階級的労働運動と国際連帯の力で7・1閣議決定=戦争・民営化阻もう 辺野古新基地着工を絶対許すな

週刊『前進』06頁(2645号02面01)(2014/08/25)


階級的労働運動と国際連帯の力で7・1閣議決定=戦争・民営化阻もう
 辺野古新基地着工を絶対許すな

戦争・改憲阻止の闘いは労働運動の正面課題

 「怒りの声は社会の隅々に広がり、誰もが根底からの変革を求めています。国際連帯と労働運動の力で、この戦争の危機の時代を乗り越え、労働者人民の団結で人類の新たな歴史を切り開きましょう」
 このように宣言した8・17大集会は、階級的労働運動と労働者国際連帯こそ、集団的自衛権行使の閣議決定=7・1情勢という歴史的大転換に立ち向かい勝利する道であることを鮮明に示し、感動と熱気と高揚感みなぎる歴史的集会としてかちとられた。この8・17から今年の11月労働者集会へ、火ぶたは切られた。9・11郡山闘争と国鉄地区集会を大成功させ、11月決戦へと進撃しよう。
 8・17大集会は、日本と世界の階級闘争を画期する労働者階級人民の渾身(こんしん)の総決起となった。7・1情勢に対決し、階級的立場を貫き、「戦争か革命か」の歴史選択をかけて闘う労働者人民の決意と決断を指し示した。動労千葉と動労水戸を先頭に国鉄決戦を基軸とする階級的労働運動の前進こそがプロレタリア革命勝利の道であり、「闘えば勝てる」という8・17集会にみなぎった確信の中に、革命の現実性はある。
 「戦争絶対反対」が労働運動の正面テーマとして創造的に復権した。2010年4・9反革命(国鉄1047名解雇撤回闘争の反動的政治和解)を打ち破る国鉄闘争の前進、とりわけ都知事選への挑戦以来の2010年代中期階級決戦への先制的突入と、動労千葉・動労水戸の外注化阻止・被曝労働拒否の新たな闘いが、7・1情勢を迎え撃ち、福島、沖縄、広島、長崎の怒りと結合して8・17大集会はかちとられた。階級的労働運動が「戦争させるな!」「安倍倒せ!」という労働者階級の根底的な怒りと結びつく時が来た。
 スターリン主義・日本共産党の「自衛戦争」容認論は、あくまで資本主義の延命を支え、安倍の7・1閣議決定という帝国主義の戦争宣言と本質的に闘えない反革命でしかない。数百万数千万の労働者の怒りの爆発の中で大党派闘争を貫き、労働者階級の歴史選択=党派選択を推し進め、帝国主義・新自由主義とスターリン主義を打倒する本格的な革命情勢を、8・17はたぐり寄せた。
 8・17大集会で全国・全世界に向かって打ち出された「日比谷宣言」は、日帝・安倍の戦争宣言に対する、労働者階級人民の側からの歴史的な「戦争阻止宣言」だ。この宣言は、7・1閣議決定を「『戦争放棄の国』から『戦争をする国』への大転換」と断罪し、戦後階級闘争が憲法第9条という形で「戦争放棄」を日帝に強制してきたことを明確にさせ、戦後階級闘争・反戦闘争のすべてを継承し、必ずや安倍を打倒すると高らかにうたっている。
 今年の11月労働者集会は、これまでの延長では断じてなく、戦争への激しい怒りと階級的労働運動が結びつき、空前の大結集をかちとる歴史的な決戦となった。

