三里塚一斉行動 3万署名達成へ奮闘 3・29集会の大成功を報告

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週刊『前進』06頁(2678号06面01)(2015/04/20)


三里塚一斉行動
 3万署名達成へ奮闘
 3・29集会の大成功を報告



(写真 〈上〉市東さん宅で打ち合わせ〈下〉北原さんが辻立ち演説【4月12日 成田市】)


 4月12日、三里塚芝山連合空港反対同盟と支援連は、第24回目の一斉行動に取り組んだ。
 朝8時30分に成田市天神峰の市東孝雄さん宅の離れに集まり、刷りたての「反対同盟ニュース」第19号を受け取った。
 打ち合わせの冒頭に東峰の萩原富夫さんが訴えた。「3・29集会は大成功だった。成田市の中心部で行ったことで注目度も高く、参加人数も増えた。6月15日から千葉地裁での耕作権裁判も再開される。本日も農地裁判控訴審での東京高裁の反動判決を許さない3万人署名、がんばりましょう」と一同を激励した。
 続いて市東孝雄さんが「耕作権裁判を農地裁判ともども全力で闘いましょう。成田空港会社(NAA)がLCC(格安航空)専用のターミナルを開業させて、いろいろ宣伝しています。住民の方々の反応を聞いてきてほしい」と提起した。
 今号の「ニュース」は1、2面で3・29集会を特集し、3面でドイツのLCCの大事故を弾劾。4面では「住民の声」とともに、3月27日発刊の萩原進事務局次長の追悼集を紹介している。
 打ち合わせを終え、9時30分、それぞれが担当地域に出発していった。
 北原鉱治事務局長は、成田市川上地区、本三里塚地区の2カ所で辻立ち演説を行った。「反対同盟は3月29日、47年前に実力闘争を闘った旧市営グラウンド、今の栗山公園で集会を行い、デモで市民のみなさんと交流しました」「みなさんは、空港ができて騒音問題と過疎化に苦しんではいませんか」と語りかけた。
 川上地区も本三里塚地区も空港からそれぞれ400㍍、250㍍しか離れておらず、すさまじい騒音で演説がかき消される。北原さんは負けずに声を張り上げる。「今、天神峰の市東孝雄さんが田地田畑(でんちでんぱた)を空港に奪われようとしています。強制執行まで準備している。こんなことが許せますか?」と熱弁をふるった。
 午後3時、一同は千葉市の中心部に移動して、農地取り上げ判決阻止の3万人署名の街頭宣伝に取り組んだ。ある男子高校生は、NAAの農地取り上げについて「それはひどい。なんでも造ればいいってもんじゃない」と、連れの友達にも促して署名した。
 若い労働者は市東さんの農地問題で熱心に質問してきた。「補償は出るんでしょ。それでも移転しないんですか?」という疑問に、3代100年耕してきた農地、有機農業のかけがえのなさ、49年の強権的な空港建設の歴史をていねいに説明すると、納得して署名に応じた。
 今回、千葉市富士見と中央公園前の2カ所で行った情宣活動で181筆の署名を集めた。総数は現在2万3985筆。6〜7月と推定される判決日までに3万を達成する決意で、東京への進出も含めて今後も連続的に署名に取り組む予定だ。

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三里塚裁判日程

新やぐら裁判
 5月11日(月)午前10時30分開廷 千葉地裁
 (傍聴券抽選のため30分前に集合)

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