全学連拡大中央委 安保国会粉砕へ 飛躍かけ今春大決戦態勢 自治会建設の強化・拡大を

週刊『前進』06頁(2668号05面03)(2015/02/09)


全学連拡大中央委
 安保国会粉砕へ
 飛躍かけ今春大決戦態勢
 自治会建設の強化・拡大を

(写真 「安保・戦争国会粉砕、安倍政権打倒」「全国大学での学生自治会建設・強化」の圧倒的方針を確立し、15年決戦勝利へ向かって団結ガンバロー!【1月31日 東京】)

 激動する内外情勢とがっちりとかみ合い、1月31日、全学連の拡大中央委員会が都内で開催された。全国の闘う学生が真剣な討論を行い、15年の全学連運動爆発に向けて団結を固めた。
 最大の成果は、「5〜6月安保国会決戦への全国学生の決起」と「学生自治会建設・強化のいっそうの拡大」を実現する方針を鮮明に打ち立てたことだ。
 拡大中央委員会がかちとった地平は以下の点にある。第一に、安保国会粉砕―安倍打倒の大決戦に向かって4・28沖縄デー闘争〜6・15国会包囲闘争に攻め上る方針を確立した。第二に、新歓決戦と5〜6月に向かっての「第1の決戦」として3・11郡山、3・29三里塚への大結集方針を打ち立てた。第三に、大恐慌が世界戦争へと転化する過程が始まり、日帝・安倍政権が侵略戦争参戦に踏み切った重大情勢について討論し、大恐慌・戦争をプロレタリア革命に転じていく立場を鮮明にさせる時代認識で一致をかちとった。とりわけ、日本共産党をはじめ体制内勢力の総翼賛情勢を打ち破ることが決定的であることを確認した。
 第四に、戦時下型の弾圧に全面的に勝ち抜き、4月新歓決戦に躍り込む決意を固めた。2月3日には福島大学で反原発を訴えて活動してきたA君へのデッチあげ逮捕という超不当弾圧がしかけられた。全国学生はそれを敵の墓穴に転じ、「福島の怒り」を爆発させ、前進している。
 そして第五に、安保国会粉砕と自治会建設の一切の基礎として組織者=「決定的な一人」を生み出すための白熱した討論が交わされた。組織的団結の強化とそこから生まれる自己解放的決起が全学連運動の爆発の鍵だ。

法大と福島大から特別報告

 議長は、書記次長の森幸一郎君が務めた。坂野陽平書記長が議案の前半を提起した。坂野君は、イラク・シリア侵略戦争への参戦を表明した安倍を弾劾し、集団的自衛権関連法・日米ガイドライン再改定粉砕、「戦後70年談話」粉砕への闘いを訴えた。
 後半を斎藤郁真委員長が提起した。斎藤委員長は全世界で労働者民衆が決起していること、大恐慌が激化・深化していることを時代認識の根幹に据え、15年前半決戦の方針と全学連運動の課題を明確にした。
 法政大学文化連盟委員長の武田雄飛丸君、福島大学の樋口正太郎君が特別報告を行った。武田君は、田中優子総長のもとでの情宣禁止仮処分を「戦争体制づくりの一環だ」と弾劾し、「暴行デッチあげ弾圧裁判で無罪をかちとり、法大で自治会建設へ突き進む」と決意を語った。樋口君は、「『革命の根拠地』である福島での自治会建設をかちとる」と決意を述べ、それに応えて直ちに3・11闘争への現地行動隊が結成された。
 首都圏の学生を先頭に、京大、東北大、沖縄大、三里塚、福島大、富山大、広島大などの仲間が次々と発言に立ち、自らのキャンパスでの学生自治会の闘いの総括や課題、闘いの方針をめぐり熱く議論した。とりわけ、本紙第2666号に掲載された1・20人質事件についての革共同声明を中心とした時代認識での討論が15年決戦を闘う基盤をつくり上げた。
 最後に、斎藤委員長がまとめを提起した。「各大学で組織戦を徹底的にやりぬき安保国会を粉砕しよう。組織者への飛躍をかけて闘おう」「労働者が闘いの中からかちとったマルクス主義の思想の核心は『労働者階級の解放は労働者自身の事業である』ということだ。スターリン主義による歪曲を許さず、真のマルクス主義を実践し、現実にしていこう」「京大の作部羊平君、そして星野文昭さんを奪還しよう」
 執行部のもとに団結を固め、2015年、時代の先頭に立つ全学連運動の進撃が始まった。
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