革命運動史上最大のスパイ分子に転落した岸・水谷・岩本を打倒せよ 革命的共産主義者同盟政治局

週刊『前進』06頁(2681号02面01)(2015/05/18)


革命運動史上最大のスパイ分子に転落した岸・水谷・岩本を打倒せよ
 革命的共産主義者同盟政治局


 1〜4月決戦は安倍との階級戦争として巨大な勝利を開いた。それは同時に、「党の革命」で打倒された岸宏一と水谷保孝、岩本慎三郎を、革命運動史上最大の反革命スパイ分子としてあぶり出すに至った。今や日帝権力中枢の極悪の手先に転落した彼らをわれわれは断じて許さない。すでにこの間、学生運動内に潜り込んだスパイを摘発・粉砕する勝利がかちとられている。これに続き、岸らスパイ分子を完全打倒しつくそう。

労働者階級に打倒・追放され日帝権力との結託で延命図る

 5月、2006~08年の「党の革命」で打倒・追放された岸宏一と水谷保孝、岩本慎三郎は階級闘争史上、最も極悪で腐敗にまみれた反革命スパイ本を出版した。彼らは本の題名を『革共同政治局の敗北』として、自己が知りえた情報を得手勝手に脚色し、組織の内情を暴露するかのようにデッチあげて歴史を偽造し、国家権力に売り渡して弾圧を懇願する最悪のスパイ行為に手を染めたのだ。
 3人の反革命分子は、反階級的所業の極致として日帝権力の完全なスパイに転落した。戦前・戦後の歴史を通じても、また国際的にもこれほどのスパイ行為は前例がない。ロシア革命時のマリノフスキーや2013年に革共同が摘発・粉砕した荒川碩哉(あらかわ・ひろや)も及ばない、とてつもないスパイ行為が登場したのである。この反革命はプロレタリア革命の業火によって焼き尽くさずにはおかない。

「50年史」があぶり出した最悪のスパイ

 第一に、革共同の『現代革命への挑戦』上・下巻(「50年史」)の刊行は日帝権力中枢に大打撃を与え、岸・水谷・岩本を徹底的に追い詰めて、希代のスパイ行為をあぶり出した。
 彼らは「墓場まで持っていく」べき腐りきった本性を満展開させ、空前の反革命行為におよんだ。彼らに連なる甘糟や浅野らの反党行為が摘発・粉砕された3年前から、図書出版白順社の江村信晴と協議し、日帝権力に差し出す400㌻もの膨大な「組織実体」のデッチあげを進めていたことを自白している。
 この卑劣漢どもは「50年史」に対抗する路線的思想的内容などひとかけらも持ち合わせていない。「50年史」は3人を見るも無残な「敗北」と「死の残骸」に追い込んだのだ。
 第二に、この反革命本は国家権力にこびへつらう命乞いであり、弾圧を懇願する史上最悪のスパイ行為である。
 そもそもスパイ・荒川のように、日帝権力の懐に飛び込み「保護」を受けない限り、公然たるスパイ行為などできない。そのために打倒される以前の「組織的地位」を唯一の「商品価値」として膨大な「党内事情」なるものを提供し、革共同と労働者階級の存在と闘いを平然と売り渡しているのだ。
 この反革命本は今だからこそ出された。大恐慌と戦争、革命に向かうゼネスト情勢ゆえに利用価値があるとして日帝権力中枢が本を出させたのだ。

「テロ・リンチ・粛清の歴史」を偽造し敵対

 第三に、彼らの魂胆は「革共同の50年」を「テロ・リンチ・粛清の歴史」として偽造するということである。
 彼らは「党の革命」における関西の労働者同志の闘いを「凄惨(せいさん)なテロ・リンチ」と悪罵する。三里塚闘争破壊の1983年「3・8分裂」との闘いを「第4インターへのテロ・リンチ」だと言いなし、67年10・8羽田闘争も「前夜の解放派へのテロ・リンチ」から描く許しがたい階級闘争史の偽造を行う。対カクマル戦は「テロ・リンチの海老原事件」が始まりであるかのように悔やみ、国家権力にアピールして保護を求めている。
 それは「テロ・リンチ・粛清」の革共同を「闇の党首・清水丈夫」がつくったという清水議長への恐怖と憎悪に行きつく。これこそ日帝権力中枢のおぞましい代弁だ。彼らにとっては「テロ・リンチ」集団とは非合法・非公然の党と同義である。労働者階級の血と汗の結晶と言うべき非合法・非公然体制を売り渡そうとしているのだ。「革共同はテロ集団だから弾圧してくれ」「闇の非合法・非公然体制を絶滅してくれ」と権力に懇願している。その根っこはマルクス主義、労働者階級自己解放の思想の否定であり敵対である。

