12・6もんじゅ闘争へ 戦争と核武装への道許すな

週刊『前進』08頁(2659号06面02)(2014/12/01)


12・6もんじゅ闘争へ
 戦争と核武装への道許すな

(写真 日本海に面して立つもんじゅ【福井県敦賀市】)

(写真 1千人が参加した昨年12月7日のもんじゅ闘争で、デモを行うNAZENなどの部隊)


 全国の労働者学生の皆さん。12月6日、福井県敦賀市で、もんじゅ全国闘争が闘われます。衆院解散・総選挙の中で「自民党打倒! 福島圧殺攻撃許すな! 原発再稼働阻止!」を掲げ、プロレタリア革命をたぐり寄せる闘いとして大成功させよう。衆院選決戦と一体で闘おう。

国鉄決戦と結び反原発

 2014年決戦の爆発で安倍は打倒された。国鉄闘争を基軸に闘ってきたわれわれは、2010年代中期階級決戦の緒戦で大きな飛躍を実現した。動労水戸の被曝労働拒否と常磐線の竜田駅までの延伸阻止の闘いは青年労働者の魂を揺さぶり、労働組合こそ原発をなくす力を持っていることを示した。原発労働者や仮設住宅の避難者など福島の怒りと感動的に結合した。
 鈴コン闘争の勝利は、国鉄闘争の質で職場・生産点を軸に団結して闘えば解雇撤回・非正規職撤廃を実現できると感激をもって明らかにした。そして、9・11郡山闘争は体制内勢力の正体を暴き、青年労働者とつながる画期的地平を築き、動労総連合を全国に建設することを圧倒的に確認しあった。
 さらには、今年最大の闘いとして11・2全国労働者集会が5700人の結集で大成功し、日米韓独の国際連帯の地平も大きく発展した。動労千葉を始めとする3労組を先頭に戦争と民営化と対決する労働運動をよみがえらせ、動労総連合を全国に建設しようと全体で確認した。こうしてわれわれの闘いはついに安倍を打倒し、解散・総選挙情勢下で労働者階級の真の選択肢として革共同を歴史の前面に押し出している。
 衆院解散・総選挙は労働者階級人民が切り開いた地平であることを確認しよう。アベノミクスは破産し、社会を崩壊させた。社会保障、医療・介護、年金、教育を奪い破壊してきた。労働者階級は集団的自衛権行使の7・1閣議決定、消費増税、女性2閣僚の辞任、金権腐敗政治、辺野古新基地建設と原発再稼働に怒りを爆発させ安倍を倒したのだ。だからこそ総選挙情勢の真っただ中で闘われる今年のもんじゅ闘争は、国鉄決戦を推進力に労働組合をよみがえらせて、怒りに燃える100万労働者階級と結びつく闘いであり自民党打倒の闘いそのものだ。

軍事目的のために延命

 日本原子力研究開発機構の高速増殖炉もんじゅは、発電しながら消費したエネルギー以上の核燃料を生み出す「夢の原子炉」と宣伝されてきた。だが、1995年のナトリウム流出火災事故による運転中止、さらに運転再開直後の2010年の炉内中継装置落下事故という壊滅的核被害につながりかねない事故を起こし、運転停止が続いている。年間維持費だけでも1日5500万円を費やしている。もはや技術的にも財政的にも破綻している。
 昨年5月には、ずさんな管理を指摘され、原子力規制委員会から運転再開禁止命令が出されている。しかもこれまで6回の保安検査で5回の違反を指摘され、非常用電源など重要機器での13の点検もれ、虚偽報告が発覚。さらに10月には監視カメラ180基のうち3分の1が壊れているというずさんさも明らかになっている。福島原発事故を受けてもなおこうしたずさんな保守管理を続けていること自体、人民の命をなんとも思っていない証拠だ。絶対に許せない。
 日帝がこれほど破綻的なもんじゅを手放さない理由は、ひとえに核燃料サイクルの目的が核武装であるからにほかならない。再処理工場で、原発の使用済み燃料からプルトニウムを取り出し、それを高速炉で燃やせば、核兵器の材料に最適な高純度のプルトニウムを生産することができるからだ。2012年6月には原子力基本法に「安全保障に資する」という文言を挿入し、軍事的意図をより明確にしている。すでに保有するプルトニウムは軍事的意図をごまかすために、ウラン燃料と混ぜて使う危険なプルサーマル方式(MOX燃料)の原発推進を狙い、再稼働をゴリ押ししている。
 大恐慌が深まる中で国際的な争闘戦が激化し、中東やウクライナなどで実際に戦争が起こっている。だから安倍は7・1集団的自衛権行使の閣議決定に踏み切り、戦争のできる国へと踏み込むことで延命を図っている。日米安保ガイドラインの改定を視野に入れ、東アジアの戦争情勢に乗り込もうとしている。
 もんじゅの延命のために、安倍は4月にエネルギー基本計画で「もんじゅは廃棄物の減容・有害度の低減などのための国際的な研究拠点と位置づける」と位置づけなおし、8月にはフランスとの間で次世代炉開発での協力合意をとりつけた。あくまでも、もんじゅ再稼働を追求している。労働者の怒りをかわすためにペテンを弄(ろう)してもんじゅにしがみついている。そうしなければならないほど日帝の危機は深く、大恐慌の中で展開される国際争闘戦の圧力のもとで脱落の危機にあるのだ。

自民打倒・再稼働阻止を

 1%の資本家どもが生き残るためならば、福島の怒りを圧殺し、原発再稼働を強行し、99%の命などどうなってもよいというのが安倍のやり方だ。安倍は、川内原発再稼働を労働者民衆の反対の声を押し切って強行しようとしている。しかし逆に、全国に「安倍倒せ! 再稼働やめろ!」の声が拡大し安倍を解散・総選挙に追い込んだ。
 この怒りをもんじゅ闘争でさらに発展させ、自民党打倒の大決戦に打って出よう。全国からの大結集を訴えます。
〔革共同北陸地方委員会〕

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'14もんじゅを廃炉へ!全国集会
原発再稼働は許さない!

 12月6日(土)午前11時〜午後4時
 午前11時 現地抗議集会と原子力機構申し入れ 白木海岸
 午後1時〜3時 もんじゅ廃炉を求める全国集会 プラザ萬象
 主催者あいさつ 中嶌哲演さん(原子力発電に反対する福井県民会議)
 もんじゅを廃炉へ 小林圭二さん(もんじゅ監視委員会)
 午後3時〜4時 市内デモ プラザ萬象〜敦賀駅周辺まで
 主催/`14もんじゅを廃炉へ!全国集会実行委員会

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