同学会選挙で全学スト指導部打ち立て京大山極体制打倒へマルクス主義学生同盟中核派・京都大学支部

週刊『前進』06頁(2681号05面01)(2015/05/18)


同学会選挙で全学スト指導部打ち立て京大山極体制打倒へ
マルクス主義学生同盟中核派・京都大学支部


 5月25日から6月5日まで京大全学自治会同学会中央執行委員会予備選挙が行われる。2012年の同学会再建から数えて4回目の今次全学選挙は、5・14安保法制閣議決定強行を弾劾し、「戦争に突き進む安倍政権倒せ!」の全京大生の意思を真っ向からたたきつけるものとなる。さらに5月沖縄闘争の高揚と4月韓国・民主労総ゼネストの息吹をキャンパスにストレートに持ち込み、全学ストライキを打ち抜く大衆的指導部をうち立てていくものとなる。福島大潜入のスパイ分子を摘発・追放した大勝利を基礎に、日帝国家権力と京大・山極壽一総長体制を打倒する選挙戦として闘い抜く決意だ。

戦争政治に怒りの爆発を

 今回の同学会選挙を貫くものは安倍戦争政治への怒りの爆発だ。4月29日の米議会上下院演説で安倍は、日米同盟は「希望の同盟」と言い、集団的自衛権関連法案の与党合意(5月11日)から閣議決定(14日)を強行、8月まで国会を延長して同法案を成立させようとしている。日帝・安倍は60年を超える日米安保体制と40年におよぶ新自由主義の大破産を居直り、戦争で青年・学生の希望と命を奪うことで延命しようとしている。断じて許せない。
 キャンパスでは多くの学友が安倍政権の戦争突入に怒りと不安を募らせつつも、新自由主義大学の分断支配で決起を押しとどめられている。今、学生は何をなすべきか。世界の仲間の闘いが答えを示している。
 4月24日、韓国・民主労総の組合員27万人がゼネストに立った。それはパククネ政権打倒と南北分断体制打破のプロレタリア革命まで終わることのない決起だ。沖縄では4月28日、2500人が県庁前集会と国際通りデモを打ち抜き、5・15沖縄闘争が大高揚した。日米同盟の最大の実体=米軍基地と対決してきた沖縄の闘いは、1971年全島ゼネストの再現へと進んでいる。日本労働者階級の闘いは動労千葉・動労水戸を軸に動労総連合の全国的建設として前進している。
 学生に求められているのは、戦争を止めることだけでなく、開始された革命に団結して立ち上がることだ。労働者の国際連帯とインターナショナル建設で戦争を阻止し、革命を実現する壮大な事業がすでに始まっている。そこでの学生の任務は、未来を担う存在として闘いの先頭に立つことだ。「反戦と革命の砦(とりで)」として大学を奪還することだ。

団結し京大を反戦の砦に

 京大は日帝の大学支配の最弱の環だ。革共同とマル学同中核派が70年安保・沖縄決戦後の国家権力・カクマルによる襲撃に一歩も引かず、闘う京大生と一体で団結を守り抜いてきたからだ。
 3年前の同学会再建選挙は、法大闘争の地平の上に学生の側から攻勢に出るものだった。当局は3千票の投票と圧倒的な信任の現実にうろたえ、腐敗した同学会旧役員と結託。選出された中央執行委員会との対応を拒否する告示を出し、同学会を非公認化した。
 しかし、同学会執行部はあらゆる妨害をはねのけ、クラス討論再開や代議員会開催など、自治会の奪われた基礎的団結を一つひとつ取り戻した。13年度にはグローバル人材育成路線と総長権限強化に真っ向から反対して闘った。国際高等教育院設置と総長選廃止策動を、本部棟内座り込み闘争で破綻に追い込んだ。14年度は「7・1閣議決定」を受け、京大を「反戦の砦」とするために闘ってきた。それが昨年11月の公安警察摘発の大勝利へと結実した。
 今年の新入生歓迎闘争では、6・15国会デモへの大結集を訴えた。全学連パンフと同学会パンフが3千人の新入生に受け取られている。学生が反戦運動の先頭に立つこと、大学の戦争協力と民営化を阻止する学生自治会を建設することを訴えて闘ってきた。
 学長主催の情報公開連絡会での追及で山極総長体制の本質を暴いた。同学会執行部が当局の軍事研究への立場を追及したが、副学長は何ひとつ答えられなかった。25人目の経営協議会委員に「産業界からの人が少なかったので」日立製作所執行役常務の小島啓二を任命したことも追及したが、「(日立が)軍需産業・原発産業の最大手であるという認識はない」と居直った。京大は、iPS研究に武田薬品工業から200億円の資金提供を受ける一方、「人件費の削減を目的に」学域・学系構想などの人事政策を進めている。
 5月7日に原告・職組側敗訴の判決が出された賃下げ無効要求裁判では、「あらゆる大学が賃下げを履行する中、京大だけがやらないとさまざまな面で不利益がある」と本部職員に証言させた。授業合理化、教員の労働強化・非正規化・人件費削減を進めている。
 京大は国立大民営化の極みだ。資本が自由に入り込み、学生を労働力商品として買いあさり、研究者を安価な労働力として使い捨てている。そのすべてが安倍戦争政治に協力し、学生を侵略戦争に駆り立てるためだ。「あなたを雇うことでどのような利益がありますか」と就職面接で聞かれ、学費のためのアルバイトでこき使われ、研究室に24時間365日従属させられる。奨学金が返せず自衛隊を進路の一つに検討せざるをえない。今の大学は学生を学問・教育からますます疎外し、日々絶望を生み出している。希望と展望は団結を求め日々キャンパスに通う学生の中にある。

作部候補団への信任を!

 「大学を反戦の砦に」と題した同学会の新歓講演会(講師は鈴木達夫弁護士)が大成功し、新入生の沖縄闘争、国会闘争への決起が始まった。英語授業の削減に怒る教員の決起も始まった。ネガティブキャンペーンにもかかわらず、多くの新入生が自治寮に入寮し、実質増寮もかちとられている。あらゆる怒りを一つにしストライキを組織できる指導部の登場は待ったなしだ。
 同学会選挙は革命情勢への京大生の立場を問うものとなる。学生の反戦大デモ、全国大学ゼネストが今ほど待望されている時はない。大学を革命の砦にし、学生の誇りを取り戻そう。いかなる分断攻撃にも負けず団結の軸になる指導部を登場させよう。公安警察をたたき出し、全弾圧を粉砕した作部羊平候補者団への圧倒的な信任を実現し、6・15国会包囲デモの爆発へ突き進もう!
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