3・11で安倍の戦争・再稼働攻撃と対決 3・11反原発福島行動'15へ 呼びかけ人の訴え(中) 郡工の闘い、青年との団結で資本との闘い決意した  ふくしま合同労組書記長 藤井千賀子さん

週刊『前進』08頁(2670号04面01)(2015/02/23)


3・11で安倍の戦争・再稼働攻撃と対決
 3・11反原発福島行動'15へ 呼びかけ人の訴え(中)
 郡工の闘い、青年との団結で資本との闘い決意した
 ふくしま合同労組書記長 藤井千賀子さん

(写真 藤井千賀子さんと精二さん)

放射能の不安消えない

 出身は小野町です。郡山に住んで38年になります。職場は障害者施設です。橋本光一さんの職場である郡山総合車両センター(以下、郡工)の門前ビラまき歴は30年。ときにはあらゆる妨害と闘いながら、ヘルメットをかぶってまいていた時もあります。今、私たちが堂々とビラまきできている地平は自分がつくってきたという自負があります。そうやって郡工を軸にする闘いを30年やってきましたが、今まではどこか外から「光一さんは大変だろうな」と見ていた部分もあります。
 ふくしま合同労組書記長という立場で「職場で決起しなきゃ」という思いと「でもなー」という思いで揺れ動いていました。仲間との会議の場でも自分の話をすることを遠慮していた部分もあります。職場の若い同僚は、みな非正規職で低賃金。年度末になると、どんどん若い仲間が涙を流しながら辞めていき、それに対して何もできていない自分にやるせなさを感じていました。
 でも今は違うんです。団結を自分から求めていくあり方に変わってきました。トコトン郡工の闘い、青年労働者とのつながりを全体の力で求めていく中で変わったのかな。「今やんなきゃ! いつやるの?」という本当の意味の決意をし、闘いを開始しようとしています。つまり資本との闘いの開始です。
 街なかで赤ちゃんを見ても、同僚が妊娠したと聞いても「かわいい」や「おめでとう」の前に「大丈夫かな?」と思うほうが先になりました。息子(19歳)が「口内炎ができた」「眠い」「鼻血が出た」と言えば、真っ先に放射能の影響かなと不安になる日々です。魚を買うときも産地を見ながら「太平洋って大丈夫かな?」「オホーツク海ってどこだっけ?」と考えながら購入しています。
 郡山じゅうに放射能が飛び交っているんだという意識が常に頭から離れません。甲状腺検査も、ずっと受け続けなきゃならないし、今OKでも、いつ異常が出るかわからない。常に心配です。
 そんな日々の中で、昨夏、息子がNAZEN東京主催の北富士保養に行きました。放射能から離れることはもちろんですが、人と人のつながりの中で生きていくこと、助け合いながら生きていくことを感じてほしかったんです。日頃は、小さな子どもが大の苦手な息子がちびっこたちに囲まれながら、ほうとう作りをしている写真を見て、とっても驚きました。祖父母にも見せましたよ。
 職場が休みの日には、3・11行動を呼びかけるために労働組合訪問を精力的にやっています。小中学校を訪問すると、先生たちの戦争に対する危機感、安倍政権に対する怒りはすさまじいです。「このままでは未来がない」という思いは、激しい怒りであると同時に、闘う組織が見えていないから出てくる言葉でもあるんですよね。戦争に向かう安倍政権に対して立ち向かっている闘いがある、旗が立っていることを示していくことが3・11反原発福島行動だと思います。
 「テロ撲滅のため」には236億円もの軍事支援をする一方で、仮設住宅で暮らす人びとは捨て置かれている現実。今の福島から見えてくるものがあります。核、戦争を絶対許さない。
 3・11は安倍政権と真っ向対決する日にしていきましょう!

福島から怒り燃やし立とう

 藤井精二さん(3・11呼びかけ人/福島・星野文昭さんを取り戻す会/藤井千賀子さんのお連れ合い)
 北海道の名寄市出身です。1975年に郡山にキャンパスがある日大工学部に入学しました。通勤時に毎日、星野さんを取り戻す歌「ソリダリティ」を聴いています。「取り戻そう星野」の歌詞の中に「沖縄の怒り、福島の怒り、働く者すべての怒り」というフレーズがあるんです。それを聴きながら「やっぱ福島で怒り燃やさなきゃな」っていつも思うんですよね。沈黙していたら屈服させられてしまいます。戦争だって行かされる。
 福島で怒らなきゃ誰が怒るんだ⁉ 3・11は福島から怒りを燃やす日にしましょう! 怒りを力に立ち上がろう! つながろう!

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