動労千葉と階級的労働運動の前進を憎悪

 第四に、この「テロ・リンチ」の歴史の偽造の動機こそ、階級的労働運動と労働者階級への憎悪である。際立つのは「動労千葉特化論」と称する動労千葉と動労千葉前委員長であった故中野洋同志へのすさまじい敵視である。この一点で反革命本は動労千葉を先頭とする国鉄労働者および全労働者階級への憎悪にみちた敵対宣言である。
 現在、雑誌『選択』5月号においてJR=日帝ブルジョアジーは、JRの3月ダイヤ改悪・安全破壊と闘う動労千葉を「JR東の鬼っ子」と言いなし、動労千葉労働運動を「主敵」と公言せざるをえなくなっている。これと並び反革命本は、動労千葉破壊の手先に成り果てた。プロレタリア革命への本格的挑戦を開始した革共同の91年「5月テーゼ」に悪罵を投げかけ、国鉄分割・民営化攻撃との闘いの歴史的位置を限りなく低めている。国鉄決戦への最大の敵対である。だから「新自由主義」の崩壊をなげき、国家権力中枢に代わって「テロ・リンチ・粛清の革共同」などと叫んで、それに連なる動労千葉の破壊を呼号しているのだ。今日の帝国主義・新自由主義が、労働者階級の生きるための決起を「テロ弾劾」の嵐で圧殺することに加担し、その翼賛勢力に成り果てたのである。
 第五に、岸・水谷・岩本は革共同第7回大会に大打撃を受け、この地平に立った「1・20人質事件」に対する「1・26革共同声明」に完全に圧倒された。
 「1・26革共同声明」こそ、国際帝国主義の「テロ弾劾」を粉砕するとともに、イスラム武装勢力などの血債主義を打倒し、全世界の労働者階級の国境を越えた団結とプロレタリア世界革命の勝利の道を指し示した。彼らが革共同を「テロ・リンチ集団」とする根拠こそプロレタリア革命の否定と血債主義である。それは「党の革命」で徹底的に打倒された。血債主義は、労働者階級と階級的労働運動への憎悪、非合法・非公然の党への憎悪と敵対と一体である。「50年史」、第7回大会、「1・26革共同声明」は血債主義にトドメを刺し、階級的労働運動と国際連帯闘争で闘う勝利の路線を打ち出したのだ。
 第六に、本多延嘉前書記長の日共スターリン主義批判の言を悪用し「革命党は一世代の事業」なる転向の論理を披歴した。そこでは労働者階級の「世代」を超えた存在と歴史、闘いの継承と団結がまったく否定されている。労働者階級と一体で進む党の烈々とした意志と実践に、スターリン主義をのりこえた「革命の現実性」がある。反革命本こそ、労働者階級への絶望と「永遠の資本主義・帝国主義」を美化するマルクス主義解体の極致である。
 岸・水谷・岩本はこれまで騒ぎ立てていたスパイ・荒川についての言及をトーンダウンさせた。反革命スパイの腐臭にまみれた「情報」に真実など存在しない。労働者階級の団結と階級的真実、マルクス主義的確信の前にはすべて吹き飛び無力でしかない。
 岸・水谷・岩本が、いかに薄っぺらで傲慢(ごうまん)と尊大のみをひけらかす矮小(わいしょう)で恥知らずな人格であるからといって、この史上まれな犯罪行為への断罪がいささかも弱まることはない。この反革命策動を粉々に爆砕し、6・7国鉄全国集会へ、動労総連合を全国に建設し、ゼネスト情勢を切り開くために総決起しようではないか。

福島大でスパイを摘発・粉砕 勝利をバネに安保国会決戦へ

革命運動と全国学生運動の到達地平示す

 ゼネスト情勢を切り開く1~4月決戦の戦略的大前進の中で、反革命脱落分子の岸・水谷・岩本は日帝国家権力の最悪のスパイに転落して反革命本を発行し労働者階級の怒りの餌食となった。同時に5月、学生運動内に潜り込んだスパイ・H(福島大生)を摘発・粉砕する大勝利がかちとられた。
 5月沖縄現地闘争は、韓国・民主労総ゼネストに続き、全島ゼネスト情勢をさらに発展させるものとしてかちとられた。5・14安保法制閣議決定強行への怒りをバネに、労働者・学生の決起は5~8月にますます拡大していく。こうした闘いと一体で、極悪スパイ分子=国家権力の手先であるHの悪行を暴き出し、摘発・粉砕した。これは、プロレタリア革命運動と全国学生運動の大勝利であり、「党の革命」と「11年3・11」以来の全国学生の営々たる闘いの到達地平だ。
 スパイ・Hの罪は万死に値する。安倍戦争政治および新自由主義大学と闘う全国キャンパスでの闘いの情報を国家権力=警察権力に売り渡すという階級犯罪の具体的実態を突きつけられ、Hはすべてを白状し打倒された。
 日帝国家権力は、このスパイ摘発の大勝利の事実を突きつけられてぼうぜんとなり、震え上がっている。この勝利は全学連運動の本格的復権、原発事故と被曝強制に対する「フクシマの怒り」の爆発、「1917年ロシア革命」をかちとる2010年代中期階級決戦の高揚、そして安倍打倒とプロレタリア世界革命へ発展していく。
 あらためて、全国・全世界の労働者・学生・人民に訴えたい。国家権力のスパイ攻撃=組織破壊攻撃は必ず粉砕できる。帝国主義支配への階級的怒りを団結に転化し、革命党の原則的な組織活動を推し進める中で、潜入分子のスパイ行為は暴き出せる。国家権力=警察権力とその手先どもは、自己解放と団結を求める労働者・学生の熱情には絶対に勝てない。支配階級は革命党内部にあらゆる手段でスパイを送り込み内側から団結を解体しようとするが、それは党をより強く打ち鍛え、闘いを前進させる糧となる。それがロシア革命の教訓だ。そして日本共産党の敗北をのりこえ、内閣情報調査室と公安調査庁の手先であったスパイ・荒川を摘発・打倒し、警察権力に全面投降するスパイ本を発行した岸や水谷、岩本ら裏切り分子をすべてなぎ倒してきた革命的共産主義運動50年の勝利の地平だ。

