全原発廃炉・再稼働絶対阻止! 日帝のイラクシリア空爆参戦を弾劾する 10・8農地裁判―12三里塚現地へ

週刊『前進』08頁(2651号07面01)(2014/10/06)


全原発廃炉・再稼働絶対阻止!
 日帝のイラクシリア空爆参戦を弾劾する
 10・8農地裁判―12三里塚現地へ

(写真 10・12三里塚デモは、萩原さんの「清水の畑」の集会場を出発し、東峰、天神峰を通り、空港拡張が策動される取香地区を回って、市東さんの南台の畑へ至るコースが予定されている。全力で結集を!)


 『前進』を手にしたすべての皆さん。安倍と会社(資本)への怒りを解き放とう! 組合の腐敗幹部を倒し、今こそ闘う労働組合をよみがえらせよう。動労総連合を全国に建設しよう。9・11郡山闘争はその号砲です。大阪・西郡住宅闘争では、高裁判決で仮執行宣言付き決定を取り消させ、9・21闘争には高槻市富田園芸協同組合が大合流しました。東京西部ユニオン鈴木コンクリート工業分会は東京高裁で解雇撤回・職場復帰の9・30勝利和解をかちとりました。動労千葉は10・1外注化阻止ストライキを貫徹しました。全国各地の国鉄集会は、労組が軸になれば闘いが発展し前進することを示しています。闘えば勝てます。10・8市東さん農地裁判―12三里塚現地集会、10・21国際反戦デー闘争、川内原発再稼働阻止・全原発廃炉の闘い、福島・沖縄県知事選のすべてを安倍打倒の11・2労働者集会総決起へ集めよう。

外注化を粉砕する動労千葉の渾身のスト

 「動労千葉が後ろ姿で示してくれた絶対反対の闘いで全面勝利できました!」――10・1動労千葉スト貫徹総決起集会で東京西部ユニオン鈴木コンクリート工業分会の吉本伸幸分会書記長と鈴木善弘さんが9・30東京高裁全面勝利和解を報告すると、会場全体が沸き立ちました。動労千葉の10・1外注化阻止ストは、安倍―葛西打倒への号砲であり、9・11郡山闘争を全面的に発展させる歴史的決起です。
 10・1動労千葉ストは第一に、JRの業務外注化攻撃への反撃ののろしです。新自由主義の最深部を撃つ世界的意義を持った闘いです。
 ストの中で韓国セウォル号事件のようなJRの恐るべき安全無視・利益優先の外注化の実態が明らかにされました。
 車輪は命を乗せて走っています。総武快速線の列車はラッシュ時には1編成で4千人の客を乗せています。車輪は車両と乗客の計約650㌧を支えて最高時速120㌔で走ります。車輪転削はプロの仕事です。一つ間違えば車輪割れやレール破損が生じ、列車脱線事故につながります。
 JRは10・1外注化で、まともな訓練を受けていない外注先社員にこの業務をやらせようとしています。
 幕張車両センターでは車輪径を誤って設定し速度超過に直結しかねない事故が7月18日と8月1日に連続発生しています。京葉車両センターでもモーターの回転子を間違えて取り付けたり、車軸を壊したりする事故が続いています。2011年JR北海道石勝線特急脱線炎上事故も車軸脱落によるものでした。
 事故の責任は現場の労働者にはありません。今までは十数年をかけて技術を継承してきました。それを外注化でわずかな訓練を受けただけの労働者に作業をやらせた当局に責任があります。
 JRは10・1外注化で、車両検査・修繕のほか駅業務、電車の構内運転も外注化します。このままでは05年尼崎事故級の大事故が起こりかねないという危機感と当局への怒りで10・1ストが闘われました。CTS(千葉鉄道サービス)での車輪転削業務における小指切断事故や銚子派出での床下作業中にブレーキが緩むなど重大事態が多発している中で、10・1総決起集会での「ちょっと間違えたら今日は四十九日(法事)になるところだった」という発言は、外注化による安全破壊が生命の危機に直結することを表しています。
 10・1動労千葉ストは第二に、大量退職問題を使った外注化推進との対決として闘われました。
 JRは「エルダー(60歳定年退職後の再雇用者)の雇用の場の確保」と称して、業務の外注化を拡大し、その一方で、青年労働者を非正規にして外注会社で働かせようとしています。「外注化しないで、定年を65歳まで延長しろ」という動労千葉の要求は、労組の枠を超え、エルダーと青年、正規と非正規の違いを超えて団結して闘う方針です。動労千葉は一丸となって組織拡大に踏み出しました。
 10・1動労千葉ストは第三に、安倍政権の集団的自衛権行使容認の7・1閣議決定や「イラク・シリア空爆支持」に反対し、「こうやれば戦争は止められる」と職場からの反戦闘争として闘われました。
 国鉄は、日露戦争終結の翌1906年、軍事輸送や軍事機密保護の不十分性を教訓化し、また帝国主義間争闘戦に勝ち抜くために鉄道国有法を制定し、私鉄を国有化して始まりました。今日、7・1閣議決定を機に、民間フェリー船員の予備自衛官化など、運輸労働者の戦争動員体制がつくられようとしています。これへの反撃として10・1ストが闘われました。
 動労千葉の10・1ストは第四に、組合員が外注化で指を切断する重傷を負っても守らないまでに腐った国労や、外注化賛成のJR総連東労組を弾劾し、「動労総連合を全国に」の組織拡大闘争として闘われました。

