自民党打倒へ総決起を 鈴木達夫弁護士を押し立て東京8区(杉並)で総選挙闘う 革命的共産主義者同盟政治局

週刊『前進』06頁(2658号01面01)(2014/11/24)


自民党打倒へ総決起を
 鈴木達夫弁護士を押し立て東京8区(杉並)で総選挙闘う
 革命的共産主義者同盟政治局

労働者階級が社会の主人公

 2014年階級決戦と、それがのぼりつめた11月労働者集会の地平は、ついに極右超反動の安倍を打倒し、衆院解散―12月総選挙に追い込んだ(2日公示―14日投開票)。
 解散・総選挙こそ、プロレタリア世界革命の扉を大きく開く日本階級闘争、日本労働運動の飛躍点であり、革命情勢の接近に立ち向かう壮大な権力闘争への挑戦である。安倍を打倒した。次は労働者階級が社会の主人公になる時だ。
 安倍を倒し、解散・総選挙に追い込んだ力は何か。まぎれもなく動労千葉を先頭とする日本労働者階級の、戦争と大失業への怒りであり、福島と県知事選で自民党を大敗させた沖縄の怒りであり、プロレタリア自己解放にあふれた職場生産点からの決起である。労働者階級は、この怒りと団結をもって、国鉄闘争を先端に、闘う労働組合の団結の力で、自ら希望と未来を切り開いた。「労働者階級の解放は労働者自身の事業である」ことを、闘いと行動をもってつかみとった。
 この労働者階級の怒りと団結と結びつき、革共同は今年、党と労働組合の一体的発展と階級的労働運動の白熱的推進をかちとってきた。今こそ革共同は、闘う労働者階級と一体となり、その先頭に立ち、12月総選挙に労働者階級の唯一の代表として鈴木達夫弁護士を押し立て、衆院東京都第8区(杉並区、有権者45万人)で全力で闘いぬく決意だ。

