広島で狭山デー集会 階級的拠点建設へ決意

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週刊『前進』06頁(2656号06面04)(2014/11/10)


広島で狭山デー集会
 階級的拠点建設へ決意

(写真 血債主義・与田残党を最後的に粉砕し、階級的労働運動の拠点建設を推し進め、7・1情勢に立ち向かう決意を全員が固めた【10月31日 広島市】)


 10月31日、広島市西区福島町で「寺尾差別判決40カ年糾弾! 労働者階級の団結で狭山第3次再審闘争勝利へ! 10・31広島狭山集会」が開催され、11・2労働者集会への組織化へ最後の奮闘を続ける部落解放広島共闘会議の労働者、学生ら35人が集まった。
 広島解放共闘の主催者あいさつ、石川一雄さんの10・31メッセージ朗読に続いて、5・23集会での石川さんの発言、植木団地取り上げと闘う高槻市富田園芸協同組合・水平同盟高槻支部・植木団地労組のメッセージと闘いをまとめたビデオが上映された。
 解放共闘事務局が「7・1情勢に立ち向かい、階級的労働運動と階級的団結論にかけきって闘おう」と題して基調提起を行った。冒頭、国鉄闘争全国運動関西を発足させた富田益行さんの急逝を悼み、富田さんの遺志を継いで11・2労働者集会への大結集をかちとり、「動労総連合を全国に!」の闘いを推し進めることを共通の決意として確認した。そして「西郡住宅闘争が富田園芸協同組合の闘いとつながり、一気に水平同盟高槻支部、植木団地労組結成まで進んだこと、国鉄、自治体、合同労組などで労働者の根底的流動と党派選択が始まっていることこそ、7・1情勢の核心だ」と提起した。
 さらに、この間の新自由主義との闘いを通して明確にしたマルクス主義の部落解放闘争論の核心は階級的団結論であり、実践的には「動労総連合を全国に!」の闘いを先頭に職場・地域に階級的拠点をつくりだすことだと明らかにした。そのためにもマルクス主義によって血債主義を最後的に粉砕し尽くそうと訴えた。三里塚闘争からも完全に逃亡し、「広島全国連会館」を共産党経営の福島生協病院(「マタハラ訴訟」被告)の建て替え用地として更地にして売り払った与田残党の姿こそ、「広島差別事件」をデッチあげた血債主義の末路だと断じた。
 決意表明の最初に、富田益行さんの告別式に出席してきた動労西日本の大江照己委員長が立った。大江委員長は、動労西日本建設と青年獲得に力を尽くしてきた富田さんを失った無念をかみしめつつも、「動労西日本の組織拡大、『動労総連合を全国に』の闘いをみんなでやり遂げよう」と訴え全体を奮い立たせた。広島連帯ユニオンから福屋デパート解雇撤回闘争を闘う谷口恭子組合員、宮原亮組合員らが、外注化、正規・非正規の分断を打ち破って階級的団結をつくる決意を述べた。74年の狭山闘争を原点に闘い続ける広島東郵便局解放研のメンバーは「労働者階級の闘いこそ社会を変える」と訴えた。最後に広大の学生がこの間の闘いの前進を生き生きと伝え、闘って展望を切り開くことで団結が広がると訴えた。
 広島県労組交流センターの植野定雄共同代表がまとめと方針提起を行い、「国鉄闘争を軸に闘ってきたことがいよいよ実る過程に入った。11・2労働者集会を2010年代中期の闘いへの出陣式としてかちとり、動労西日本が呼びかける来年2月の中四国国鉄集会へ拠点建設の闘いをさらに進めよう」と呼びかけた。
(部落解放広島共闘会議・H)

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