〝国際連帯で世界変えよう〟 11・3 日韓米独の労働者が決意新た

週刊『前進』06頁(2656号01面03)(2014/11/10)


〝国際連帯で世界変えよう〟
 11・3 日韓米独の労働者が決意新た

(写真 「闘いを放棄しなければ必ず勝てる」と23日間のストライキ闘争で得た教訓を語る鉄道労組ソウル地方本部のオムギリョンさん【11月3日 千葉市】)

 「全世界の労働者が一つの攻撃に立ち向かって団結し、世界を変える大きなチャンスが生まれている。戦争も国境もない世界を求めて私たちは新しい一歩を踏み出す」と、動労千葉の田中康宏委員長が主催者あいさつを行い、11・3労働者国際連帯集会が始まった。
 最前列に大挙結集した民主労総ソウル地域本部が陣取り、会場は300人の熱気に包まれた。
 星野さんをとり戻そう!全国再審連絡会議の星野暁子さん、福島診療所建設委員会呼びかけ人の佐藤幸子さんが連帯あいさつ。民主労総社会保険労組が躍動的な″律動〟を演じた。
 パククネ政権の民営化攻撃と「労組正常化」の名による労組破壊と闘う民主労総ソウル本部から全国鉄道労組ソウル地方本部のオムギリョン前本部長、全国公共運輸労組地方自治体協議会のファンビョンチュン副議長、希望連帯ケーブル放送非正規支部のカンソンドクさん、事務金融協同組合のミンギョンシン業種本部長が発言に立った。
 6・8国鉄集会に参加し再来日したオムギリョンさんは、「ストライキで民営化攻撃をやめさせられなかったが、私たちは失敗したとは思っていません。最も大きな成果は国民から広範な民営化反対の支持を獲得したことであり、同志の皆さんと連帯することができたことです」と語り、鉄道労組執行部の屈服的妥結を組合員総投票で否決し、「今、新しい闘いを進めるために準備をしています」と胸を張った。
 ロサンゼルス統一教組(UTLA)のセシリー・マイアトクルス副委員長は11・2集会を上回る迫力で闘う執行部樹立までの闘いを報告した。
 ドイツからはベルリン都市鉄道民営化反対行動委員会のラーベン・ブロンシュタインさんが、ストライキ中のドイツ機関士労組で腐敗した労働組合指導部が組合員がデモやピケで闘うことを禁止し「ストライキ中は自宅で休んでいなさい」と現場労働者を抑圧していると報告し、「現場労働者が自らの力と団結に基づいて闘うことが必要だ」と呼びかけた。
 在日・滞日外国人労働者・団体からアピール。
 関西合同労組阪神支部の許用皓(ホヨンホ)支部長は″律動〟に感激し「民主労総の闘いは世界の労働者の最先端の闘いだ」と讃(たた)えた。
 日本の労働者を代表し、鈴木コンクリート工業分会の吉本伸幸書記長が「解雇撤回・原職復帰を確定させ、11月17日職場に戻ります。堂々と闘ってやつらに労働組合は闘うんだということを強制すれば俺らは負けない」と力強く断言した。
 三浦半島教組の葛本京子さんがUTLAに学び、「階級的労組指導部建設の大決戦に挑戦しようと決意している」と語り、中野区職労の北島一恵さんは「戦争反対の労働者の怒りが起こっている。これは労働組合をよみがえらせる絶好のチャンスです」と決意表明。
 最後に動労千葉国際連帯委員会の山本弘行さんが「新自由主義に断を下そう。命をかけて戦争を阻もう。来年11月、再び笑顔で再会しよう。国際連帯の前進へガンバロー!」と結んだ。
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