安倍政治を断ち切り労働者こそ主人公になる社会を 大恐慌の深化と徹底対決し プロレタリア革命の勝利へ 自民党・共産党を打ち倒そう

週刊『前進』08頁(2659号02面01)(2014/12/01)


安倍政治を断ち切り労働者こそ主人公になる社会を
 大恐慌の深化と徹底対決し
 プロレタリア革命の勝利へ
 自民党・共産党を打ち倒そう


 ついに安倍を打倒した! 今こそ労働者階級が社会の主人公になる時です。鈴木たつお弁護士の出馬表明(東京8区・杉並)が激震をもたらしています。支配階級は驚き恐怖し、労働者階級は京大闘争に続く決定的な闘いの開始に胸を躍らせ、「鈴木たつお氏を推薦します」の声が杉並区民から、全国から次々に寄せられています。12月2日公示―14日投開票のこの2週間に、日本と世界の未来がかかりました。ここで戦争は阻止できる、社会は変わる。それを職場・地域・学園ですべての人に呼びかけよう。選挙資金カンパをはじめ必要なあらゆる闘いを大胆に組織し、勝利を絶対にもぎとろう。

壮大な階級決戦の幕がついに開いた

 第47回衆院選は全国で475議席を争う形になっていますが、最大の焦点は東京8区(杉並)です。ここで、鈴木たつお弁護士を労働者階級人民の唯一・真の代表として押し立て、安倍と自民党を完全に打倒し、徹底的に打ちのめす闘いをやり抜くことです。それは同時に、安倍への「批判者」を装いながら実際には安倍に屈服して労働者を裏切り続けてきた、日本共産党や民主党、社民党など屈服・転向を深める野党を粉砕し、本物の労働者階級の党=革共同を全労働者人民の中に打ち立てる闘いです。
 2014年の階級的労働運動の実践が、ついにこの絶好機をたぐり寄せました。安倍を倒し、解散・総選挙に追い込んだ労働者階級の怒りのすべてを東京8区での勝利の一点に結集して闘い、この衆院選で労働者階級が権力をとる時代への突破口を切り開こう。
 総選挙決戦は第一に、新自由主義の崩壊のもとで、幾千万の「生きさせろ!」の叫びを巨大な階級選択・党派選択に転じる歴史的決戦です。
 世界大恐慌はますます激化し、中国経済のバブル崩壊やEU、日本を先頭に、今や「恐慌の中の恐慌」、大恐慌の「2番底」へ突入しています。各国の資本家階級はますます「生き残り戦」を激化させています。貿易赤字や相次ぐ自動車のリコール問題は資本の危機を深め、円安による物価上昇への人民の怒りは安倍を締め上げています。矛盾の一切は労働者階級に押しつけられ、すでに年度末を待たずに倒産や解雇が続出し、これまでをはるかに上回る大量首切りの嵐が全労働者に襲いかかろうとしています。
 アベノミクスのもとで政府の債務は2014年度末には1144兆円となり、対GDP比240%以上と言われています。これは日本が借金をし尽くしても戦争に負けた1945年8月の国の借金「対GDP比204%」をも超える水準です。安倍も、新自由主義も、資本主義それ自身も、もう完全に終わっているのです。
 安倍は自分の崩壊とともに社会を破壊しつくしています。職場も地域も崩壊・消滅させ、労働者家族から社会保障、医療・福祉、年金、教育を奪い破壊しています。アベノミクスとは、青年とすべての労働者階級人民の未来と現在をブルジョアジーが食い散らかす悪行です。
 鈴木たつお弁護士は、「安倍政治を断ち切り、労働者が主人公の社会を」のメインスローガンのもとに以下の6点を掲げています。
❶労働者・学生・農民・市民の行動で、憲法改悪と戦争を必ず阻む!
❷集団的自衛権行使は絶対させない! 沖縄・辺野古新基地建設阻止! 三里塚農地取り上げを許さない
❸労働者は奴隷ではない! 民営化・外注化反対、非正規職撤廃! 労働組合をよみがえらせる
❹福島の怒りと団結しよう! 川内原発再稼働絶対反対・全原発廃炉へ
❺医療・介護・年金を奪うな! 生活破壊の消費税は全廃させる
❻現代の治安維持法=特定秘密保護法・盗聴法に反対! 公安警察による弾圧を許さない! 無実の星野文昭さんを取り戻そう
 このスローガンこそ幾千万労働者人民の「生きさせろ!」の叫びそのものです。