巨大な歴史選択・党派選択

 鈴木達夫弁護士こそ、労働者階級の全世代、すべての諸階級・諸階層の「怒りと希望」の革命的伝達者であり、全人民が誇るべき革命家である。巨大な規模の総選挙決戦に挑戦する革命的意義に心から奮い立ち、ともに総決起することを訴えたい。
 第一に、総選挙決戦こそは、集団的自衛権行使の7・1閣議決定の反革命を打ち破り、11月労働者集会の巨大な地平を発展させる闘いである。解散・総選挙情勢は、安倍・新自由主義の最後的崩壊であり、労働者階級の総決起への号砲である。
 7・1閣議決定は恐るべき戦争への道である。そして戦争は、労働者階級が総屈服し、階級性が解体されることによってのみ可能となる。だが11月労働者集会は、体制内勢力がどれほど屈服しようとも、階級的労働運動派が「絶対反対」で不屈に闘いぬけば、労働者階級の団結を無限に拡大し、敵の攻撃を根底的に打ち破ることができることを示した。
 11月労働者集会は、民営化・外注化阻止、非正規職撤廃、解雇撤回の国鉄決戦をもって総反撃し、日本帝国主義中枢の安倍・葛西体制をくい破り、国鉄決戦の新たな出発点を築いた。「動労総連合を全国に」の闘いこそ、鈴コン闘争の勝利と一体化し、国鉄決戦を4大産別、全産別決戦に押し広げ、労働者の新たな団結をつくり出す。
 この11月集会の地平を力にして、12月は動労千葉の鉄建公団訴訟の最高裁決戦勝利・寺田体制打倒の闘いがますます白熱的に決戦化していく。衆院選決戦はこれと一体化し、国鉄決戦を壮大な規模の階級決戦に一挙に飛躍させる闘いである。
 第二に、11月労働者集会の継続・発展としての京大闘争が学生運動の爆発を切り開き、60年、70年を超える階級闘争の巨大な発展期が到来しようとしていることである。また法大闘争は今年、暴処法弾圧裁判で無罪判決をかちとり、不屈に前進している。いまや学生運動の爆発への希求と熱情が、300万学生、さらに6千万労働者階級の中からふつふつとわき上がっている。
 学生・労働者人民は、京大で摘発・粉砕された公安警察の醜悪でボロボロになった姿に、安倍政権そのものの姿をみて快哉(かいさい)を叫んでいる。労働者階級人民は、勇気を奮い立たせ、「過激派キャンペーン」をのりこえ、安倍の強権政治、戦争政治、国家権力・公安警察の反革命暴力の恫喝と虚構を打ち砕いているのである。
 これらは革共同が自らの50年史、『現代革命への挑戦』上・下巻を発刊し、戦後革命、60年安保闘争、70年安保・沖縄闘争を現代によみがえらせていることとけっして無縁ではない。戦後学生運動が継承してきた戦闘精神と路線的先駆性は、常に戦後労働運動の団結と固く結びついてきた。革共同の闘いと動労千葉労働運動、全学連運動が一体化し、2010年代中期階級決戦の全面的発展が始まったその時、壮大な総選挙決戦が引き寄せられたのだ。
 第三に、総選挙決戦は、新自由主義の崩壊のもとで、幾百・幾千万の労働者階級人民の「生きさせろ!」の叫びが、巨大な歴史選択・党派選択となった決戦である。
 原発事故とその後の棄民政策へのフクシマの根源的な怒り、沖縄の労働者人民の基地に対する怒りの決起など、全国あらゆるところで安倍政権に対する怒りが爆発している。安倍を絶望的な解散・総選挙にかりたてているものは、この労働者人民の怒りと「生きさせろ!」の叫びであり、それがプロレタリア革命に発展していくことへの恐怖である。
 大恐慌と争闘戦の激化は、安倍を万力のごとく締め上げている。アベノミクスは完全に破産している。安倍も新自由主義も、また資本主義も完全に終わっているのである。
 労働者人民から激しく搾り取る消費税は、戦争と一体である。安倍は体制の危機の中で、あくまでも税率引き上げを強行するためにその実施を先送りし、戦争に突き進むために日米安保ガイドライン改定と安保・戦争法制を来年に引き延ばしたのである。大増税と戦争に突進するために、そして労働者階級の「生きさせろ!」の叫びを圧殺し、一時の延命を果たすためにのみ、解散・総選挙にのめりこんだのである。
 安倍は、自らの崩壊とともにこの社会を破壊し尽くしている。アベノミクスは、地方(自治体)を崩壊・消滅させ、社会保障、医療・介護、年金、教育を奪い破壊している。この安倍政権を絶対に許してはならない。その悪あがきに、労働者階級の怒りの決起でとどめを刺さなければならない。
 連合は消費増税に賛成し、安倍とアベノミクスの最後の支えになっている。連合の消費増税賛成こそ、むきだしの戦争翼賛・協力である。また日本共産党スターリン主義は、革命党と階級的労働運動への弾圧を狙う「国際テロリスト財産凍結法」に、国会でもろ手を挙げて賛成し、帝国主義の「自衛戦争」を賛美し、安倍と公安警察の手先、国家主義・排外主義の先兵になっている。安倍は、こうした連合=帝国主義労働運動や既成全野党の腐敗と屈服を唯一の頼みにして、総選挙に踏み込んだ。
 今回の総選挙決戦こそ、「生きるための」巨大な歴史選択・党派選択であり、革命情勢の接近における革命的大衆行動なのである。

