反党=反革命分子を先兵にした権力の労組破壊攻撃粉砕しよう 国鉄決戦の爆発で反動たたきのめす

週刊『前進』06頁(2675号02面05)(2015/03/30)


反党=反革命分子を先兵にした権力の労組破壊攻撃粉砕しよう
 国鉄決戦の爆発で反動たたきのめす


 日帝国家権力中枢が国鉄決戦を闘う階級的労働運動への組織破壊―治安弾圧攻撃を強めている。国鉄決戦は日帝権力・支配階級との激烈な死闘である。動労千葉・動労水戸―動労総連合は3・14ダイヤ改定・全面外注化攻撃にストライキで対決している。動労総連合を全国に建設する闘いが始まった。2010年代中期階級決戦に勝利し「1917年ロシア革命」をかちとろう。

国家権力中枢が闘う労組の組織破壊狙う

 日帝・国家権力中枢が国鉄決戦と階級的労働運動を破壊しようと治安弾圧攻撃をしかけてきている。権力中枢―内閣情報調査室、公安調査庁、公安警察による労働組合への組織破壊攻撃だ。直接的には労働組合へのスパイ潜入、監視・情報収集、組合員へのスパイ化工作、組合員つぶしの攻撃であるが、闘う労働者への首切り・リストラも国家権力の意を受けた資本による反革命的組織破壊攻撃、治安弾圧だ。
 昨年末、1年半ぶりに希代のスパイ、荒川碩哉(あらかわ・ひろや)がうごめき始めた。「スパイ捏造(ねつぞう)と財産略奪策動を弾劾する」と題するパンフを労組などに大量に送りつけたのだが、誰からも相手にされず早々に破産した。一昨年6月、革共同は「スパイ荒川を打倒」と発表した。この規定は一層鮮明である。荒川はパンフで「権力の動きを鎮静化させた」と言う。荒川が権力内部にいることの証明だ。私有財産への異様な執着を示す表題も自分がブルジョアジーの一員であるという表明だ。
 また荒川パンフに言及しつつ革共同第6回大会(2001年)の組織情報を権力に売り渡して恥じない除名分子、岸宏一と水谷保孝もスパイ荒川と同断である。
 これらの連中は、国鉄決戦を基軸に階級的労働運動を進め地区党を建設する路線は「動労千葉特化論」だとして革共同に敵対した。荒川はスパイとしてあぶり出され、岸・水谷は労働者の闘いを売り渡す反動・反革命分子に転落した。彼らは今、力強く始まった「動労総連合を全国に」の闘いを破壊する使命を帯びて再浮上してきた。スパイ、反党分子を労働者の怒りと国鉄決戦の爆発でたたきのめそう。
 さらには日本共産党スターリン主義や、連合幹部などの帝国主義労働運動、中間的体制護持勢力が階級的労働運動を破壊・妨害しようと躍起になっている。

資本の先兵=帝国主義労働運動を倒せ!

 彼らは安倍の新自由主義攻撃の先兵となり、権力を背景に闘う労働者の隊列を分裂させることに腐心している。逆に言えば、国鉄決戦と反原発闘争、階級的労働運動は、体制内勢力の正体を暴き、追い詰めている。
 国鉄決戦―階級闘争は日帝国家権力中枢との激突・死闘の段階に入った。それは同時にあらゆる体制内勢力との大党派闘争である。革共同と動労千葉―階級的労働運動勢力は青年労働者を先端とする渾身(こんしん)の決起をもってこの激闘に勝ち抜いている。
 1〜3月、動労千葉の銚子、館山両地域集会を突破口に3・11反原発福島行動、動労千葉・動労水戸の3・14ダイ改阻止ストライキ、3・15動労水戸支援共闘結成、3・20動労千葉春闘第2波闘争、3・21現代の治安維持法と闘う会の治安弾圧法粉砕集会、3・22首都圏春闘大行動、3・29三里塚全国集会は画期的な大勝利として感動的にかちとられた。国鉄決戦と反原発闘争が相互に進化・発展し、組織拡大、拠点建設の前進、動労総連合の全国的建設の開始へと結びついている。

