紹介 共産主義者182号 「50年史」下巻とセットにし 11・2集会巨万結集の武器に 国鉄闘争の到達地平が明らかに

週刊『前進』06頁(2652号06面05)(2014/10/13)


紹介
 共産主義者182号
 「50年史」下巻とセットにし
 11・2集会巨万結集の武器に
 国鉄闘争の到達地平が明らかに


 今号は、闘いの発展に呼応した書き下ろしの意欲作が目白押しです。
 巻頭の村雨論文「戦争と民営化を撃つ労働者階級の11月総決起を」は、9・11郡山闘争から全国の国鉄集会、10・1動労千葉ストと嵐のような進撃を開始した国鉄闘争の到達地平を明らかにしています。民営化と闘う4大産別の課題、そして、『現代革命への挑戦』下巻発刊の意義を提起。「実践に次ぐ実践、論争に次ぐ論争、闘争に次ぐ闘争のなかでつくり出したのが革共同だ」と明言しています。マルクス主義を復権し革命党をつくり出した青年の闘い、国鉄分割・民営化との闘いが動労総連合を生み出した意義が語られ、11月集会への訴えとなっています。『前進』と革共同50年史―『現代革命への挑戦』下巻を武器に党建設をさらに前進させよう。

9・11郡工闘争を歴史的に総括

 大蔵論文「郡山工場における外注化阻止闘争の歴史的地平」は、JR東日本郡山総合車両センターでの本格的な外注化攻撃が、トヨタ方式の導入による検修業務の根本的な大転換から始まった合理化攻撃として、その歴史から解き明かしています。
 「郡山工場における外注化阻止闘争は、まさに動労千葉・動労水戸が先頭で切り開いてきた外注化との闘いの総括の実践の歴史であり、動労総連合と国労が組合の枠を越えて団結を固めていく闘いそのものであった」と総括。9・11に至る反合理化闘争の発展過程を明らかにした労働者同志による画期的な論文です。
 革共同教育労働者委員会の「闘う執行部建設での日米教育労働者の団結」は、執行部選挙で組合権力を奪取した米ロサンゼルス統一教組の新執行部との国際連帯をつくり出した訪米闘争を教訓豊かに報告。それと一体で安倍の戦争教育に対する日本の教育現場での反撃と執行部権力奪取の路線を提起しています。
 革共同中央学生組織委員会の「10・21国際反戦デーの歴史的復権へ」は安倍の7・1集団的自衛権閣議決定に対して、学生が先頭で国際反戦デー闘争を復権する新たな方針が、戦争と大学の歴史、10・21闘争の歴史を振り返りながらわかりやすく提起されています。「大学の戦争協力」「経済的徴兵制」と対決し、法大・田中優子体制を打倒する闘いへの檄(げき)となっています。
 革共同部落解放闘争組織委員会による「7・1情勢に立ち向かう部落解放闘争と階級的団結論」は、住宅からの立ち退き強制攻撃に絶対反対で立ち向かい、強制執行を打ち破って団結を拡大した西郡住宅闘争の地平を明確にしています。マルクス主義に基づく住宅問題の解明や戦前の全国水平社の路線論争にも踏み込み、階級的団結論を深化させた論文です。

沖縄県知事選の中での勝利の道

 革共同沖縄県委員会の「『オール沖縄』うち破る階級的労働運動の新たな挑戦」は、安倍による戦争と非正規職化攻撃の最先端にある沖縄で、11月県知事選情勢でいかに革命派が勝利していくのか。沖縄の9月統一地方選での勝利と非正規職撤廃闘争の前進をふまえて、積極的な提起が行われています。
 巻末は、『前進』夏季特別号の政治局アピールと城戸論文です。城戸論文は世界大恐慌の現在を明らかにし、安倍の新成長戦略を批判した新自由主義打倒論です。
 今号のすべての論文は豊かな実践の総括を組織的な討議で練り上げた力作ぞろいです。『現代革命への挑戦』と一体で11月労働者集会の1万人決起に向けた理論闘争の糧(かて)としましょう。
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