100万人に通じる政策と訴え

 今回の総選挙決戦ほど、労働者階級とその党がプロレタリア革命の現実性に奮い立ち、階級の魂と創造性を思い切って解き放てる闘いはない。「安倍倒せ!」いや「安倍を倒したぞ!」と、労働者階級が自らの階級的力を確信し、立ち上がろうとしている。暗黒の国家暴力の象徴である公安警察が地べたにたたき伏せられ、労働者階級・学生の勇気を呼び覚まし、「過激派」という言葉が、真実を貫き闘う者への輝かしい「勲章」になっている。
 2014年、年初から革共同と労働者階級は都知事選決戦に総決起し、さらに動労千葉、動労水戸、国労郡山工場支部を先端とする国鉄決戦、東京西部ユニオン鈴コン分会の解雇撤回・原職復帰の闘いを始め、4大産別と全産別、改憲・戦争攻撃と闘う全戦線の決起をかちとってきた。さらに民主労総ソウル地域本部や韓国・鉄道労組との団結など国際連帯が大きく前進した。こうした成果がすべて11月労働者集会に結実し、2010年代中期階級決戦の爆発へ、党と労働組合の一体的発展の出発点を築いた。
 『現代革命への挑戦』上・下巻の発刊をもって現代プロレタリア世界革命の勝利へ、革命的共産主義運動と階級的労働運動が歴史的決戦に躍り出る時が来た。これまで革共同および動労千葉労働運動とともに歩み闘ってきたすべての同志、家族、友人、支持者、協力者、多くの労働者の仲間に対して、今こそ新たな革命の時代を切り開くために12月総選挙闘争への決起を心から訴えたい。
 第一に、鈴木達夫弁護士は、「安倍政権の延命を許さず、労働者が社会の主人公に」のメインスローガンのもと、以下の6点を掲げて闘おうとしている。その内容は、すべての労働者階級人民の怒りと思い、希望を代表するものである。
①労働者・学生・農民・市民の行動で、憲法改悪と戦争を必ず阻む!
②集団的自衛権行使は絶対させない! 辺野古新基地建設阻止!
③労働者は奴隷ではない! 民営化・外注化反対、非正規職撤廃! 労働組合をよみがえらせる
④福島を見殺しにするな! 川内原発再稼働絶対反対・全原発廃炉へ
⑤医療・介護・年金を奪うな! 生活破壊の消費増税は撤回させる
⑥現代の治安維持法=特定秘密保護法・盗聴法に反対! 公安警察による弾圧を許さない! 無実の星野文昭さんを取り戻そう
 必ず100万人、1千万人に通じるこの訴えを街頭宣伝、職場、地域で展開し、東京8区(杉並区)の45万有権者の支持を獲得しよう。
 第二に、東京8区での闘いは、自民党・石原伸晃(のぶてる)をたたきのめす闘いである。安倍とともに石原は地に落ちている。石原の6月の「最後は金目でしょ」の「金目発言」は、未来永劫(えいごう)にわたって福島の怒りをかきたてる、許すことのできない発言である。反核闘争の歴史を刻む杉並の地で原発への怒りを爆発させよう。軽薄で脆弱(ぜいじゃく)な反革命・石原伸晃を、父親・慎太郎もろとも労働者階級の怒りの決起で打倒しよう。
 第三に、総選挙決戦は、これにかちぬく階級的力関係をつくり出す中で「動労総連合を全国に」の大方針を実現し、JR資本による外注化・非正規化攻撃粉砕へ、一大反撃の陣形をつくり上げる闘いである。
 「動労総連合を全国に」の闘いこそ、すべての体制内勢力=スターリン主義と帝国主義労働運動との激突にかちぬき、4大産別・公務員労働運動の拠点建設の飛躍をかちとるものである。さらに11・15勝利団結集会―11・17就労闘争にかちぬいた鈴コン分会の闘いの地平を、総選挙決戦の勝利と国鉄決戦の全産別への拡大の力に発展させよう。
 第四に、11・29星野全国集会の大成功をかちとり、総選挙決戦の力で2015年に星野奪還をかちとろう。沖縄知事選に示された怒りを杉並の地で爆発させよう。杉並と三里塚との連帯を発展させよう。さらに全戦線で改憲・戦争絶対反対、階級的労働運動の発展をかちとろう。
 第五に、この総選挙決戦をかちぬく最大の武器、原動力こそ、機関紙『前進』である。選挙闘争は、機関紙の「集団的組織者」としての力を最高に発揮することができる。機関紙を駆使することで、選挙闘争は、革命勝利に向けての最大の「訓練」「総稽古(そうげいこ)」となるのだ。
 今一つ、総選挙決戦こそ拠点建設の闘いであり、階級の指導部建設であり、またそれゆえに豊かな地区党建設の闘いである。総選挙決戦に勝利し、2010年代中期階級決戦の爆発をかちとり、プロレタリア世界革命へ進撃しよう。

このエントリーをはてなブックマークに追加