再稼働反対 参加者の声 今も深刻な福島の現実 全基の廃炉しかない!

週刊『前進』06頁(2650号04面02)(2014/09/29)


再稼働反対 参加者の声
 今も深刻な福島の現実 全基の廃炉しかない!


■福島県教組組合員 福島は全然元に戻ってない。相馬地区と双葉地区で働いていた教員たちはばらばらのまま。その中で原発再稼働なんてあり得ない。人間の命よりも経済優先で、企業がもうかればいいというのが目に見えている。これでは苦しむ人がどんどん増える。人の命が尊重されるよう日本を変えたい。
■同 働いている学校は線量の高い地域。学校はどんどん何事もなかったようにされている。除染を全然していない施設で部活の大会を開き、あとから「高線量だった」とわかったりする。そのあおりを子どもたちが受けている。自主避難したくてもできない親は放射能を不安だと思っても「危ない」と言ったら「何を言ってるんだ」と見られるんじゃないかと、いたたまれない気持ちで暮らしている。権力者のために庶民を犠牲にする原発はあってはいけない。
■同 福島では人の住めない場所がいっぱいあり、いまだに家族一緒に暮らせない人も、避難したくてもお金がかかるし避難先の生活は保障されないからできない人もいっぱいいる。川内の再稼働、とにかく反対です。
■同 家は第一原発に近く今も帰れない。働いていた学校も立ち入り禁止で生徒は全員、県内各地や県外に散らばった。教員も避難で大変。ずっと双葉地区で勤めていた教員が急に他地区に異動し仕事にも慣れないし、親が高齢なら介護の問題、自分の子どもの就学の問題もある。安倍首相は原発だけでなく、道徳の教科化や教育委員会制度改革など教員への逆風の政策ばかり進めている。集団的自衛権を容認し憲法改正へ。学校では「ものを言わぬ子ども」を育てようとしている。福島のような場所を二度とつくってはいけない。原発は全基廃炉しかない。
■北教組組合員 学校は泊原発と同じ管内。泊原発に勤めている保護者もいる中で「原発は危ない」と話したら「あの先生は赤いのか」と言われたこともある。1回造られると、原発が町の基幹産業になってしまう。原発の何次もの孫請けで働いている教え子もいる。でも内心では「怖いな」と思っている人も多い。再稼働は絶対だめ。
■新潟高教組組合員 原発が密集する新潟で怖い思いをしているし、福島から県内に避難されている人が今も5千人ぐらいいる。川内原発の再稼働なんて、責任を取れるわけがない。絶対に反対。
■宮城県教組組合員 教育現場は超多忙で同僚と話す時間もない。しかし集団的自衛権問題では反対署名がたくさん集まる。日教組本部はだめだが、地域では活発に反対運動に取り組んでいる。教え子を再び戦場に送らないために頑張る。
■自治労千葉県本部組合員 こういう集会は現地の声が一番届くので、真実を見て聞いて、それで判断したいという気持ちで参加しています。福島の原発すら悲観的な状況なのに、なぜ再稼働なのか理解できません。
■自治労山梨県本部組合員 震災直後、子どもたちを避難させるため福島に手伝いに行った。この現実の原因はみな原発。しかも政府は原発を海外に売ろうとしている。再稼働はしてはならない。
■立川市職組合員 先ほど台湾の人が「22万人でデモ」と言っていた。川内原発再稼働なんて一時的にお金をもうける人たちがいるだけで、誰も得しない。もっと大きな流れをつくるため、周りの仲間に訴えていきたい。
■東京の郵政労働者 原発をすべてなくすため、再稼働は川内でもどこでも認めない。組合運動をやっている人間として安倍を絶対ぶっ倒したい。
■東京土建組合員 原発は核兵器の材料を造るためのもの。川内原発地元の鹿児島交通労働組合委員長が「安全性を保証できなければ運転手を出すわけにはいかない」と言っているのは、労働組合として当然だ。
■東京多摩から参加した年配夫婦 原発はエネルギーとして必要と思っていたが、事故で危険なものとわかった。集団的自衛権の閣議決定も戦争への道だ。孫がいるので、原発も集団的自衛権もなくしたいと参加した(男性)。食料などの放射能汚染、内部被曝が恐ろしい。子どもたちの命を守らなければ(女性)。
■3人の男の子を連れた若い母親 原発はなくすべきだ。男の子がいるので、徴兵制まで問題になっているのが心配だ。

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