11・27 記者会見 鈴木弁護士が衆院選へ出馬 〝安倍の戦争政治を断つ〟 福島・沖縄の怒りと結び闘う

週刊『前進』08頁(2659号01面02)(2014/12/01)


11・27 記者会見
 鈴木弁護士が衆院選へ出馬
 〝安倍の戦争政治を断つ〟
 福島・沖縄の怒りと結び闘う

(写真 会見に臨む左から高山弁護士、森川弁護士、鈴木弁護士、椎名さん、北島さん【11月27日 東京弁護士会館】)


 東京8区(杉並区)から衆議院選挙に立候補する鈴木たつお弁護士が11月27日、出馬を表明する記者会見を開いた。
 東京弁護士会館の記者会見には、本紙を含め主要8社が集まった。

〝唯一の候補〟

 「憲法と人権の日弁連をめざす会」代表の高山俊吉弁護士が進行役を務め、「今回の総選挙の本質は何か」と記者団に問いかけ、「改憲・戦争、秘密保護法、集団的自衛権の行使容認、沖縄辺野古新基地問題、あるいは民営化・非正規職化のすさまじい流れ、原発再稼働の動き、安倍政権は何をし、国民はどこを見抜こうとしているのか。ここが大きな焦点だ」と強調、「今、何を選択すべきなのか、一点のあいまいさもなく指し示す唯一の候補が鈴木たつおさんです」と紹介した。
 それを受けて鈴木弁護士はまず、「野党は〝大義なき選挙〟などと言っているが、安倍政治が多くの人びとの怒りで挫折(ざせつ)した。安倍首相そのものが打ち倒され、崖から突き落とされた。一度水に落ちた彼が、もう一度何とかはい上がって、さらに悪政を続けようという総選挙だと私は考えている。日本の戦後史、あるいは今後の日本のあり方、人びとの生活がかかった非常に大事な選挙だ」と、歴史選択がかかった総選挙であることを語った。
 続いて、①戦争させない!/安保関連法は絶対阻止! ②労働者は奴隷じゃない/非正規職は撤廃! ③医療・介護・年金を奪うな/消費税は全廃させる、④福島の怒りと共に/川内原発再稼働阻止! のスローガンにまとめられた政策を明らかにした。

選挙政策訴え

 鈴木弁護士は、「第一に、安倍政権の戦争政治、7月1日の集団的自衛権容認の閣議決定、特定秘密法案も強行採決し、戦後憲法の中で生きてきた日本の人民の生き方を真っ向から踏みにじったのが安倍政権だった。したがって私は閣議決定そのものの撤回を要求します。しかも来年の通常国会で関連法案、自衛隊法『改正』から捕虜取扱法案なるものまで一括採択しようとしている。許すわけにはいかない」と固い決意を表明した。
 さらに盗聴法の拡大、司法取引・匿名(とくめい)証人の導入など「現代の治安維持法ともいうべき戦争法案、治安強化法案にも絶対反対を訴えていきたい」と語った。
 第二に、「総選挙情勢の中で派遣法改悪が通らなかったが、非正規労働者は約2千万人、労働人口の40%に迫る。強労働、低賃金で無権利状態にある過酷な労働現場の現状を変えていかなければならない。これは、アベノミクスを葬り去る闘いだ」と述べた。
 第三に、消費税について、「民主党も含めて全政党が来年10月から10%に上げることを決めてしまった。それを延期するのがいいかどうかという議論をしているが、消費税そのものを撤廃しなければならない。こういう間接税は、貧しい者ほど負担が大きい。全廃させる」と断言、「アベノミクスはでたらめ極まりない」と「資産効果」のまやかしを暴露した。
 そして最後に、「強く主張したいのは、福島の現状と川内原発の再稼働阻止です」と語り、「例の『金目発言』を平然とする石原氏を許さない」と怒りを込めた。
 記者会見には高山弁護士のほか、鈴木たつお候補を推薦する第二東京弁護士会元副会長の森川文人弁護士、福島から3・11反原発福島行動実行委員会の椎名千恵子さん、元杉並区議の北島邦彦さんが同席した。
 椎名さんは福島の切実な声を伝え、「命の側、福島の側に立つ鈴木たつおさんを国会に送りたい」と訴えた。

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