次は11・2集会大結集だ 動労千葉とともに民営化絶対反対で闘い労組拠点建設する 革共同自治体労働者委員会

週刊『前進』06頁(2650号04面04)(2014/09/29)


次は11・2集会大結集だ
 動労千葉とともに民営化絶対反対で闘い労組拠点建設する
 革共同自治体労働者委員会


 安倍政権の集団的自衛権行使の7・1閣議決定は革命の扉を開きました。戦争か革命かの歴史選択、帝国主義労働運動か階級的労働運動かの路線選択が問われています。
 9・11郡山闘争は、労働運動を塗り替える号砲となりました。橋下徹大阪市長打倒の闘いを先頭に、民営化・労組破壊に絶対反対で闘い、日本帝国主義の絶望的な延命策としてあった道州制攻撃を完全破綻に追い込みました。全国の職場で猛反撃が始まっています。
 動労総連合を全国に!
 すべての自治体労働者は、国鉄闘争を基軸に、職場で闘いぬいて労組拠点建設・権力奪取に総決起し、革命の恐怖におののく安倍の打倒へ攻め上りましょう。国鉄闘争百万人支援陣形の階級的再構築へ、全国32カ所で開催される国鉄集会の中心的組織者となり、11・2労働者集会の歴史的大結集へ奮闘しましょう。

職場の団結を土台に闘い権力奪取を!

 大阪府・市統合=大阪都構想を掲げ丸ごと民営化・解雇、労組破壊に突き進もうとした橋下打倒の闘いに続き、階級的団結と絶対反対の闘いが全国で闘われています。
 東京23区内の現業職場では激しい民営化・外注化攻撃がかけられ、学校給食では直営校があるのは数えるほどになっています。試行という形であれ1校・1園でも許すなら一気に全面化が狙われることがはっきりしました。学校用務、保育園現業職に対しても現業絶滅攻撃がかけられ、「もう我慢できない」と怒りの声がせきを切ったようにあふれ出しています。
 退職不補充と任用替えで職場が狭められ、人事評価やささいなミスを問題にする雰囲気、「反対したって仕方ない」という諦めや絶望をのりこえる闘いが始まりました。
 「労働組合として絶対反対で闘おう」という訴えに、現場組合員から「職場がギスギスし、助け合うことができない」「責任ばかりが大きくなり、こんな仕事続けたくない」「まだ定年まで15年はある。委託反対ではなく事務職への転換を求めたい」という率直な声が上がり、職場・分会で真剣な議論が始まっています。「この職場でこの現業職場で働き続けることが大事なんだ。委託によって労働者が非正規にされ、安全も保てない。この職場を守ることが将来につながる」。本音でぶつかり合いながら職場攻防で一歩も引かず当局とぶつかる毎日が続いています。
 現場の激しい闘いの中で団結を固め、労組拠点建設・権力奪取に向かう。9・11闘争の先頭に立った国労郡工支部の橋本光一さんのように覚悟を固め、職場の団結を土台に絶対反対を貫くことが闘いの核心だとつかんできました。
 財政危機を振りかざし「現業職場の民営化はやり尽くしたから次は庁内職場だ」として始まった東京足立区・近藤やよい区長による戸籍窓口業務の民間委託が、東京労働局から労働者派遣法違反(偽装請負)に当たるとして是正指導されました。戸籍、住民基本台帳窓口の委託を予定していた荒川区は提案を撤回し、豊島区でも戸籍窓口の委託の一部を撤回する事態が起きています。
 しかし足立区は来年4月から新たに国保と会計業務も委託するとしています。どんな矛盾があろうが外注化に突進しようとしているのです。動労千葉のように労働組合が絶対反対を貫くことで初めて攻撃は粉砕できます。階級的労働運動が前面に登場する時です。

