安倍の中東参戦粉砕を 2・15国鉄集会の成功かちとり 動労総連合を全国に建設しよう 3・14ダイ改粉砕へストで闘おう

週刊『前進』06頁(2667号01面01)(2015/02/02)


安倍の中東参戦粉砕を
 2・15国鉄集会の成功かちとり 動労総連合を全国に建設しよう
 3・14ダイ改粉砕へストで闘おう



(写真 今通常国会が召集された1月26日、緊急の呼びかけにもかかわらず多くの労働者、学生、市民が国会前に駆けつけ、 「戦争安保国会粉砕!」「中東侵略戦争をやめろ!」「安倍政権を打倒するぞ!」と怒りのシュプレヒコールをたたきつけた)

(写真 川内原発再稼働阻止へ3000人が立つ/「再稼働のスイッチは押させない!」「闘いはこれからだ」――1月25日、鹿児島市天文館公園で開催された集会とデモで、3千人が怒りの拳を突き上げた【記事4面】)


 「安倍を打倒しよう!」。1月26日、国会闘争に決起した全学連の訴えは、全国・全世界の労働者人民の魂を揺さぶっています。本紙前号1面の「中東・欧州・全世界人民に訴える 大恐慌・戦争を革命へ」という革共同声明が鮮烈な旋風を巻き起こしています。1・20人質事件を超反動的に利用した安倍の中東侵略戦争参戦を絶対粉砕しなければなりません。勝利の土台は国鉄決戦であり、階級的労働運動と国際連帯です。大恐慌が戦争へと転化し始めた情勢に立ち向かい、何よりも2〜3月国鉄決戦の勝利へ、1047名解雇撤回の10万筆署名を達成し、最高裁に攻め上りましょう。全国の職場から賛同決議をあげ、2・15国鉄集会に総結集しましょう。体制内労組幹部をぶっ飛ばし、闘う労組権力を打ち立てましょう。

自衛隊派兵狙う安倍

 第一にはっきりさせるべきことは、1・20人質事件の発生とその結果の原因はすべて、米帝を始めとする帝国主義の中東侵略戦争と安倍の参戦にあるということです。
 安倍は昨年9月23日にニューヨークで、エジプトのシシ大統領と会談し、「空爆で『イスラム国』壊滅を」と訴え、そのための戦費2550万㌦(約30億円)を拠出しました。さらに昨年10月段階から日本人が「イスラム国」に拘束されているのに、今年1月中旬、侵略的な大企業46社の幹部を引き連れて中東4カ国を歴訪し、総額25億㌦(約3千億円)の「援助金」を約束し、「イスラム国」壊滅作戦には2億㌦(約236億円)を拠出すると表明したのです。
 25億㌦供与も戦争費用と一体です。安倍はこの1月に、政府開発援助(ODA。13年度実績で円借款を含め1兆8千億円超)で武器輸出もできるように、ODA大綱の大改悪を表明しました。その上で安倍はエジプト、イスラエルなどを歴訪し、その侵略戦争的な行為が今回の人質事件を誘発したのです。
 米英仏を軸とし日本を含む「有志連合」によりイラク・シリア空爆が強行され、それはすでに2千回に及び、数千人もの人たちが虐殺されています。安倍の言う「人道支援」や「人命優先」など大うそです。安倍は人質を救う気など毛頭なく、もっぱら「卑劣なテロと断固戦う」と世界に向けて繰り返し、自衛隊派兵やジブチの自衛隊拠点の恒久基地化を叫び、中東侵略戦争に参戦しているのです。