世界革命の扉を開く11・2労働者集会

 今日、戦後直後に匹敵する規模で世界中の労働者が立ち上がっています。韓国のゼネスト、香港・台湾のデモ、中東、欧米、アジアの階級闘争――。労働者階級の団結を解体し第2次世界大戦を強行した帝国主義とスターリン主義に歴史的決着をつける革命的決起です。それは同時に、1917年ロシア革命で開始されながら、未完にとどまったプロレタリア世界革命の扉を再度開く闘いです。
 ここに国際連帯と階級的労働運動という勝利の路線で命を吹き込むのが11月労働者集会です。11月集会に世界の行く末がかかっているのです。
 安倍の7・1閣議決定は、「生き抜いてやる」という労働者階級の激しい怒りを呼び起こし、自己解放を求める壮大な決起を生み出しています。
 それを希望へと束ねていくのが11月労働者集会1万人結集です。すべての仲間が思い切った組織戦に総決起しよう。
 8・9長崎で安倍首相を直撃した城臺美彌子(じょうだい・みやこ)さんが8・17日比谷大集会で労働者人民と感動的に合流しました。また8・17集会には数百人の新たな結集がありました。西郡住宅闘争では、8家族が住宅追い出し絶対反対を貫き、9・21闘争に高槻市富田園芸協同組合が大挙結集しました。そして運輸関連労組が次々に御用組合を脱退し、合同・一般労組全国協に結集しています。
 9・11郡山デモに合流しようと、管理職の処分・恫喝をはねのけデモ隊を食い入るように見つめていたJR郡山工場の仲間たちの姿は、福島の怒りを体現しています。
 原発事故で福島に降り注いだ放射能は、セシウムだけで、福島全県平均1平方㍍あたり683万ベクレル(2011年12月文科省公表)という途方もない量でした。これは数年間の変化や「除染」ではどうにもならない量です。にもかかわらず、安倍政権とマスコミは執拗(しつよう)に帰還を扇動し強制しています。
 しかし避難指示区域の約8万人、福島県全体で約12万人が避難生活を続けています。仮設住宅などに避難する一人ひとりが、安倍政権と闘い原発と闘う、誇りある決起者です。福島から安倍を撃ち、全国の闘いとの合流を待っています。
 福島・沖縄県知事選に安倍打倒の大旋風を巻き起こし、11月集会への総結集をかちとろう。

安倍政権打倒へ10〜11月総決起しよう

 三里塚の48年におよぶ「農地死守・空港絶対反対」「労農連帯」が今ほど輝く時はありません。成田空港新滑走路計画への怒りを組織し、10・8市東さん農地裁判(東京高裁)―12現地集会に総決起しよう。3万人署名を集めよう。
 米帝のイラク・シリア大空爆と安倍の参戦に対決する10・21国際反戦デーに職場・学園から立とう! 1943年10月21日、7万人の学生が明治神宮外苑に動員され、出陣学徒壮行会が行われ、国民総動員が強行されました。1966年10月21日に呼びかけられたベトナム反戦闘争が労働者・学生の心をつかみ、以降、国際反戦デーとして発展しました。この10・21闘争をよみがえらせよう。
 10・17関西国鉄集会を橋下・安倍打倒大決戦としてかちとろう。
 9・9東京地裁星野ビデオ国賠訴訟勝訴は闘いの新たな始まりです。星野同志の無実を証明する証拠(ビデオテープ)を「紛失」した警視庁と裁判所の違法性を認めさせました。この勝利を全証拠開示・再審開始につなげよう。11・2の大結集をばねに100万人署名運動を進めよう。
 川内原発再稼働阻止闘争を前進させ、原発への怒りを11・2に集めよう。
 『前進』を職場・学園・地域に持ち込み、「普通の労働者・学生の新聞」に育てよう。『前進』を初めて手にした皆さん。ぜひとも定期購読し、一緒に『前進』を作ろう。『現代革命への挑戦』上・下巻を読もう。
 安倍の弱点は国鉄1047名解雇撤回・最高裁闘争です。10万筆署名を早急に集めよう。
 11・2集会まで1カ月あれば何でもできます。〝1万人結集で社会が変わる〟――これほど楽しいことはありません。自分を信じ仲間と力を合わせ闘おう。

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