安倍政権打倒へ全国・全職場から11・2日比谷野音に総結集しよう 11・2労働者集会の大成功のために 大原武史 関西国鉄集会が画期的な成功 記事2面

週刊『前進』06頁(2654号01面01)(2014/10/27)


安倍政権打倒へ全国・全職場から11・2日比谷野音に総結集しよう
 11・2労働者集会の大成功のために
 大原武史

関西国鉄集会が画期的な成功 記事2面


 11・2全国労働者総決起集会が1週間後に迫った。11・2集会は戦争・民営化と闘う日韓米を軸とした労働者の国際連帯の大集会である。それは同時に、戦争・改憲、原発再稼働、民営化・外注化・非正規職化の攻撃で労働者人民の生活を破壊し、命までも奪う極右超反動の安倍政権を打倒する総決起の闘いである。女性2閣僚が早くも辞任に追い込まれた第2次安倍改造内閣は絶望的な危機であり、ガタガタだ。絶対に打倒できる。北海道から沖縄まで、全国津々浦々の職場と地域から、労働者階級と全人民は国際的団結と階級的労働運動の旗を林立させて東京・日比谷野音に総結集しよう。そこからプロレタリア革命の勝利を開く2015年決戦へ、2010年代中期階級決戦へ、勇躍して突き進もう!

労働者の巨大な歴史選択

 たった一握りのブルジョアジーと金持ちのために、戦争と原発事故の責任から逃げまくり、歴史的・現在的事実をなかったことにする。民営化と外注化で非正規雇用を徹底的に拡大し、労働者を極限的な搾取と孤立化で破滅に追い込む。さらに増税と社会保障の解体で全人民の生活を根底から破壊する。
 しかもこれに対する「生きさせろ!」の当然の声を、特定秘密保護法や「テロ資金凍結法」などの治安法と国家暴力で踏みつぶす。戦争と戦後体制の責任者でありながら、労働者人民の闘いでかちとった戦後的権利を諸悪の根源として攻撃し「改革者」づらをする。日帝ブルジョアジーと彼らを代表する安倍は、とんでもない大うそつきでペテン師だ。
 侵略戦争で無残な死を強制された2千万人を超えるアジア人民、300万人の日本人民。そして3・11東日本大震災と原発事故での2万人の死者の上に、震災関連死と被曝死は日々増え続けている。だれもが労働者階級人民であり、かけがえのない命である。だが日帝・安倍政権は、とてつもない苦しみを強制しながら、それが事実ではないかのように居直り、労働者人民の生活と命を奪おうとしている。
 こんな連中とそのための国家体制は、すべての死者たちとともに、即座に根本から打倒しなければならない。それは日本の労働者階級の責務である。それと同時に、「左派」を気取り労働者人民の味方のふりをして帝国主義への降伏を迫る者たちの傲慢(ごうまん)な正体を暴き出し、その影響力を徹底的にそぎ落とさなければならない。
 時代は根本から変わった。安倍の7・1集団的自衛権閣議決定に反撃した8・6広島―8・9長崎と8・17集会の勝利、そしてそれを引き継いだ9〜10月の闘いが示していることの核心は何か。それは、革命的共産主義が、すべての労働者人民の根底的な怒りの中に、人間として生きぬくすべての人びとの存在の中にあるということだ。革共同は今日の労働者大衆の激情の中に、まぎれもなく存在している。党はこの人間的激情を意識化し、歴史と時代の決定的主体として迎え入れることで、不敗の党として成長していくのである。
 今こそ労働者の仲間、その家族、そしてすべての人民を帝国主義と反革命の攻撃から守り、生きぬき、勝利するためにこそ、党として強固に団結しなければならない。
 党を階級の上に置くスターリン主義的な思想は、革共同の半世紀の生きた闘争によって突き破られた。党は労働者階級そのものとなり、だからこそ全人民自身の党として発展する段階に入った。革共同は2014年決戦の全体で、この核心をつかんだ。11・2集会はその集約点であり、11・2の大爆発・大成功は、戦争か革命かの巨大なせめぎ合いの中で、必ず革共同への決定的な路線選択と党派選択を推し進めるものとなる。
 それは、2015年決戦から2010年代中期階級決戦の先取(せんしゅ)であり、その巨大な展望を開く。腐り切った現状、人間として当たり前に生きられない現状に怒るすべての人は、党とともに立ち上がろう!

