団結ひろば 投稿コーナー

週刊『前進』06頁(2664号06面05)(2015/01/12)


団結ひろば 投稿コーナー

非正規公務員同士で話はずんだ国労物販
 神奈川 森 穂波

 職場の日常の出来事の中で、国鉄闘争が労働者の団結をつくっていく大きな契機になっていることを実感しています。
 先日、動労千葉と国労原告団の物販カタログを職場で回覧しました。原告団物販を見ていた人が「十日町のそばがある!」と言うと、周りの数人が集まり、そばの話で盛り上がっていきました。
 そのうちの一人が原告団の写真を見て「これは誰?」と聞いてきたので、「国鉄分割・民営化以来、今でも民営化に反対して解雇撤回を貫いている4人だよ」と答えました。すると彼女は「最後まで残ってやってるんだ。大事にしないといけない4人だね」と言って注文してくれました。
 私とまわりの仲間は横浜市の区役所で働く非正規公務員です。1年間の不安定雇用を何年も繰り返しながら、家族のためにダブルジョブをしている人もいます。そんな非正規公務員労働者が、毎月の手取り13万円の中から1450円のそばを買ってくれるのです。
 「最後は金目でしょ」って、「労働者は金で買えるモノ」としか見えない支配者たちには労働者のすばらしさは絶対に理解できない。「人間は自分と他者を重ね合わせる(置き換える)ことですべてを共有できる」とは星野文昭さんの言葉。そして労働者は仲間を助ける時、「見返り」なんか求めない。だから労働者は団結できる存在。どこまでもここに依拠して、物販、最高裁10万筆署名を武器に闘いましょう!

国鉄闘争28年を担うビラまき・署名活動
 東京  戸田伊作

 元旦恒例の郵政職場へのビラ入れの後、いつもビラ入れしているJR駅の改札に行くと、去年の元旦とまったく同じ顔ぶれでした(大半が非正規職)。「盆も正月もないのは鉄道マンの宿命」と言いますが、ちゃんと分断・差別だけは「勤務指定」で貫いている。今年は正社員が1人いて、その人がスイカの記録を訂正するのに手間取っていると、ベテランの派遣労働者がす早く手助けしていました。
 一緒に仕事をしていた3人は身分も地位も全部別々。さらに掃除は東日本環境アクセス、車椅子の乗客への対応はガードマンというように、改札から電車に乗るまでバラバラです。事故が起きたらどうするのだ。
 しかし、どんなに分断されても労働者は団結できます。駅前で解雇撤回の10万筆署名をやれば喜んで応じてくれ、トイレの掃除中に「ご苦労様です」と声をかければ、ビラを受けとり、ていねいにポケットにしまう。階級的労働運動の勝利を確信する一瞬です。
 私は、「ビラまきは革命家の義務」「ていねいなビラまきが署名につながる」と自分に言い聞かせて署名に取り組んでいますが、準備して立ち上がる瞬間がいつも大変。それを積み重ねて、国鉄署名がきっかけで『前進』読者になるなど、交流する人がどんどん増えています。一筆一筆がかけがえのない決起です。それを階級的労働運動に結びつける意識的な闘いが実を結ぶ情勢が来ています。多くは「まだやっているんですね」から始まり、「今、最高裁で正念場。あと一歩です」と返すところから話は広く深く無限に進みます。
 いつかはつながろうと思ってきた労組、個人、JR資本に怒る青年、下請け・孫請けの青年など。国鉄闘争の28年は新自由主義に立ち向かってきた労働者の命と血と汗の結晶です。ビラまき・署名活動はその一端を担い、闘う主体になるということです。世界を背負って進み、国鉄署名でつながろう。

沖縄と横須賀を結ぶ星野絵画展に120人
 神奈川・星野文昭さんを取り戻す会 N

 12月6日と7日、神奈川・横須賀で星野文昭さんを取り戻す100万人署名に向けて、「神奈川・星野文昭さんを取り戻す会」と神奈川労組交流センター三浦半島教育労働者部会で星野文昭絵画展を開きました。
 米海軍横須賀基地を見下ろす産業交流センターのスタジオを、星野さんが闘った沖縄闘争と無実の政治犯への冤罪攻撃を訴える絵画展の会場として選びました。ここはベトナム戦争当時、米軍の下士官クラブがあり、戦争に反対する兵士のスローガンがクラブの壁に書き出されたところです。
 開催準備の過程で、全証拠開示・再審開始の100万人署名を労働組合を中心に地域の多くの人に訴えました。10月、地域の反基地運動の集まり「ピースフェスティバル」での訴えを皮切りに、労組回り、教会や諸団体への訴えを始めました。また地域FM放送に出演し、政治的冤罪と闘う星野文昭さんの存在と絵画展の宣伝、さらに星野解放ソング「ソリダリティ」を全国で初めて公共放送にのせました。この取り組みで、この地域で初めて労働組合の分会で署名が実現し、15筆が送られて来ました。
 絵画展には120人が来場し、熱心に絵と詩を見て、多くの感想が寄せられました。この絵画展に寄せられた暁子さんのメッセージも会場に掲示し、すべての来場者に暁子さんの思いが伝わるようにしました。
 来場者の中には1時間かけて見て回る人も現れました。「このようなきれいな絵を描く人がうそをつくはずがない」「一日も早く取り戻してほしい」「私に何かやれることはないか」など多くの感想が寄せられました。会場で取り戻す会に加入する申し出もあり、「大成功!」を実感しました。
 星野さんを取り戻す100万人署名の実現には労働組合を回り、多くの会員を獲得し、署名の担い手を拡大することが必要です。今回の絵画展を通して、地域に星野文昭さんの存在を広め、100万人署名実現の重要な一歩が踏み出されたと手応えを感じています。
 2015年、星野文昭さんを奪い返す飛躍の年としていきましょう。

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