セウォル号惨事糾弾の闘いにJR総連が敵対 「責任追及より原因究明」叫び

週刊『前進』06頁(2658号02面05)(2014/11/24)


セウォル号惨事糾弾の闘いにJR総連が敵対
 「責任追及より原因究明」叫び


 JR体制の崩壊は、国鉄分割・民営化を率先推進したJR総連カクマルにも根本的な破産を突きつけている。彼らはJR資本の手先となって外注化・非正規職化を推し進めてきた。それはJRの安全をとことん破壊し、大事故の続発をもたらした。こうした事態を前にJR総連カクマルは、「責任追及より原因究明」と叫んで、労働者の怒りが資本の責任追及に向かうことを必死に押しとどめようとしてきた。
 その反革命的な悪行を、JR総連は国内だけでなく国外でも繰り広げている。あろうことかJR総連は11月9日、韓国・民主労総がソウルで開催した労働者大会の場で、「責任追及より原因究明が先」などとハングルで書かれたビラをまきちらしたのだ。
 韓国の労働者階級は、4月16日に起きたセウォル号惨事を、単なる事故ではなく新自由主義のもとでの国家と資本による虐殺だと激しく糾弾している。ところがJR総連は、セウォル号惨事を単なる「ミス」(しかも労働者の!)と言いなして、韓国労働者への敵対姿勢をむきだしにした。
 そのビラでJR総連は、「私たちJR総連は……安全なシステムを確立するために、現場で勤務している労働者の声を対策に反映させなければならないと主張してきました」とぬけぬけと言っている。しかし、現場の労働者の声を踏みにじって外注化を推進したのはJR総連自身ではないか。彼らこそ「外注化を強行すれば大事故が起きる」という現場の声を封殺してきた張本人だ。
 JR総連のビラはまた、「私たちが勤務している日本の鉄道でもひんぱんに事故が起き、多くの方が命をなくしています」と言う。だが、労働者が命まで奪われる過酷な現実は、JR総連の裏切りの結果、つくり出されたものではないのか。JR発足以来、JR職場で労災により死亡した労働者は340人を上回る。その大半は下請け・孫請け会社の労働者だ。この現実はすべて、JR総連がJR資本と一体となって強行してきた外注化によるものだ。
 こうした事実にほおかむりするJR総連の姿は、厚顔無恥のきわみだ。だが、国外なら自分たちの反労働者的・反革命的正体を見抜かれることはないと高をくくっているのなら大間違いだ。
 何よりもJR総連は、国鉄分割・民営化を資本・権力と一体となって強行することで新自由主義の先兵になった。その事実は、新自由主義と命がけで対決する全世界の労働者にあまねく知れ渡っている。
 とりわけ、動労千葉との連帯を打ち固めてきた韓国の労働者たちにとって、国鉄分割・民営化と対決し、JR体制下で外注化を阻み続けてきた動労千葉の闘いは、パククネ政権の民営化攻撃と対決しぬく上での重要な指針になっている。
 11・2労働者集会を頂点とする2014年決戦を貫いて、動労千葉は外注先の労働者を組織し、外注化・非正規職化を根底から覆す挑戦についに手をかけた。それはJRの青年労働者を組織して、JR体制そのものを打ち倒す闘いにほかならない。「動労総連合を全国に」の実践は音を立てて始まった。
 JR資本がJR総連カクマルの切り捨てに動く中で、彼らは「見捨てないでくれ」と資本に泣きつく以外になくなった。このJR総連を安倍政権もろとも打倒して、国鉄分割・民営化に労働者の側から決着をつける決戦に打って出よう。
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