「フクシマの怒り」への敵対と圧殺を粉砕

 スパイ・Hの所業はおぞましい限りであり、唾棄(だき)すべきものだ。Hは12年以降「福大OBの佐藤」を自称する警察権力関係者に対し、福島大や全国学生運動、ふくしま共同診療所や3・11反原発集会などの多くの情報を提供し、多額の報酬を得てきた。
 12年とは、原発事故への怒りが大衆的に数十万という巨大な規模で爆発し始めた年だ。われわれはその中で、福島大に学生運動を創成し、ふくしま共同診療所や国鉄闘争を軸にした階級的労働組合建設など「5大拠点」をつくり出し、「フクシマの怒り」で日帝の心臓部を撃つ闘いを進めてきた。高揚する反原発闘争の力で全国大学に学生自治会を建設する挑戦が開始され、京都大学同学会がその突破口を開いた。法政大では強権的支配・抑圧への反乱が1千人キャンパス集会として爆発し、不当処分をのりこえて武田雄飛丸君(文化連盟委員長)がその先頭に立っていた。
 すべての原点が「3・11への怒り」だ。「命よりもカネ」「被曝強制による緩やかな殺人」――これが新自由主義の本質だ。「もうだまされない!」「生きさせろ!」と怒りは高まり、膨大な労働者人民が福島との連帯を求めた。Hはそうした思いを利用し「福大生」であることで得た情報を売り渡し金と酒食と享楽に換えていた。心底まで腐りきっている。未来永劫(えいごう)許さない! それは「126人の逮捕―34人の起訴」を完全黙秘・非転向ではね返して闘う法大闘争、「無期懲役」攻撃と対決して獄中40年を闘う星野文昭同志への決定的な裏切りだ。
 日帝国家権力がHを先兵として狙ったものは、全国学生運動と福大学生運動を解体し、階級的労働運動と革共同を破壊することだ。党と階級の中に分断と団結破壊を持ち込むことだ。そして非合法・非公然体制を解体することだ。ここに脱落・日帝の革命への激しい恐怖がある。「フクシマ」こそ革命の根拠地であり、福島・沖縄の怒りの主導勢力として階級的労働組合と学生自治会が登場した時、日帝ブルジョアジーの階級支配など一瞬で吹き飛ぶ。だからこそ、「フクシマの怒り」の圧殺へと絶望的に踏み込んできたのだ。
 しかし、このスパイという行為自身が、帝国主義・新自由主義の末期的な破産性を示している。歴史的生命力の尽きたブルジョアジーが、一個の人間をスパイに仕立て上げて腐敗・堕落させ(人格を崩壊させ)、そのことで労働者・学生全体への支配を強化することなど、どだい成功しない。「仲間を売る」ことでしか成立しないのが、安倍戦争政治であり新自由主義支配だ。スパイ攻撃はブルジョア支配の弱さと危機性の象徴だ。敵のもくろみを粉砕して現実の階級闘争は力強く前進し、全国学生運動は意気高く闘っている。ブルジョアジーと警察権力の矮小な「人間観」は労働者・学生の団結には勝てない。資本主義の存続と階級支配を前提とする体制内勢力をスパイで骨抜きにすることはできても、プロレタリアートの自己解放性に依拠する革命党を破壊することは絶対に不可能だ。

6・7集会から6・15国会デモへ大結集を

 「戦争か革命か」の時代、労働者人民の怒りがゼネストとして爆発する時代だからこそ国家権力との攻防はますます激しくなっていく。ここで勝ちきることが革命の成否を決する。安保国会粉砕へ4・28沖縄デー闘争から6・15国会デモへ攻め上る真剣な討論と情熱がHの醜悪なスパイ行為を暴いた。「国家権力に勝てる革命党」の実践が強い求心力を生み出し、人生をかけた決起を陸続と生み出す。スパイ摘発の大勝利で6・15闘争への大結集と安保国会粉砕への号砲は打ち鳴らされた!
 福島大と法大を先頭に新自由主義大学を打ち砕く学生自治会を全国につくり出そう。全学連は300万学生の決起を確信し、圧倒的な自己解放性を発揮して組織拡大・拠点建設に踏み出している。5月沖縄闘争の高揚から安保国会粉砕へ、5~8月は「歴史の分岐点」だ。巨万の学生決起の中核に、党の固い団結をつくり出そう。6・7国鉄集会の大結集を実現しよう。

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