青年先頭に11・2集会へ NTT資本の合理化攻撃と闘う労組よみがえらせよう 革共同電通労働者委員会

週刊『前進』06頁(2654号04面01)(2014/10/27)


青年先頭に11・2集会へ
 NTT資本の合理化攻撃と闘う労組よみがえらせよう
 革共同電通労働者委員会

「戦争する国」へ大転換する安倍との闘い

 安倍政権は7月1日、集団的自衛権行使の閣議決定を強行しました。これは憲法を破壊し、「戦争をする国」へと大転換する歴史的暴挙です。資本家階級と安倍政権は、戦後憲法体制のもとでの支配をもはや貫徹できなくなり、破滅的な戦争の道にかじを切る以外になくなったのです。米オバマ政権のイラク・シリアへの無差別爆撃に参戦を表明し、「地球の裏側」まで自衛隊を派兵し戦争を行うという「7・1戦争宣言」の実践に踏み込もうとしています。
 7・1閣議決定による「戦争をする国」への大転換とどう闘うかは労働運動の核心問題です。私たち労働者がどの道を歩むのかで歴史が動き、社会が変わる。労働者が団結した力を見せる時です。敵の狙いは、労働者を分断し、絶望を強制し、戦争に動員することです。逆にいえば、私たち労働者が分断攻撃を打ち破って団結をつくり出すことが戦争を止める力になるということです。
 労働運動をたたきつぶすために、1980年代に当時の中曽根首相は「国労をつぶし、総評・社会党をつぶす。お座敷をきれいにして立派な憲法を床の間に安置する」と公言して国鉄の分割・民営化を強行しました。この国鉄分割・民営化攻撃に対して動労千葉は分割・民営化絶対反対で闘い、労働組合破壊、大量首切り攻撃をストライキではね返しました。そして1047名解雇撤回の闘いを裏切る2010年4・9政治和解を突き破って国鉄闘争全国運動をつくり出し、国鉄決戦を軸とする階級的労働運動を力強く前進させてきました。今その新たな爆発の時を迎えています。
 2011年3・11福島原発事故以降、多くの人びとが人生と価値観の転換の中から、原発への怒りを契機に、低賃金や過労死に追い込む資本と国家の非人間的抑圧に対して「生きるための具体的闘い」を開始しています。「人間らしく生きたい」「すべての原発を今すぐなくさなければ禍根(かこん)を残す」「〝命より金〟の腐敗した社会を変えよう」と新自由主義への根底的な怒りが強まり、反原発闘争への何十万人もの大衆的な決起が開始されています。7・1閣議決定や原発再稼働攻撃、福島切り捨て、そして辺野古新基地建設に対して労働者階級の怒りが全国で爆発し、さまざまな地域で数千、数万人規模で集会やデモが闘われています。
 2014年、私たちは「国鉄闘争で革命を実現する激闘につぐ激闘」を勝ち抜いてきました。労働者階級が戦争と民営化に反対し、ストライキで闘う労働組合をつくる歴史的な進撃が始まったのです。国鉄決戦を基軸に職場生産点で闘いぬこう。動労総連合を全国につくろう。職場にあふれる怒り、全国にあふれる怒りを11・2労働者集会に結集させよう。戦争を止める力は労働者の団結の中にある。闘う労働組合をよみがえらせ、戦争を絶対に止めよう。

