4月杉並区議選必勝を 動労千葉が4月冒頭に第3波スト 日帝の中東参戦・安保ガイドライン改定・集団的自衛権関連法制阻止へ! 法大・武田君への反動判決弾劾

週刊『前進』08頁(2674号01面01)(2015/03/23)


4月杉並区議選必勝を
 動労千葉が4月冒頭に第3波スト
 日帝の中東参戦・安保ガイドライン改定・集団的自衛権関連法制阻止へ!
 法大・武田君への反動判決弾劾

(写真 3・12広島 動労西日本が第2波スト貫徹/3月12日、動労西日本は2・27第1波スト【本紙2672号で詳報】に続く春闘第2波ストを打ち抜いた。五日市駅で大江照己委員長が、広島印刷事業所で岡崎昭夫組合員がストを貫徹し、JR西日本広島支社前で決起集会を行った。関西地区から中西剛副委員長と原田隆司組合員も激励にかけつけ、支援の仲間とともにこぶしを上げた。写真は決起集会で決意を語る大江委員長)


 「革共同と出会って、今までこの現実の中で生きていくしかないと思っていたけど、それは変えられるのだと思った」と、この決戦過程で党への結集を決意した青年が語っています。そうだ! 没落を深め戦争・改憲に突き進む日帝・安倍と、それに全面屈服する御用労組幹部を打倒し、大恐慌と戦争をプロレタリア革命に転化する時です。国鉄と反原発を軸に3月の闘いは大勝利しました。その原動力は青年・学生の決起、完黙・非転向の闘い、そして動労総連合建設を軸とした党と労働組合の一体的建設=階級的労働運動の拠点建設の闘いです。日帝国家権力の治安弾圧を許さず、さらに3・29三里塚大結集、4月杉並区議選勝利、民主労総ゼネスト連帯、5〜6月安保国会決戦に決起し、安倍打倒へと進撃しましょう。

被曝強制と福島圧殺を打ち破った偉大な地平

 3・11反原発福島行動、3・14JRダイヤ改定阻止決戦、3・15動労水戸支援共闘結成という3月の巨大な闘いは大勝利しました。その決定的意義はどこにあるでしょうか。
 第一に、福島圧殺と被曝強制の攻撃を打ち砕いたことです。これは中東参戦国・日帝にとって、絶対に突破しなければならない関門でした。安倍は国立劇場での「3・11追悼式」の場で天皇に「3・14国連世界防災会議(仙台)」をも宣伝させて福島原発事故を無かったことにしようと狙い、福島大学での弾圧や体制内勢力をも使った妨害など総力で襲いかかってきました。しかし、党と労働者階級は福島の怒りと結び、渾身(こんしん)の決起でそれを粉砕しました。
 3・11反原発福島行動は、平日の小雪混じりの悪天候をものともしない大結集と、最も階級的で非和解的であるからこそ限りなく大衆性をもった、全一日の反原発闘争の高揚を実現することができました。
 郡山駅前のプレイベントから本集会のオープニング。職場・大学での実践に裏打ちされた集会発言と内容の豊かさ。その中心を地区党と青年・学生が担っている。このことが全参加者を熱く獲得しました。そして郡山市内デモに対する、沿道や駅前での市民の圧倒的な声援は感動的でした。権力や体制内勢力の攻撃が逆に福島を革命の拠点にしました。
 第二に、全原発廃炉と福島県民の命を守る闘いの道筋を開いたことです。政府と体制内勢力の全反動、その先兵である日本共産党スターリン主義などによる「命の軽視と圧殺」、被曝強制に対し、その嘘(うそ)とペテンを、3月の福島の闘いの過程で暴き切りました。それは「セシウムボール」の存在が明らかとなり(本紙前号4面)、内部被曝問題が隠しようもなく暴かれる中で、日本と世界の反原発運動を路線的に再編・再結集し発展させる国際的意義を持つものです。
 放射能被曝によるガンなどの健康被害には「閾(しきい)値」などないことは、世界中の医学書に記載されています。政府はセシウムやヨウ素だけを言っていますが、原発で出る放射性核種はその百倍もあります。原子力ムラの日本原子力研究開発機構でさえ、半減期がごく短い核種やまれに出る核種を除いても176種と発表しています。今はほとんど出ていない放射性ヨウ素の影響で、福島の子どもだけで117人もの小児甲状腺がん(疑いも含む)が発症している事実は、「除染で線量が下がった」という安全キャンペーンがまったくインチキでしかないことを暴いています。
 3・11闘争を実現した力は何よりも国鉄決戦であり、分割・民営化絶対反対で30年間も闘い勝利してきた動労千葉の地平に立った、階級的労働運動の実践です。被曝労働拒否を労働組合として闘い、青年労働者を組織に獲得している動労水戸。国労郡山工場支部の労働者の決起。そしてふくしま共同診療所の2年余の闘いのすばらしい地平。
 ヒロシマ・ナガサキ以来の被爆の強制と、スターリン主義などによる歪曲を打ち破って、被曝労働拒否の階級的団結と実践が、自己解放的な闘いを生み出したのです。