動労総連合を全国に! 闘う労組つくろう

 崩壊のふちに立つ安倍政権は、労働組合を解体できないまま7・1閣議決定を強行せざるをえませんでした。ここに安倍のどん詰まりの危機があります。動労千葉を先頭に国鉄分割・民営化絶対反対で闘ってきたことが、日本帝国主義の延命をかけた新自由主義攻撃を破綻させ、「戦争か革命か」の歴史的情勢をつくり出しています。
 日帝は1047名闘争の破壊を狙って2010年「4・9政治和解」に国労本部を引き込み、労働組合を根絶しようとしてきました。これに対して動労千葉・動労水戸、動労総連合は外注化絶対反対・組織拡大、反合理化・運転保安闘争と被曝労働拒否のストライキに決起し、国鉄闘争全国運動の結成と10万筆署名の大前進をかちとり、日帝の根幹を支えるJR体制を崩壊寸前に追い込んできました。
 そして帝国主義労働運動へと転落した国労本部の弾圧をはね返す9・11郡山闘争が全国650人の大結集で火を噴きました。動労総連合の青年労働者が階級的労働運動のリーダーとして登場しました。動労千葉は外注化阻止・組織拡大をかけて10・1ストに立とうとしています。
 今こそ国鉄分割・民営化に決着をつける時です。ここに労働運動の未来があり、戦争を阻止する力があります。地区党建設と一体で、国鉄署名の絶対的正義性を武器に絶対反対の闘いで職場の団結を固め、拠点建設を進めましょう。

帝国主義労働運動うち破り安倍政権倒す

 9・11闘争にいたる全過程が示したとおり、安倍は戦争・原発・首切りに怒る労働者の決起を抑え込み動労千葉、動労水戸の闘いとの結合を阻むために、腐りきった体制内労組幹部を使うことがはっきりしました。「国鉄闘争は終わった」と強弁して不当労働行為との闘いを投げ捨て、国と当局の民営化・外注化・非正規職化攻撃に協力する帝国主義労働運動と真っ向から勝負しましょう。
 経済成長と財政再建を掲げたアベノミクスは破綻し、国家債務は1千兆円を超えて、年金にまで手をつけようとしています。日本創成会議は「人口が急減し、896自治体が破綻・消滅の危機に直面」と宣伝し、第2次安倍改造内閣は日本全土の民営化と地方切り捨て、公務員労組破壊に絶望的に突進しようとしています。支配階級にはすでに社会を運営していく力がなくなったのです。安倍は「政労使会議」の再開と労働規制撤廃に存亡をかけています。連合の協力抜きに新自由主義の存続などあり得なくなっているのです。
 7・1情勢下の別府大会で自治労本部は「与党の一部との連携」を打ち出しました。7・1閣議決定の張本人である与党の一部との連携がどうして「安倍政権の暴走を許さない」ことになるのでしょうか。人事評価制度反対を求める発言に「いい評価制度にする」と答弁し、「経営形態の変更を問わず」として民営化に協力し、現業全廃攻撃と闘うのではなく任用替えを推進する。組合の名で闘いに敵対する本部に対し、私たちは「7・1情勢に対し国鉄闘争で闘おう」と訴え、大会参加者の1割を超える436筆の国鉄署名をかちとりました。
 本来、全職場討議に付すべき全国大会議案を現場組合員に見せず、下ろせず、転向を隠しとおそうとする――これが今の自治労本部・体制内幹部の実態です。1枚のビラとアジテーションが情勢を変えます。長時間労働、評価制度、民営化で職場の団結が破壊されている原因はどこにあるのか。労働組合が闘いを押しとどめる役割をしているからです。
 しかし自らが先頭で絶対反対の闘いに立つことで、たとえいったん孤立することがあっても、職場の仲間は必ずともに立ち上がります。橋下打倒闘争の勝利はそのことを証明しています。現場労働者への限りない信頼をみなぎらせ、帝国主義労働運動を打ち破って安倍打倒への総決起をかちとりましょう。
 7・1情勢下で、自治体民営化は「戦争をする国」にする戦争業務の強制と一体です。全労働者の先頭で戦争と民営化に絶対反対し2010年代中期階級決戦を、日々の労働組合運動の実践として進めましょう。11・2集会まであと1カ月。組織的大飛躍をかけ巨万の大結集へ、国鉄署名と『前進』、職場ビラを武器に闘いましょう。

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