国労郡工支部の闘いに学び仲間組織する

 9・11郡山総合車両センター外注化阻止闘争は650人の結集で大成功し、10・1外注化攻撃に根底的な反撃をたたきつけ、階級的労働運動の大きな展望を開きました。
 今回の10・1外注化攻撃は「被曝労働拒否」の闘いで職場の団結をつくり出してきた、その当該職場を解体するJR当局のむき出しの攻撃として強行されたのです。この外注化攻撃は職場の団結破壊であり、労働組合つぶしであり、JR北海道などの一連の事故をかえりみない安全破壊です。
 郡山工場の外注化攻撃にどう立ち向かうのか。国労郡山工場支部の組合員は、毎日毎日職場で討議し、執行委員会で討議し、また地域の仲間と徹底的に討議して職場で学習会を企画し、昼休みの集会を行い、全組合員の小集会を何回にもわたって行い、ニュースを出して外注先の労働者や工場のすべての職場に外注化への反対を表明し、工場労働者自身の絶対反対の譲れない闘いとなっていきました。
 このような闘いの積み重ねのなかで、9・11郡山車両センター外注化阻止闘争は、「動労総連合を全国に」の闘いの大きな展望を切り開きました。動労総連合の青年労働者は9・11郡山闘争の先頭に立って闘いぬきました。外注化反対の闘いを自らの闘いとして朝のビラまきや昼休みの正門前での宣伝を行い、郡山総合車両センターの青年との団結をつくり出し、集会と郡山工場包囲デモを牽引(けんいん)し、工場内の労働者との団結をつくり出しました。
 国労郡山工場支部での闘いは、自分の職場に闘う労働組合をつくりたい時に何をやるのかを具体的な形で示しています。つまり、職場の仲間と何度も何度も討論し、「動労千葉、動労水戸、動労総連合のような労働組合に変えなきゃいけない」と言い切って職場の仲間の決起を確信し、地域の仲間と徹底的に議論して、全力で労働者を労働組合のもとに組織化していくということです。

非正規職の仲間が闘える労働組合を!

 世界大恐慌の激化のもと、情報・通信産業は軍事化する帝国主義・大国間争闘戦のるつぼに投げ込まれています。その中でJRと同様に国内におけるNTTは合理化・外注化・非正規化をさらに推し進めています。
 NTT資本は2012年に中期経営戦略「新たなステージを目指して」を発表し、「クラウドサービスの強化」と「グローバル展開の加速」をうたいました。今年5月13日には、NTTグループの新成長戦略を発表し、「フレッツ光」の卸売り=「光コラボレーションモデル」の提供を打ち出しました。
 これに伴い、昨年10月1日(NTT東日本では今年7月1日)、「業務運営体制の見直し」が強行されました。NTT東日本も都道府県に設置されていた17支店が六つの事業部として再編され、「集約可能な業務を効率的に実施する」(NTT東日本)とともに、地域子会社が再編されました。これらすべてが、NTT労働者の一層の非正規職化と低賃金化、「集約可能な業務を効率的に実施する」という名目での出向・転籍、さらには広域流動と遠隔地配転を意味します。それは職場の団結を解体し、労働者を分断していきます。
 このNTT資本を支えているのがNTT労組です。けれどもNTT労組もまたNTT労働者の怒りの前にぐらぐらです。来年の「戦後70年」に向けてとして、ヒロシマ・ナガサキ・オキナワなどを声高に叫んで、「平和なくして労働運動なし」とNTT労組が「闘う労働組合」であるかのように押し出そうとしています。しかし資本との闘いから逃亡し、その先兵と化したNTT労組の「平和運動」などペテンです。それは「オール沖縄」「オール福島」のスローガンのもとで、階級対立を押し隠し、沖縄や福島の労働者階級の闘いを圧殺しようとする帝国主義労働運動の幹部の共通のあり方です。
 資本と闘う労働組合をよみがえらせることがこの現実をくつがえしていく唯一の道です。国鉄決戦は動労千葉の非正規職撤廃の闘いとして発展し、東京西部ユニオン鈴木コンクリート工業分会の仲間は解雇撤回・現職復帰をかちとりました。非正規職でも、労働組合のもとに団結して闘えば勝利できるのです。
 3カ月、半年、1年……といった不安定な雇用と、何よりも低賃金の現実の中で「もっといい条件の職場があれば……」という思いと、しかし「どこに行っても結局同じじゃないのか」という思いのはざまで葛藤(かっとう)する日々。それは職場の隣で働く非正規職の仲間に共通です。だから今、この職場で団結して闘って未来を取り戻そう。NTT労組を非正規職の労働者が闘える労働組合に変革しよう。正規・非正規の団結を職場からつくり出そう。
 そして全国・全世界の労働者とつながろう。11・2全国労働者集会にNTTの労働者、とりわけ青年労働者は結集してともに闘おう!
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