第2の分割・民営化にストライキで全面反撃

 第三に、3・11福島の闘いと完全に一体で、3・14JRダイ改=第2の分割・民営化攻撃に動労千葉、動労水戸、動労西日本を先頭に大反撃したことです。
 今回の3・14ダイ改攻撃は、JRの全国的大再編であり、労働者に全面外注化・非正規職化と賃下げ・解雇を強制する一方で、鉄道の安全崩壊とローカル線廃止=地方の切り捨てを決定的にもたらす破滅的攻撃です。
 これに対し、3・13、14、15にわたり動労千葉、動労水戸などの第1波ストがたたきつけられ、さらに動労千葉は3・20第2波闘争、4月冒頭第3波ストを構えて総決起しています。しかもこの闘いのただ中で新たに動労神奈川が結成されました。これは「動労総連合を全国に」の実践の歴史的号砲であり、参戦国化した日帝・安倍を痛撃しています。
 さらに3・14ダイ改阻止闘争の熱気の中で3・15に動労水戸支援共闘が結成されました。これは労働者の団結と決起こそが原発をなくす力を持っていることを示し、動労水戸に続き全国の労働者と労働組合が全原発廃炉と被曝労働拒否を闘っていく路線と展望を指し示しました。
 福島第一原発は、今も毎日7千人の原発労働者が働かないと、再度のメルトダウンの危機にあります。しかし東京電力やブルジョアジーどもは、そこをも新たなピンハネ=搾取・収奪の場としか見ないという極限的腐敗ぶりです。この上、原発を再稼働することは、新自由主義・帝国主義による人間社会を滅ぼしかねない絶望的な攻撃です。
 この中で労働者が、全人類が、生きる唯一の希望と方策こそ、原発労働者を先頭に団結し、闘う労働組合を打ち立て、ブルジョアジーにとって代わり原発廃炉のために闘うこと、新自由主義・帝国主義を断固として打倒することです。
 動労水戸が世界で初めて実現した被曝労働拒否の闘いと、3・15の動労水戸支援共闘結成こそ、労働組合と階級的労働運動の力で、再稼働阻止と全原発廃炉をたぐり寄せていく歴史的水路を開きました。
 この間、本紙で全面暴露し訴えているように、3・14JRダイ改攻撃は「第2の分割・民営化」攻撃です。しかし今やその攻撃は最も深いところで粉砕され、JR体制は最後的破綻と破滅に突き進んでいます。動労千葉、動労水戸を支援し、組織拡大へともに闘い、動労総連合を全国に建設しましょう。
3・29三里塚闘争から杉並区議選絶対勝利へ
 安倍が最も恐れているのは、真に闘う勢力と労働者民衆との合流です。3月4日に東京高裁が三里塚反対同盟の市東孝雄さんの農地裁判で突然、結審を強行したのは、安倍と日帝権力中枢の底深い恐怖の表れです。
 成田空港は一時、5万数千人の労働者が働いていましたが、2007年4月にJR東日本が駅業務にグリーンスタッフを導入したのに続き、翌年に全日空(ANA)が、地上職も最初の3年は時給の契約社員とするというやり方で非正規職化を強行しました。こうして12年には3万9千人に極小化し、現在は4万人強で、非正規化が進んでいます。
 国鉄労働者が「みんなの安全を守っているのが俺たちの労働だ」と誇りを持って闘っているように、空港労働者も乗員・乗客の安全のために、最も敏感に闘う存在です。
 3・29三里塚全国集会(成田市栗山公園)に総結集し、成田市内デモを打ち抜き、成田空港で働く労働者とその家族と結びつきましょう。そして労組を組織する闘いに踏み出しましょう。それは市東さんの農地を守る階級的な労農連帯が、国鉄決戦と動労総連合、合同・一般労組、陸海空の交通運輸労働者、そして公務員労働者と結びつく壮大な第一歩です。
 国鉄、反原発、三里塚を軸とした3月大闘争の勝利と、昨年12月の衆院選の地平から、4・26統一地方選―杉並区議選の絶対勝利へ総決起しましょう。自民・公明は3月20日の与党協議で、集団的自衛権行使と自衛隊海外派兵の大幅拡大に向けた安保関連法制について合意し、5月連休後に国会提出を狙っています。安保国会粉砕に向けて、杉並の地で北島邦彦氏の当選をかちとり、戦争・改憲に突き進む安倍を打倒しましょう。
 今こそ100万の労働者と結びつき、闘う労働者新聞『前進』を、職場と地域の仲間に広げ、購読を訴えましょう。あれだけ『朝日』たたきをした『読売』が、逆にこの1年間で66万2千部以上も減らしました。労働者は日帝・安倍やブルジョアジーと最も激しく路線的に闘う本物を求めています。それに応えるものこそ『前進』です。毎週の本紙と毎月の速報版を全力活用しましょう。
 すべての『前進』読者、闘う仲間は、マル学同・マル青労同と革共同に結集し、ともに闘いましょう。

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