死闘の歴史を体現する同志

 帝国主義とスターリン主義の戦後体制の根底的崩壊の時代の到来と、現実世界のラジカルな変化は、まずもってこの時代に対応する共産主義的な同志関係の根本的再確立を要請している。党の団結、すなわち同志関係の変革こそ、党と労働者階級人民の関係を根本から変える原動力である。わが革共同の同志たちは、時代が要請する階級決戦を命の限り全力で闘いぬいてきた。同志たちは、半世紀にわたる国家権力および反革命との激しい歴史的死闘を、その精神と肉体に刻み込んで、党を体現し屹立(きつりつ)している。
 その生きた姿と働きかけは、すべての労働者階級と人民の希望となり、その胸の火が伝播(でんぱ)することで新たな同志を次々と迎え入れるものとなる。資本主義やスターリン主義への共産主義者の根本批判の核心は、労働者階級人民を宝として獲得し、その命の限りを尽くしともに闘い、共同性のもとに生きぬくことにある。共産主義者は、人間と命を破壊する者と決然と闘争する。ここに屹立する党員こそが、国家権力や反動勢力にけっして負けない不屈の党を、すべての労働者階級人民の中に築き上げていくのだ。
 300人の機動隊による住宅追い出し攻撃に対する全国水平同盟西郡支部の生きるための闘いは、またたく間に高槻市富田(とんだ)園芸協同組合をとらえ、全国水平同盟高槻支部と労働組合の結成に結びついた。10・12三里塚にひるがえった全国水平同盟の旗は、絶対反対で立ち上がった労働者人民自身の誇り高い旗だ。さらにまた、東京西部ユニオン鈴木コンクリート工業分会の、階級的労働運動路線を貫いた不屈の闘いとその勝利は、茨城の小竹運輸グループ労組の勇者たちをとらえ、さらに首都圏の運輸労働者の断固たる結集を生み出した。
 ここで進行していることは、全運輸労働者をとらえ組織していく階級的拠点建設の前進である。国鉄決戦の展開と運輸労働者の結合は、プロレタリアートが帝国主義の大動脈を押さえていく壮大な展望を示している。
 全国33カ所で開催された国鉄集会と国鉄全国運動の推進は、党の路線的団結を打ち固め、そこに新たな人びとの根底的結集を生み出している。同時に40年間におよぶ不屈の獄中闘争で革共同を代表している星野文昭同志は、その限りなく優しい絵画と星野暁子さんを通して、全国・全世界の労働者階級人民を深くとらえている。重要なことは原発事故から4年目を前に、福島の人びとの根底的怒りが星野同志と結合し、同時代を生きぬく同志として深く共鳴し始めていることだ。
 星野同志も福島県民も、救済の対象などでは断じてない。怒れる自己解放者であり、階級の団結の中に生きる同志である。沖縄・福島・星野はひとつだ。革共同は人びとの歴史選択に姿勢を正し、同時代を生きぬく同志として迎え入れ、プロレタリア世界革命と日本革命へともに邁進(まいしん)しよう。

