2・26 銚子集会が大成功 3月ダイ改―特急列車廃止に反対 地方崩壊させるJRに怒り

週刊『前進』06頁(2672号02面04)(2015/03/09)


2・26 銚子集会が大成功
 3月ダイ改―特急列車廃止に反対
 地方崩壊させるJRに怒り

(写真 地元の労働組合や駅前の商店街から多数が集会に参加した【2月26日 銚子市】)


 2月26日、JRダイ改―特急列車廃止に反対する銚子地域集会が行われた。「日刊動労千葉」の報告記事を転載します。(編集局)
2月26日、3月ダイ改阻止、特急削減・廃止反対の銚子駅前大街宣と地域集会が、動労千葉の呼びかけで行われた。
 あいにくの雨だったが、集会には85人が集まった。組合員と支援の仲間、地元の労組関係者、そして商店街からも一家で駆けつけてくれたり、店の従業員のほとんどが参加するなど、多数の市民が参加した。
■駅前宣伝から商店街へ
 午後1時30分、JR銚子駅前に集まり、シュプレヒコールをあげ、ビラ配りの街頭宣伝。駅長などが妨害に来るが、駅長に特急廃止の理由を説明しろと詰め寄ると、何も言えない。そのまま、組合員は駅前の商店街をねり歩き、店を一軒一軒たずね、反対の声を上げようと訴えた。
 午後3時、銚子読売ビルの大ホールで「2・26銚子地域集会」が、銚子支部の君島書記長の司会で始まった。冒頭、銚子支部の関根支部長、佐倉支部の高橋支部長が登壇し決意表明をおこなった。(後掲)
■次は第三セクター化
 つづいて田中委員長が、「今のJRが言っているのは経営資源の集中。もうかるところだけ、東京から70㌔から80㌔圏。東京から直通で銚子まで来る列車は一本もなくなるということです。今回は特急、これからは普通列車も切る。次にあるのは第三セクター。これは単に鉄道だけの問題だけでは終わらない。列車削減と地方衰退は相互に促進しあう。ローカル線の切り捨てに絶対反対で闘います」と訴えた。
■地方から怒りの声を
 来賓あいさつで、元地区労議長の金秋陸夫さんから、「いま銚子の人口が激減している。こんな矢先に、特急を減便するとますます住みにくくなっていく。数年前、病院廃止の攻撃を受けた。地方そのものが切り捨てられるということだ。地方から声を上げていこう。このような集会、署名、労働組合のストなど、さまざまな運動を起こしていこう」と述べた。つづいて全水道の仲間から、「市は赤字で、私も給料を減額されている。組合員の意見を吸い上げてともに闘っていきたい」と連帯のあいさつ。
 次に銚子運転区OBの錦織芳雄さんが「駅に3月ダイ改のパンフレットがあった。北陸新幹線や上野東京ラインのことを大々的にアピールしているが、千葉の特急の廃止・削減については一言も載っていない。これから『これだけ乗客がすくないんだから』とJRはローカル線の廃止を言ってくると思う。私はそのことを許さないため、地域のみなさんと一緒に、OB会として闘っていきます」と決意を語った。木更津支部の山中支部長が3月7日の館山地域集会への結集を訴えた。
■署名運動を始める
 当面する行動として、本集会の提案としてJRに対するローカル線廃止反対の署名運動が提案され、全体の拍手で採択された。
 最後に渡辺靖正・元銚子支部長が演壇に立ち、「動労千葉は先頭になって闘いますので、市民のみなさん、協力してこれからもよろしくお願いします」と集会のまとめを行った。
●銚子支部 関根支部長
 今度のダイ改で、朝6時54分発特急あやめが廃止される。東京へ行く利用者は多いのになぜ廃止するのか。「いつも利用しているのに、どうやって東京へ行けばいいの」と地元は怒っている。銚子市長と面談したら「銚子市には大学や市民病院があり、大学教授や医師などが東京や千葉方面から通勤で利用している。なくなるとどうなるんだ」と言っていた。
 銚子と佐倉支部は1月の終わりから駅頭街宣を行ってきた。また支援する会の仲間が何度も商店街を回り、商店街から本集会に多数結集してくれた。私たちは今後も地域の皆さんとともに反対の声を上げていきたい。
●佐倉支部 高橋支部長
 3月ダイ改で成田線の特急は全廃され、総武本線は削減された。これもなくなる可能性は大きい。「今走っているから......」という考えはやめた方がいい。内房線の特急さざなみ8本が全廃だ。人がいない。学校がなくなる。財政破綻で病院がなくなる。人が乗らない。もうからない。電車を削る。地方創生と言いながら地方が崩壊する。これからがんばらないと列車はすべてなくなる。
 住民の皆さん。銚子支部と佐倉支部は一致団結してがんばっていく。

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