関西国鉄集会 〝動労総連合の全国化を〟 港合同、関生など先頭に260人

週刊『前進』08頁(2670号01面02)(2015/02/23)


関西国鉄集会
 〝動労総連合の全国化を〟
 港合同、関生など先頭に260人

(写真 動労西日本の中西副委員長を始め国鉄労働者が闘いの最先頭に立つ決意を固めた【2月16日 大阪市】)

 2月16日、大阪・港区民センターにおいて国鉄闘争全国運動・関西の主催で関西国鉄集会が開かれました。動労西日本、動労千葉や全国金属機械港合同、全日建運輸連帯労組関西地区生コン支部などの組合員を先頭に260人が結集し、画期的な成功を収めました。
 世界戦争が中東やウクライナで火を噴こうとしている時、世界の労働者と団結し国際連帯の力で戦争と労組破壊、民営化・外注化・非正規職化と闘う労働運動を創り出すかぎは、国鉄闘争に勝利する動労総連合の全国化方針にあることを力強く確認しました。
 この集会は、全国10カ所で連続的にかちとっている国鉄集会の総仕上げです。
 基調報告を行った原田隆司さんは冒頭、「私は昨年10月に逝去(せいきょ)した富田益行さんの遺志を引き継ぎ、1月に国労から動労西日本に結集した。ストライキで闘う」と宣言しました。
 そして「追い詰められているJR資本のあがきにより、闘いのテンポは加速している。動労西日本の中西剛副委員長への解雇攻撃をストライキで粉砕しよう」と戦闘宣言を発しました。中西副委員長の存在と闘いはJR資本にとってはあってはならないこと。解雇攻撃は、動労総連合がJR平成採の青年労働者を獲得できる情勢を切り開いていることに対する反動です。基調報告は「この闘いは、国鉄分割・民営化から28年、いまだに労働者の団結を根底のところで破壊できないJR資本に対する階級的な反撃だ」と明らかにしました。動労千葉を始めとする動労総連合が3月ダイ改阻止決戦で国鉄分割・民営化に決着をつける時がついに来たのです。
 続いて登壇した動労千葉争議団の中村仁さんも、「いまだに最高裁判決が出せないこと自体がわれわれの闘いの地平だ。1047名解雇撤回の30年近くの闘いが勝利する展望が今ここにある」と語りました。労働者の誇りを捨てない――中村仁さんのこの思いは、あらゆる産別の解雇絶対反対の闘いにつながるものです。
 次に動労千葉顧問弁護団の鈴木達夫弁護士は、「JR方式と言われる労働者の団結破壊と分断攻撃が社会を覆っている。外注化阻止の闘いでその中心にあるJR体制をぶっ飛ばすことをもって労働者は生き抜くことができる。戦争と総非正規化攻撃を打ち破る環が国鉄闘争にある」と訴えました。
 動労千葉の田中康宏委員長は、「戦後最大の労働者階級への攻撃である国鉄分割・民営化を、戦争に突き進む資本を打倒していく立場でとらえ直すことにより、絶対反対で闘わない労働組合は一挙に体制内化し、労働者を外注化・非正規化の道に引きずり込んで行く存在であることが鮮明となる。ストライキで闘う階級的労働組合が地域を丸ごと組織する展望が一挙に生まれている。階級的労働組合の存在は社会を変革する道筋を示している。3月ダイ改阻止を、地域を組織して闘い抜く」と提起しました。
 人びとの生活基盤のすべてを破壊し、地方都市を切り捨てることによってしか生き延びることができない資本主義社会をひっくり返すことが労働者にはできることを、集会参加者はあらためて確認し、〝国鉄分割・民営化は破産した。反撃する時が来た〟と確信を深め、3・11反原発福島行動、3月ダイ改阻止決戦、3・15動労水戸支援共闘会議結成集会、4・25尼崎闘争に総決起する態勢を整えました。そして、「動労総連合はその最先頭で闘う」と、解雇攻撃と闘っている動労西日本の中西副委員長をはじめ国鉄労働者は決意しました。
 最後に、国鉄闘争全国運動・関西に結集する、関西地区生コン支部、関西合同労組、八尾北医療センター労組、高槻医療福祉労働組合、日教組奈良市、全学連、大阪市職の労働者、港合同が決意表明をしました。まとめと団結ガンバローはス労自主が行い、集会は成功裏に終わりました。
(関西・朝霧広巳)
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