクラシーの会」、日本共産党スターリン主義などあらゆる勢力が、自国帝国主義の侵略戦争突入に対して「体制の枠内での改良」や「政権交代」を声高に叫ぶ。その狙いは、田中総長が武田君を国家権力に売り渡したことに明らかなように、学生運動の爆発と革命を「左」から圧殺することにある。
 武田君は意見陳述で次のように語った。
 「田中は、安倍政治の軍事的表現である改憲・戦争・原発には『反対』するが、その政治的表現である『新成長戦略』や『大学改革』は推進している。田中は資本主義への幻想を振りまく一方、学生の主体性を『教育』の名で貶(おとし)め、決起を阻んでいる。何より、闘う学生に国家権力と一体で弾圧を加えている。田中優子のような『体制内左派』は、『1%』の支配の継続=資本主義の延命を支持する以上、その『支配のほころび』を補完するために登場し、どこまでも戦争に加担していく以外にない連中だ。だからこそ、田中打倒は安倍打倒と一体であり、その力は法大闘争の中にこそある」
 キャンパスでの7・1反革命との対決は、大学・教育をブルジョアジーが制するか、学生がキャンパスを奪い返し革命の拠点とするのかをめぐる闘いだ。一切は、田中総長を踏みしだいて絶対反対で闘う法大闘争の発展―文化連盟の組織拡大と、全国での学生自治会建設にかかっている。

学生運動のリーダーを全国大学に生み出そう

 第三に、全学連大会への大結集で、法大と全国大学に武田君のように闘う仲間を膨大に生み出そう!
 7・1情勢は、青年・学生の未来を奪うことでしか延命できない資本主義を打ち倒す大チャンスだ。全学連運動の本格的爆発のカギは、全人格をかけて闘う「第二の武田君」の登場だ。
 「われわれは『一人の仲間も見捨てない』をスローガンに処分撤回闘争を闘い、学生の団結と共同性を復権させてきた」(同)。武田君は、当局・資本と非和解的激突を貫き、無期停学処分に屈せず全国学生の先頭で闘ってきた。武田君への起訴攻撃は、法大生のみならず全学生への攻撃だ。これをうち破る力は、武田君のように闘う学生運動のリーダーを無数につくり出すことにある。法大に続き、首都圏―沖大―広大を始め全国大学で「1人の決起」をめぐる当局・権力との死闘が開始されている。
 法大闘争8年半の最大の意義は、生き方をかけて闘う無数の学生群像をつくり出したことにある。新自由主義大学の「学費・就活・奨学金」の三重苦、当局・権力の弾圧をはね返して決起することは容易ではない。しかし、団結にのみ依拠して闘う法大闘争と全学連運動の中にこそ学生の未来はある。武田君とともに、闘う労働運動とともに、そして全世界で立ち上がる青年・学生とともに大学・社会を根底から変えよう。プロレタリア革命をやろう。全学連大会をその出発点としよう!

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全学連第75回定期全国大会
 9月3日(水)〜4日(木)
 東京・浜町区民館(中央区日本橋浜町3―37)
 ※参加費1000円(宿泊費は除く) 

法大武田君弾圧裁判 第2回公判
 9月10日(水)午後1時30分 東京地裁
 (傍聴券配布のため30分前に裁判所脇に集合)

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