迎賓館・横田爆取裁判 最高裁は誤りを正せ 3同志ら申し入れ行動

週刊『前進』08頁(2659号08面02)(2014/12/01)


迎賓館・横田爆取裁判
 最高裁は誤りを正せ
 3同志ら申し入れ行動


 11月21日、「迎賓館・横田裁判の完全無罪をかちとる会」は、差し戻し上告審闘争の一環として、須賀武敏・十亀弘史・板垣宏の3同志を先頭に13人が集まり、最高裁への申し入れ行動を闘い抜いた。(写真下)
 極右超反動安倍政権が、世界恐慌の激化と労働者階級人民の「生きさせろ!」「安倍倒せ!」の怒りと闘いに挟撃され、ついに衆院解散に追い込まれた。動労千葉を先頭とする階級的労働運動派の2014年決戦の大躍進、11月労働者集会5700人の歴史的大高揚こそが、安倍を打倒し総選挙に追い込んだ力だ。この激動情勢まっただ中で、今回の申し入れ行動は、8月28日の上告趣意書提出を踏まえ、最高裁決戦の新たな闘いとして断固かちとられた。
 「無罪判決を求める申し入れ書」とともに、差し戻し審以後、街頭などで集めた「無罪要望署名」2256筆も提出した。
 対応した訟廷書記官に対し、共同代表の藤井高弘さんが「無罪判決を求める申し入れ書」を一語一語をかみしめるように読み上げた。
 そして3被告が自らの無実を訴え、デッチあげに対する心底からの怒りを表明した。十亀同志は「訟廷書記官も労働者。裁判所の現場労働者として、こんな裁判はおかしいと立ち上がってほしい」と静かな口調ながら毅然(きぜん)と訴えた。板垣同志は「証拠がないのに無罪判決を覆すという暴挙が行われた。最高裁には、その誤りを正す義務がある」と強く迫った。須賀同志は、取り調べの警察、検察官が無実を百も承知で転向・屈服を迫った事実を明らかにし、「東京高裁の差し戻し判決を絶対許すことができない」と怒りをあらわにして訴えた。
 この発言に続き、参加した全員が次々と自らの思いのたけを訟廷書記官に突きつけた。初めて参加した支援者は「16年もかけた裁判で無罪判決がひっくり返されたなんて、普通考えられない。有罪判決は政治的判断以外の何物でもない」と率直な怒りを述べた。「3人は心血を注いで上告趣意書を書いた。最高裁はその主張に真摯(しんし)に耳を傾けるべきだ」「裁判所職員はお人形さんじゃないはず。人間として自ら考えてほしい」「八海事件の被告は『まだ最高裁がある』と叫んだが、最高裁の勇気ある判断を!」
 みんなの思いは一つであり、それぞれの発言に「そのとおり!」「異議なし!」の声が飛び、大きな拍手が続いた。全体の熱い思いがあふれ出すような感動的な申し入れとなった。
 1時間があっという間に過ぎ、申し入れを終えて、近くの小公園で総括を行い、今後もこういう申し入れ行動を継続して行っていこうと確認し合った。
 被告・弁護団は、上告趣意書に引き続き、補充書を準備している。最高裁・寺田体制を裁判的にも運動的にも攻め続け、安倍政権もろとも打ち倒して、無罪判決をかちとろう。
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