団結ひろば 投稿コーナー

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週刊『前進』06頁(2666号06面04)(2015/01/26)


団結ひろば 投稿コーナー

10万筆署名と『前進』で新たな団結を拡大
 東京 高須力也

 「国鉄分割・民営化による不当解雇から28年を迎える2・15国鉄集会までに10万筆署名を絶対達成しよう」という呼びかけが国鉄闘争全国運動から発せられています。私もこれに応えるべく、東京都内の駅頭で署名活動に取り組みました。「10万筆署名で解雇撤回を。解雇自由・非正規職化と闘う!」と書いた前垂れを新たに作成し、仲間とともに駅頭に登場しました。
 20代の青年労働者が立ち止まり、討論になりました。彼は札幌から来ており、友人がJR北海道に入ったと話してくれました。その友人の話ではJR北海道の幹部が新入社員を前に土下座をしたとのことです。
 JR北海道で起きている安全崩壊は分割・民営化によって起きたことです。東日本でも下請け・孫請け労働者が殺される事故が頻繁(ひんぱん)に起きています。「こんなことを断ち切ることができるのは分割・民営化絶対反対の労働運動です」と話し、署名を一筆いただきました。札幌の集会にもお誘いしました。
 また、年配の女性の方が「民営化はダメ!」と署名をしてくれました。その方は元郵政労働者で、小泉への怒りをぶちまけました。
 別の年配の女性が「あなたたちはどこの政党? 共産党?」と聞いてこられました。私は「革共同です。杉並で衆院選に立候補した鈴木達夫さんを全面的に支持して新しい労働者の政党をつくろうと訴えています」と返し、『前進』を渡しました。その方からは「労働者の味方になる政党が必要。一緒にできるところは一緒にやるべき」との意見をいただきました。杉並区の方だったので、「区議選は北島さんです」と呼びかけました。
 国鉄署名をつうじて新たな団結を拡大するきっかけをドンドンつくることができます。全党・全労働者は団結して1〜3月国鉄決戦をともに闘いましょう。

安倍自民党への怒り噴出した農協忘年会
 全国農民会議 A

 鈴木たつおさんの衆院選決戦は、安倍政権への怒りを結集して大勝利をかちとった。私も全国農民会議の仲間たちとともに衆院選決戦を闘ったが、1万7千票の獲得をわがこととしてうれしく思う。
 そんな最中、12月末に農協の忘年会が開かれた。市長をはじめ、地域のボスが多数参加する恒例行事である。しかし、今年の忘年会は様相を異にしていた。
 乾杯の音頭を指名された土地改良区理事長が、「今年は乾杯すべきことは何もなかった。安倍政権が総選挙で勝って、来年はますます大変になる」とあいさつ。最後の万歳三唱では、農業委員会会長が冒頭あいさつに合わせて、「何も万歳すべきことがないので、一本締めにしたい」と提案。すると参加者が拍手喝采し、一本締めで終わったのである。
 安倍自民党に対する農民・農村の怒りは激しい。怒りの深さと広さをあらためて知った。日頃から農作業や会合で、「これじゃあ生きていけない」「百姓を辞めるしかない」という声を聞いてきたが、一般の農民だけでなく、地域のボス的農民も「安倍はダメだ」と公然と語るようになった。佐賀県知事選では、農協・農民が推す候補が自民党候補をたたき落とした。
 全国農民会議がこの怒りの最先頭に立つ時である。
 安倍の新農政とTPPは、資本家がもうけるためだけに、農業や医療など社会の重要な部門を壊滅させるものでしかない。資本家のために農民も労働者も犠牲にされてたまるか。資本主義は完全に終わっている。打倒して新しい社会をつくるしかないのは、労働者も農民も同じだ。
 労農連帯で安倍を打倒する闘いの先頭に、全国農民会議が立ちたい。農村にあふれる新自由主義への怒りの結集軸になりたい、と新年にあたって決意している。

石川一雄さんと連帯し高裁に再審開始迫る
 東京 村井安子

 1月21日、部落解放東日本共闘会議が狭山裁判の再審開始を求めて東京高裁に行った要請行動に参加しました。
 国家権力によって狭山事件の犯人にデッチあげられた石川一雄さんは、無実を叫び半世紀を超えて不屈に闘っています。76歳を過ぎ、この日も冷たい雨の中で高裁前に立って訴えていました。要請団は石川さんと連帯して、全国水平同盟杉並支部と動労千葉を先頭に高裁に乗り込みました。

 対応した書記官ら3人は「河合健司裁判長は担当して何年か」との質問にも「要請をうけたまわるだけ」としか言わず、ひたすらメモをとるのみでした。要請団は次々と鋭く迫りました。
 「第3次再審請求から9年。すでに164点の証拠が開示され、弁護団は139点の新証拠を提出している。事実調べをなぜやらないのか」「新証拠はすべて『新規かつ明白な証拠』だ。再審を行え」「これまで明らかになった証拠物の番号が飛んでいる。全証拠を開示させろ」「裁判所なら正義を貫け」「第2次再審請求では18年もかけて事実調べを一切せずに棄却した。同じことは繰り返させない」。最後に動労千葉特別執行委員の滝口誠さんが「『絶望の裁判所』という本を読んだことがあるか」と問い、「そうならないように。なっているなら改めよ」とクギを刺しました。
 参加団体のほか動労水戸と東京各地の交流センターの要請文を署名とともにたたきつけました。
 安倍政権が昨年4月に寺田逸郎を最高裁長官にすえてから司法がますます反動化しています。5月には名張事件の再審請求が棄却(無実の死刑囚・奥西勝さんは89歳)。昨年3月に静岡地裁が再審開始を決めた袴田巌さんの裁判は、東京高裁が弁護側のDNA鑑定方法に異議を唱える検察に同調し、いまだに再審が始まっていません。
 全証拠の開示、事実調べと再審・無罪判決を求める石川さんは、星野文昭さんとともに戦争と改憲に突き進む安倍・寺田の前に立ちはだかっています。ともに勝利を。

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