西郡住宅闘争 仮執行宣言取り消させたぞ 新たな仲間と共に全国集会

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週刊『前進』06頁(2650号01面02)(2014/09/29)


西郡住宅闘争
 仮執行宣言取り消させたぞ
 新たな仲間と共に全国集会

(写真 「勝ったのはわれわれだ!」。強制執行と公園使用禁止攻撃を打ち破って集会をかちとり、8家族を先頭に西郡の団地の中をデモ【9月21日 八尾市】)

 「団結して世の中を変えよう」。全国水平同盟西郡支部書記長の森本政二さんの開会あいさつで、9・21住宅闘争勝利全国集会が始まった。森本さんは09年2・26住宅追い出し強制執行阻止闘争の当該だ。会場の大阪・八尾市西郡の幸第2公園に350人が結集し、9・11郡山闘争と一体で日本革命への号砲を打ち鳴らした。全国水平同盟、八尾北医療センター労組、関西合同労組大阪東部支部が主催した。
 基調報告に立った水平同盟委員長代行の久原正子さんは、公安・機動隊300人を動員した8月26日の8家族に対する強制執行との闘いの勝利、この勝利が9月19日の大阪高裁での住宅明け渡し裁判で「一審の仮執行宣言を取り消す」という画期的な判決をかちとったこと、高槻市富田(とんだ)園芸協同組合の大挙結集、八尾市の集会会場使用禁止を打ち破った勝利を確認した。これらは17年間の絶対反対の八尾北・西郡闘争が切り開いたものだ。
 久原さんは、「八尾北・西郡闘争は国や資本家の支配の崩壊を暴き出した。労働者は絶対反対・階級的団結拡大で闘えば必ず勝てる自信と確信をつかんだ。労働者による革命しかない」「安倍を打倒し、世の中をつくり直すまでやむことない闘いの拠点と団結したリーダーたちが立った」「八尾市は今すぐ8家族の家を元通りにしろ。勝ったのはわれわれだ」と高らかに宣言。「八尾北労組を拠点に、絶対反対の階級的団結を八尾市の現業労働者、全国に拡大しよう。10・17関西国鉄集会、11・2全国労働者集会の先頭で闘おう」と呼びかけた。

8家族が闘志に燃えて戦闘宣言

 いよいよ8家族の登壇だ。88歳の島瀬とよ子さんの「絶対にかたきをとったる。前へ前へ進んで闘う」と闘志をたぎらせた戦闘宣言に続き、佃照夫さんが「強制執行はすべての労働者にかけられた問題。今後も全国の労働組合とともに〝生きさせろ〟の団結で闘う」と決意表明。西郡支部青年部長の佃文弘さんは「高裁判決は、裁判所、八尾市がいかにデタラメかを証明した」と確信し、谷照さんは「19日の判決は八尾市の追い出しが不当だと明らかにした。みんなと闘えてうれしい」と述べた。8家族の勝利感あふれる決意は、西郡の村中に伝わった。
 連帯のあいさつを全国金属機械港合同執行委員の木下浩平さん、動労水戸書記長の木村郁夫さん、大阪市職役員選挙で2千票超の支持を得た自治体労働者、高槻医療福祉労組委員長の村山裕子さん、3・11反原発福島行動実行委の椎名千恵子さん、星野さんをとり戻そう!全国再審連絡会議の星野暁子さん、婦人民主クラブ全国協議会、全学連書記次長の作部羊平さんが行った。

追い出しと闘う高槻からも結集

 「植木団地を守るぞ!」というのぼりを林立させて高槻市富田園芸協同組合の労働者が大挙登壇した。代表が特別アピールを行い、「高槻市は植木団地から11月30日までに出て行けと一方的に言ってきている」と、38年にわたり園芸を営んできた組合に対する追い出し攻撃を弾劾。「水平同盟に加わり、植木団地と組合を守る。一緒に闘おう」と絶対反対で闘う決意を述べた。声援が飛び、ともに闘う決意を込めた拍手が鳴り響いた。
 決意表明に立った八尾北医療センター院長の末光道正さんは、「70年安保の大学でのバリケードの中から西郡に来た。青年医師を八尾北へ、ふくしま共同診療所へ組織しよう」と闘う医師戦線の再構築を訴えた。水平同盟杉並支部、青年労働者と登壇した関合労大阪東部支部に続き、最後に八尾北医療センター労組委員長の藤木好枝さんが「革命の扉が開かれた。地域ソビエトの拠点になる労働組合に挑戦する。10月15日、組合大会の成功をかちとる」と決意を述べた。
 集会終了後の村内デモでは、あちこちの団地の窓から手が振られ、熱い交流がかちとられた。
 国鉄闘争を軸に新たに団結を拡大し、「生きさせろ! すべてを奪い返す」闘いが始まった。
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