戦争体制構築へ治安弾圧を激化する安倍

 国家権力中枢による階級的労働運動への組織破壊攻撃、治安弾圧攻撃の激化は、日帝安倍の戦争・改憲攻撃そのものである。安倍は「テロとの戦い」と「戦後以来の大改革」(2・12施政方針演説)を同時進行させている。侵略戦争と階級戦争は表裏一体である。
 安倍政権は国家安全保障会議を発足させ、特定秘密保護法を施行した。そして早速、中東情報を特定秘密に指定し、中東参戦を宣言した。公務員が安保・戦争に関連する情報をつかみ、戦争を止めるために暴露すると、特定秘密を漏洩(ろうえい)した罪に問われ、懲役10年の刑を科される。特定秘密保護法は戦争遂行のための労働者・労働組合弾圧法である。
 安倍政権は3月13日、日弁連の積極的賛同を得て盗聴拡大や取り調べの一部録音・録画などの新捜査手法導入を閣議決定した。これは秘密保護法と併せて「現代の治安維持法」である。とりわけ取り調べの録音・録画は、「自白」の強制やデッチあげを「適正な取り調べ」による「任意の自白」であると偽装するための大ペテンである。この攻撃の最大の狙いは完全黙秘・非転向の原則を解体することである。
 だが完全黙秘・非転向の闘いこそ国家権力の弾圧にうちかつ最も有効にして唯一の闘い方であり、原則である。自分と仲間を守り、組織と団結を守る方法はこれ以外にない。これは労働者階級に属し国家権力と闘う者の大原則である。この原則は50年以上に及ぶ闘いの実践を通して確立されてきた。この闘いはなんら難しくないし、セクト主義でもない。逆に「闘いの輪を広げる」ことを理由にこの原則を放棄せよと迫ることは権力の意を体した転向攻撃であり、反革命である。この問題でも大党派闘争が闘われている。
 「一生非正規」「生涯派遣」といわれるどん底に突き落とされた青年労働者が現状の打開を求めて動労千葉―階級的労働運動に接近してくる。資本・国家と真っ向から対決し仲間=労働者の団結を守る階級的労働運動だけが労働者に生きる展望を与えているのだ。

青年を先頭に階級的労働運動推進しよう

 だがここに国家権力の弾圧と組織破壊、活動家つぶしの攻撃、スパイ化攻撃が集中してくる。労働組合のもとに団結して闘うこと自体、労働組合そのものを日帝支配階級・安倍政権は敵視し、治安弾圧の対象にしてくるのだ。今国会で首相の安倍が「日教組はどうなんだ」とやじを飛ばしたことはそれを象徴するできごとだ。
 日帝安倍政権と資本家どもは、戦後的な労働組合運動、労働基本権、労働規制を「岩盤規制」と呼び、これを破壊して「工場法以前」に戻せと要求している。「連合を分裂させよ」(極右評論家・桜井よしこ)とは、自治労、日教組を解体し、公務員労働運動が維持してきた「岩盤規制」をなくせという意味だ。安倍のブレーン、JR東海名誉会長・葛西敬之は「オール沖縄」=議会制民主主義にさえ「ポピュリズムの病理」と悪罵(あくば)を投げた。
 これに震え上がった国労、JR総連はいち早く3・14ダイヤ改定・全面外注化攻撃に屈服し協力を申し出た。その行き着く先は大量首切り、総非正規職化、安全崩壊、戦争動員=軍事輸送だ。
 動労千葉・動労水戸―動労総連合だけが大恐慌と戦争・大失業の時代に立ち向かい3・14ダイ改反対のストを敢行して第2の分割・民営化攻撃と対決している。この力は反合理化・運転保安確立、国鉄分割・民営化反対、外注化反対をストライキで闘い、培ったものだ。その根底を支えているのは労働者階級自己解放論を核心とするマルクス主義と時代認識だ。
 4月冒頭、動労千葉の第3波ストライキをともに闘い、杉並区議選に勝利し、民主労総ゼネストに連帯しよう。5・15沖縄・辺野古新基地建設阻止闘争、5〜6月安保・戦争国会粉砕決戦に立とう。

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