戦争絶対阻止する力つくりだす闘い

 第二に、総選挙決戦は何よりも戦争阻止の決戦です。戦争を阻止する力は労働者階級自身の団結の中にあります。闘う労働組合をよみがえらせ、階級的労働運動を大発展させることによって、戦争を実際に阻む力を強大につくりだす決戦です。
 集団的自衛権行使を宣言した7・1閣議決定は恐るべき戦争への道ですが、その最大の弱点は、労働者階級が総屈服することが大前提であることです。しかし11月労働者集会は、連合や社民、日本共産党がどんなに屈服しようとも、階級的労働運動派が「絶対反対」で不屈に闘い抜けば労働者階級の団結を無限に拡大し、敵の攻撃を根底的に打ち破ることができることを職場実践をもって示しました。
 その最前線が国鉄決戦です。11月23日の読売新聞紙上でJR東海名誉会長の葛西敬之(かさいよしゆき)は、アベノミクスの破産に対する「即効性のある対策」は原発再稼働だと叫びました。まさに葛西を筆頭とするJR資本こそ、安倍の戦争と労働者圧殺の政治を支える最大の柱です。
 これに対して11月労働者集会は、民営化・外注化阻止、非正規職撤廃、解雇撤回の国鉄決戦をもって総反撃し、安倍・葛西体制を食い破り、国鉄決戦の新たな出発点を築きました。全国で開始された「動労総連合を全国に」の闘いが、東京西部ユニオン鈴木コンクリート工業分会の解雇撤回・原職復帰の勝利と一体化し、国鉄決戦を自治体・教労・郵政職場をはじめとして全産別におし広げています。
 1917年のロシア革命を準備したのは、1912年1月のロシア社会民主労働党のプラハ協議会でした。そこでは、階級的労働運動の組織化に全力を挙げるとともに、国会選挙闘争をも労働者大衆の階級的決起をつくりだす場として闘う方針が打ち出されました。この方針を猛然と実践する中で生み出された力が、1914年に始まった第1次世界戦争をロシア国内の内乱に転化することを可能にし、17年革命をたぐり寄せたのです。
 今次衆院選もまったく同じです。12月は、動労千葉の鉄建公団訴訟の最高裁決戦勝利・寺田体制打倒の闘いが、いよいよ白熱化してきます。衆院選決戦はこれと一体化し、国鉄決戦を壮大な規模の階級決戦に一挙に飛躍させることで、2015年の戦争・改憲国会に攻め上り、2010年代中期階級決戦の大爆発を切り開く闘いです。

巨大な党派闘争に勝利し拠点建設へ

 第三に、労働者階級の怒りを資本主義体制の枠内に封じ込めてきた既成指導部を打倒し、全労働者の自己解放的決起を今こそ解き放つ時です。総選挙決戦はそのための大党派闘争です。
 安倍を支えているのは極右勢力だけではありません。最大の支柱となっているのは労働運動の腐った指導部であり、体制内勢力です。連合は消費増税に賛成し、戦争翼賛を明言しています。日本共産党は「自衛のための戦争」は否定せず賛美することで、1%の大資本家どもの利害のために労働者同士を殺し合わせようとする安倍の戦争政治に実際には賛成しています。さらに、共産党が結社の自由を奪う「国際テロリスト財産凍結法」に賛成したことは、公安警察と一緒になって警察国家への道を開くものです。こんな「エセ野党」は絶対に許せません。
 これらのすべてに労働者階級の怒りの決起でトドメをさし、本物の労働者階級の党を打ち立てよう。東京8区の闘いは福島県民を「最後は金目でしょ」とののしり、辺野古新基地建設を推進した石原伸晃(のぶてる)を安倍もろともたたき落とす闘いです。福島・沖縄の怒りと連帯し闘おう。
 今や世界中で、資本や権力との激突が壮大な規模で労働者の階級的目覚めを生み出しています。アメリカ、香港、メキシコをはじめ世界中で大激突しています。
 京都大学での闘いの反響はますます広がっています。その根底にあるのは、「1%の金持ちだけを守る」「汚職と冤罪、女性への暴行」という腐った警察への怒りです。マスコミや体制内勢力が闘う学生を「過激派」と言いなし、「国家や警察には勝てないから逆らうな」としてきたことも、京大の闘いでその本質が大衆的に暴かれ吹き飛びました。安倍の強権政治の薄っぺらさをひきはがして「闘えば勝てる」ことを示したのです。
 数千万人規模の民衆が若き学生たちの勇気に続こうとしています。自分と仲間に眠っている力を呼びさまして総選挙決戦に立ち上がろう。財政闘争に決起し、街頭宣伝に総力をあげよう。『前進』を武器に労働組合の拠点建設を前進させよう。2週間の総力戦で未来を切り開こう!

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