中東労働者との連帯

 第二に、大恐慌が戦争へと転化し始めた中で、今や世界革命への胎動をはらんだ階級的大激動が、東アジアで、ウクライナ・欧州で、中東で始まったということです。 すでに戦争はレーニン『帝国主義論』の一般的確認の問題ではなく、『帝国主義論』の時代をもはるかに超える世界戦争の危機が迫っています。その一方ではプロレタリア世界革命の現実性が日々眼前で成熟しているのです。
 大恐慌・戦争を革命に転化させる闘いの核心は、民営化・外注化=非正規職化と闘う階級的労働運動の推進と労組拠点建設です。それをめぐる攻防が中東で起こっている階級闘争の本質でもあり、米欧日などの「有志連合」と「イスラム国」は、ともに労働者階級を分断して、プロレタリア世界革命を圧殺しようとする反革命的な同類そのものです。
 中東はかつて、イラクやエジプトのような「エセ社会主義」であれ、反動的王政であれ、労働現場の多くは国営で公務職場でした。そこに新自由主義の民営化・外注化=非正規職化攻撃が襲い、これに対する闘いが中東をプロレタリア世界革命の火点としました。
 イラクでは2003年の米帝を軸としたイラク侵略戦争後、連合国占領当局(CPA)による国営企業の全面民営化が始まります。しかし最大の狙いであった国営石油産業部門で、石油労働者は新たに労働組合を結成し、強力な団結によるストライキと抵抗闘争でついに石油産業民営化法案を粉砕しました(これにより米英石油資本は1バレルあたりわずか2㌦の利益というところにまで追い詰められています)。
 この中で米軍に代わり、労組弾圧と虐殺で石油産業を支配しようとしているのが「イスラム国」です。宗派間対立をあおって労働者の分断支配を狙う米帝とイラク政府、そして「イスラム国」は、同じ穴のムジナでしかないことを見抜いたイラクの労働者は、労働組合のもとに団結した労働者階級こそが内戦を克服し、労働者が主人公の社会を建設できると確信し闘っています。
 トルコの民営化政策は、日本の国鉄分割・民営化と同じ年に始まりますが、労働者階級は攻撃を粉砕しました。そして2005年に急進展した民営化政策に対し、2年前からトルコの労働者の大反撃が始まっています。また「イスラム国」を利用してクルド人の独立運動を弾圧しようとする政府と闘っています。
 イランやエジプトの労働者の闘いもまったく同じです。日本の階級闘争は今やこれらの闘いと一体です。昨年の11月2日に日比谷野音を5700人が埋め尽くした全国労働者総決起集会では、100人を超えるクルド人を始め多くの外国人労働者が登壇しました。トルコのUID―DER(国際労働者連帯協会)の労働者たちは、反原発署名1万6千筆を動労千葉に送ってくれました。
 さらに、国鉄闘争が最高裁決戦に上り詰めていることや、かつて侵略戦争、第2次世界大戦の当事国であった日韓米の労働者の国際連帯の説得力は絶大です。
 動労千葉、全日建運輸連帯労組関西地区生コン支部、全国金属機械労組港合同の3労組が切り開いてきた、日本の階級的労働運動と国際連帯闘争の実践は、すでに中東の労働者階級人民と結合し始めているのです。

国鉄決戦に総決起を

 第三に、だからこそ革命のすべての展望がかかった2〜3月国鉄決戦に総決起していくことが当面する最大の実践課題です。
 大恐慌下での新自由主義的帝国主義による民営化・外注化=非正規職化攻撃は、宗教をも使って全世界の労働者階級を分断し、革命への決起を圧殺しようとしています。これに対し、革命的な時代認識と路線を打ち立て、勝利の現実性を示し、組織を拡大しつつ前進しているのが動労千葉と動労水戸です。
 イラクの労働者は、製油所を始め自分の職場に労働組合をつくり、その団結を武器に反動政府や米軍、「イスラム国」と闘っています。今やそれと連帯し、国鉄を先頭に公務職場・全職場を「戦場」にして、民営化・外注化=非正規職化と闘い、勝利することこそが、反帝国主義・反スターリン主義プロレタリア世界革命を一挙に切り開いていく趨勢(すうせい)に入りました。
 JR全社が3月ダイヤ改定で全面外注化とローカル線切り捨てを強行しようとしていることを、全社会的に暴露し、反撃を組織しましょう。動労千葉の1・27銚子駅宣伝では、商店街の人が「私たちはどうやって生きていけばいいのか!」と訴え、動労千葉のビラを店舗や掲示板にどんどん張り出しています。動労水戸が呼びかける「命と安全を守る 被曝させない!2・8いわきデモ」は、組織拡大の前進と一体でJR職場と地域に激震を起こしています。
 関西の橋下打倒の闘いは、裁判闘争でも次々と勝利し、橋下と体制内指導部を痛撃しています。さらに三里塚の農地死守・軍事空港反対と、沖縄の「オール沖縄」を打ち破る闘いが前進しています。
 解雇撤回10万筆署名を全職場で組織し、その力と労働者の怒りを全国9カ所の2月国鉄集会にすべて集めましょう。
 腐った体制内執行部を倒し、闘う組合権力を打ち立てるために、すべての仲間が闘いの名乗りを上げましょう。国鉄決戦こそ闘う中東労働者との最大の連帯です。4年目の3・11反原発闘争の展望もここにあります。

安倍を翼賛する日共

 第四に、スターリン主義の反革命性、すべての体制内勢力の安倍への屈服と翼賛を暴き、職場の仲間を時代認識と路線で獲得することです。
 日本共産党の志位委員長は1月26日の記者会見で、同党の池内沙織衆議院議員がツイッター上に安倍批判を書き込んだことに対し、「政府が全力をあげて取り組んでいる(!?)最中に、あの発言は不適切だ」と池内を非難し、書き込みを削除させました。今や日本共産党は、志位を先頭に全力で安倍政権を支え、安倍と口をそろえて「卑劣なテロと断固戦う」と繰り返し、党内外に向かって「政府を批判するな」と叫んでいます。「自衛のため」と称して、安倍の中東侵略戦争に事実上賛成しているのです。
 しかし今、そんな反革命的策動も吹き飛ばし、法大、京大を始めとした学生や青年労働者、そして全労働者の生き生きとした自己解放的な闘いが巻き起こっています。
 安倍の中東侵略戦争参戦を粉砕しましょう。2〜3月国鉄決戦に絶対勝利しましょう。労働者の新しい政党づくりを視野に、拠点建設と『前進』一万読者網建設を推し進め、国鉄・反原発・安保決戦で安倍政権打倒に向け、勇躍突き進もうではありませんか。

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