7・1情勢との最大の対決軸こそ国鉄決戦だ

 7・1情勢下の闘いと階級的激突の核心は、国鉄決戦にある。情勢は完全に煮詰まっている。JR体制の存亡の危機、当局とJR総連カクマルの結託体制の崩壊、何よりも「動労総連合を全国に!」を掲げ前進する階級的労働運動が、安倍=葛西体制を追い詰めている。
 7・31〜8・1の国労大会はそれを端的に示した。「国労の名称変更も含めて全国単一組織を見直し、企業別の組織にしていく」なる突然の「補強議案」の提案。委員長、書記長らの辞任。それはJR資本を背景にしたクーデターであり、チャレンジはもちろん、革同も意識的にこれに加担した。事態の本質はもはや「国労」という存在そのものを認めず、解体・一掃する大攻撃だということだ。
 日帝支配階級にとって7・1情勢とは、かつて中曽根が「行政改革で大掃除をして、お座敷をきれいにして、そして立派な憲法を安置する。これがわれわれのコースである」(1982年)とうそぶき、国鉄分割・民営化で国労と総評を崩壊させ、改憲を強行しようとした歴史的反革命へと、再度、絶望的に突入する宣言でもある。だからこそ労働組合の存在そのものを認めず、国労も解体し、戦争動員へもっていこうとしているのだ。
 階級的労働運動派は、これに国鉄闘争全国運動(6・8全国集会)と8・17の大高揚・大勝利の地平で対決し闘っている。国鉄決戦は今日、最高の階級のリーダーを生み出しつつ前進している。それは職種や組合の枠組みを越えて、外注化阻止・被曝労働拒否・戦争協力拒否という労働者階級としての普遍的内容において階級的団結をかちとる闘いだ。青年労働者はJRでの重層的な外注化攻撃の現実と必死に向き合い、「動労総連合を全国に!」を真正面から掲げて前進している。
 外注化阻止の9・11郡山闘争が当面の天王山だ。国鉄を先頭にストや年休をもって大結集し、職場から激電、檄布を組織し、労働運動の歴史的復権をかけて闘おう。階級的労働運動派が国鉄の真に闘う主流派として登場する、この歴史的で壮大な決戦をやり抜こう。
 この国鉄決戦と一体で、2014年前半戦で開始された4大産別での労組権力獲得の闘いを、7・1情勢下の権力闘争として画然とエスカレートさせよう。連合の体制内指導部が安倍と一体化する対極で、「戦争協力拒否」の闘いが「命と生活を守る」闘いとして死活的課題となり、反合理化・運転保安闘争路線を全職場で実践することが圧倒的に可能な情勢が、今や到来しているのだ。

9・11郡山闘争に立ち11月集会へ進撃しよう

 大恐慌の激化・深化と新自由主義の崩壊が脱落日帝の危機を促進し、安倍を絶望的に追い詰めている。
 4〜6月期のGDP(国内総生産)は実質で前期比年率6・8%減となった。落ち込み幅は3・11東日本大震災が発生した11年1〜3月期(6・9%減)以来の大きさだ。さらに今年上半期の貿易赤字が暦年ベースで7兆5984億円と過去最高を記録し、経常収支も5075億円の赤字へ転落した。
 安倍は首相就任直後の年頭所感で「日本にとって喫緊の課題は、デフレと円高からの脱却による経済の再生だ」と述べ、黒田を日銀総裁にすえ、異次元の金融緩和を実施し円安誘導してきたが、それは完全に行き詰まった。円安などによる悪性インフレと「実質賃金」減少(6月は前年比3・8%の大幅減)で個人消費の拡大など見込めようもない。大失業の長期化と賃金の継続的低下をはじめ、新自由主義の崩壊が安倍を痛撃している。
 他方で米帝オバマはイラク空爆を拡大するとともに、軍事顧問団150人を追加派兵することを決め、侵略戦争の泥沼に突っ込んでいる。ロシアのプーチンは「北方領土」を含む千島列島で軍事演習を強行し、米帝は日帝にプーチン訪日を断念するよう求めるなど、争闘戦の軍事化、激化の中で安倍は外交でも内政でも大破綻している。
 日帝の延命の道は、7・1情勢下での戦争突入と、民営化・外注化・非正規職化による労働者人民からの徹底した搾取・収奪しかない。この間シリアでイスラム組織に拘束された日本人男性は、今年1月に民間軍事会社を立ち上げ、中東に傭兵(ようへい)を送り込もうとしている人物だ。7・1情勢下でもうこんな戦争が始まっている。
 11月集会への闘いは、「戦争と民営化」に職場から大反撃し、安倍を打倒する階級的激突であり、2010年代中期階級決戦の帰趨(きすう)を決する決戦となった。国鉄決戦の前進こそが全労働者を獲得するのだ。
 国労組合員資格確認訴訟の9・3判決と外注化阻止!9・11郡山闘争に総決起しよう。国鉄地区集会を労働者の怒りの大結集と国鉄闘争陣形の発展をかけた壮大な構想で成功させ、11月に進撃しよう。7・1情勢下でその意義がいよいよ決定的となった星野奪還闘争と反軍兵士の組織化を、地区的=階級的課題へと一層押し上げよう。沖縄・辺野古の海底ボーリング調査を労働運動と階級的団結の力で断固阻止するために闘おう。
 駅頭や職場で猛然と配布された『前進』号外の威力を発展させ、職場フラクの建設と一体で、機関紙拡大闘争を階級的労働運動路線の決定的柱として前進させよう。

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