合同労組八王子 1人夜勤導入するな 介護職場でストライキ

週刊『前進』06頁(2654号06面04)(2014/10/27)


合同労組八王子
 1人夜勤導入するな
 介護職場でストライキ

(写真 ベストライフ前でスト突入集会【10月18日 東村山市】)

 10月18日、東京の合同労組八王子・ベストライフ東村山分会は、1人夜勤化絶対反対を掲げ、全一日ストライキを闘い抜きました。
 ベストライフは全国147の有料老人施設を展開する業界6位の中堅企業です。春以降、会社は1人夜勤の提案を入居者の少ない施設を中心に行ってきました。私たちはこの間、1人夜勤絶対反対を掲げて闘ってきました。1人夜勤は緊急時の対応ができない、労働者の休憩時間もとれないなど、安全を守れないことは明白です。まさに「命より金もうけ」の新自由主義攻撃そのものです。

団交拒否に怒り

 合同労組八王子は1人夜勤導入をやめるよう団交を重ねてきましたが、会社はかたくなに拒否してきました。そして、組合からの要求書を再三無視するなど、不誠実な対応を繰り返してきたのです。すでに東京都内36施設中9施設で1人夜勤が導入されています。
 スト当日朝8時、地元三多摩の仲間をはじめ、東京各地のともに闘う仲間25人が施設前に集まりビラまきと情宣を開始しました。同時に、最寄り駅、市内の系列施設前でも、ビラまき行動を行いました。
 当該組合員が施設内に入り始業時間にストライキ通告を行い、施設前に出てきたところでいよいよスト突入集会の開始です。はじめに、会社に対する抗議のシュプレヒコールをたたきつけ、そして支援・連帯に駆けつけた各団体の仲間から連帯のあいさつを受けました。精研労組、東京北部ユニオン、東京西部ユニオン、日本機械労組が熱い連帯の言葉を述べました。
 集会中には入居者の方から「がんばって」と声援が寄せられました。1人夜勤反対は入居者の声でもあることが明らかになりました。
 集会の最後には、三多摩の医療職場に合同労組八王子の新分会の結成が宣言され、当該組合員より結成文が読み上げられました。
 この日のストライキは、医療福祉職場の新たな闘いの開始を告げる決定的な闘争となりました。ベストライフ会社はなすすべもなく、なり行きを見守るしかありません。職場を動かしているのは労働者であることを実感する瞬間です。介護・医療・福祉職場では、職員や入居者の安全よりも会社の利益を優先する新自由主義攻撃が強まっています。今回のストライキは介護労働者の抵抗の始まりです。
 労働組合こそ、介護を利用者・労働者に取り戻す武器です。また、この闘いは地区全体で労働者集会へ向けて力を合わせていく中で初めてできたことです。

この力で11・2へ

 この日、午後にはNAZEN吉祥寺の反原発・反失業のデモを行い、新たな青年労働者も隊列に加わって吉祥寺の街に「安倍打倒」のシュプレヒコールを上げ、大いに盛り上がりました。11・2労働者集会に向かってエンジンも全開です。日比谷野音を満杯にする大結集へ突進しましょう。
(合同労組八王子・T)
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