11・18 テロリスト財産凍結法参院採決弾劾 怒りの国会前行動

週刊『前進』06頁(2658号05面03)(2014/11/24)


11・18 テロリスト財産凍結法参院採決弾劾
 怒りの国会前行動

(写真 労働者人民への治安弾圧法を立て続けに強行成立させた翼賛国会への抗議行動を貫徹【11月18日】)

 11月18日、参院内閣委員会でのテロリスト財産凍結法案の採決強行に対し、怒りの国会前行動がたたきつけられた。
 また、14日の改悪カンパ禁止法(公衆等脅迫目的の資金等提供処罰法)の成立強行と、衆院解散情勢を口実とした19日の参院本会議でのテロリスト財産凍結法の駆け込み成立強行に怒りを燃やし、20日には右翼の妨害をはね返して「テロ指定・資産凍結新法を許すな!銀座デモ」が闘われた。(詳報次号)
 18日は朝から「破防法・組対法に反対する共同行動」による参院議員会館前での緊急座り込み闘争が行われた。そこでまかれたビラは、「安倍政権の『国際テロ対策』とは、米軍とともにイラク・シリア空爆のような戦争で共同作戦をとり無差別殺戮(さつりく)に参加する、それに反対する運動を『テロリスト』とみなして弾圧していくということ」と指摘し、衆院での全会一致の採決強行を弾劾した。
 とりわけ日本共産党スターリン主義の労働者階級への裏切りは犯罪的だ。革命運動や階級的労働運動を「テロリスト」に指定し、財産を凍結する事実上の「結社罪」であり、改憲先取りの大弾圧法であることを百も承知で賛成したのだ。
 参院内閣委員会では、このような与野党一体の翼賛審議に対して、山本太郎参院議員が唯一の絶対反対派として登場し、山谷国家公安委員長や警察庁・公安調査庁幹部を答弁に引きずり出して追及した。公安当局がテロリストや破防法対象団体の調査などと言いながら、一般市民を始めあらゆる大衆運動を対象にしている事実を弾劾、当局のさじ加減で誰でも適用可能な同法案に反対を表明した。これがネットなどで広がり、怒りの声が拡大した。
 この日、国会前と官邸前では12月10日の特定秘密保護法施行に反対する350人のデモが行われ、参院前では「テロ指定・資産凍結法弾劾! 共謀罪新設を阻止するぞ!」と怒りのコールがたたきつけられた。マイクアピールでは、「もはや安倍政権は打倒だ」「資本主義に代わる闘いが必要だ」といった発言が続いた。翼賛国会への怒りが深く広く満ちている中で、安倍政権はついに衆院解散に追い込まれたのだ。
 巨万の怒りに包囲され打倒された安倍政権は、治安弾圧の強化によって階級的闘いを圧殺する以外に延命の道はない。しかし、11・2集会後のデモで3人の学生を不当逮捕した公安警察は、11月4日に京都大学でのスパイ活動を摘発され、大衆的弾劾でたたき出される様子が全国に放映され、みじめな姿をさらけ出して破産した。弾圧に対しては階級的原則的に対峙し大衆的に反撃すれば、団結の圧倒的拡大に転化できることが示された。
 衆院選決戦を頂点とした11〜12月の闘いで階級的労働運動の前進をかちとり、治安弾圧を粉砕しよう。テロリスト財産凍結法に怒りの声を広げ、12月秘密保護法施行阻止、「共謀罪」・新捜査手法導入粉砕の大運動を爆発させよう。

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