国鉄と公務員めぐる決戦

 国鉄闘争を基軸とする階級的労働運動路線は、労働者を「哀れな救済の対象」として低める小ブル的な労働者観に基づく既成労働運動では絶対に切り開くことのできない勝利と組織化を実現している。そこには動労千葉の歴史的勝利と一体の党の存在がある。大恐慌下の帝国主義の根底的危機と7・1情勢のもとで、すべての体制内党派が変質・転向し、既成労組指導部も大混乱し、反動化の道を進んでいる。これこそ「新たな戦前」だ。
 だがこの危機と混乱の中で、革共同は明確な時代認識と路線・方針を打ち出し、決然と闘い、なんぴとも否定できない決定的勝利を開いている。そこに労働者大衆が急速に引き寄せられ、連鎖的決起が生み出されている。
 この労働組合をめぐる闘争と勝利が決定的だからこそ、日帝・安倍政権とその参謀であるJR東海の葛西は顔面蒼白(がんめんそうはく)となり、民営化・外注化と総非正規職化による国鉄闘争と公務員労働運動の解体へ突き進んでいる。鈴コン分会の勝利には、「終身雇用制」と生活給としての「年功賃金」、そして「8時間労働制」が解体され切っていないという階級的土台がある。だから日立やソニーを皮切りに、資本の手先となった組合指導部の協力で「年功賃金」制度の解体が始まり、安倍が政労使会議でその見直しや「岩盤規制撤廃」を叫んでいるのである。
 この階級決戦の本丸こそ、国鉄とともに公務員労働運動である。動労千葉・動労水戸を基軸にした、党と労働組合の一体的建設の勝利的前進は、安倍や葛西を締め上げている。日帝は、国鉄決戦と公務員労働運動の撃破なしには進めない状態に入っているのだ。
 ここで重要なことは、動労千葉・動労水戸や韓国の民主労総・鉄道労組のストライキに、全人民的な支持が寄せられていることだ。民営化すればすべてよくなるという新自由主義の「官から民へ」のスローガンはまったくの虚偽(きょぎ)であり、資本による労働者への搾取の無制限化と諸権利の全面剥奪(はくだつ)であることは今や明白だ。労働組合を解体し、全人民の共同性を解体して、資本増殖の自由を求める新自由主義は、労働組合を軸とした断固たる闘争によってのみ粉砕できるのだ。
 新自由主義による戦争・被曝・搾取によって、労働者人民とその子どもたちの命が日々奪われている。7・1情勢下で、党と労働組合の一体的建設は、今や労働者階級が生きぬき、その家族を守りぬく唯一の選択肢(せんたくし)である。「動労総連合を全国に!」の方針こそ、国鉄闘争とプロレタリア革命の勝利の道である。そしてそれ以外にはJRの労働者を守ることもできないのだ。
 2014年は、合同労組のみならず4大産別、特に公務員をめぐる決戦でも重大な前進を切り開いている。そのすべてが2015年から中期階級決戦の巨大な震源地となる。「896自治体の消滅」の宣言は、新自由主義の崩壊であり、公務員決戦が労働者と住民自身の死活がかかった、革命をめぐる決戦であることを示している。

中期階級決戦の展望開け

 動労千葉を規範(きはん)とする階級的労働運動は、「革命の火薬庫」沖縄、「革命の震源地」福島をはじめ、全国で決定的な拠点を打ち立てている。そして星野同志をはじめ獄中の同志、非合法・非公然体制を守りぬいている同志たちは「革命の魂」である。2015年は、戦争・改憲、原発、民営化・外注化・非正規職化との闘いを軸に、労働者階級と日帝・安倍との全面激突の年となる。
 チェルノブイリでは、原発事故から4年目に深刻な健康被害が激増した。福島原発事故から4年の2015年、安倍をはじめブルジョア政治家どもの大うそが怒りを呼び、棄民政策に対する避難者の怒りが限界を超えて爆発する。安倍と葛西は2020年東京オリンピックに続き、27年リニア開業を打ち出した。大恐慌のもとで資本の利潤率が上がらず、原発事故の収束のめども立たず、国家財政も破綻しているのに、巨額の資金を投入するしかないのだ。その構想自体が虚構(きょこう)であり、破綻は不可避である。
 戦争・民営化、原発、非正規職化と生活破壊への根底的怒りが、安倍政権との非和解的対立として爆発する年、それが2015年決戦であり、中期階級決戦である。
 11・2労働者集会は、スターリン主義によって破壊された、プロレタリア国際主義と階級的労働運動による今日的なソビエト形成の闘いでもある。だから労働者と全人民の総決起大会である。決起する人びとと共鳴し合い闘いぬこう。女性2閣僚が早くも辞任に追い込まれた安倍政権を絶対に打倒しよう。11・2はその決戦場だ。
 全員が自己と党を打ち立て、万余の主体的選択と行動を生み出そう。新たに党に結集した同志は、学習と実践を積み、細胞の組織者になろう。中央委員会と細胞、産別委員会と地区党の路線的・共産主義的団結を機関紙を軸につくり上げ、不抜の党を建設しよう。
 いざ全国・全職場から11・2日比谷野音へ!

このエントリーをはてなブックマークに追加