5・5〜10那覇 星野絵画展に640人来場 沖縄の怒り、星野闘争と結合

週刊『前進』08頁(2682号06面01)(2015/05/25)


5・5〜10那覇
 星野絵画展に640人来場
 沖縄の怒り、星野闘争と結合

(写真 星野文昭さんが獄中で描いた25枚の絵画が展示された那覇市民ギャラリー【5月10日】)

 「復帰」43年5・15沖縄闘争の一環として、5月5日から10日まで、那覇市のパレットくもじ6階にある那覇市民ギャラリーで「沖縄闘争で獄中40年 無実の星野さんを取り戻そう! 星野文昭絵画展」が開催され、画期的な成功をかちとった。
 開催中、労働者や市民が途切れることなく駆けつけ、星野さんの絵画に見入った。来場者は640人を超えた。

『愛と革命』58冊

 辺野古闘争の現場で星野絵画展のビラを受け取って駆けつけてきた人、街頭や集会などでビラを見てきた人、新聞で絵画展の記事を見てきた人、知人から紹介されてきた人など、さまざまな人びとが来場し、星野さんの絵を丹念に鑑賞した。
 「すばらしい絵ですね。優しくて心がいやされます」「勇気づけられました。心の澄みきった人でないとこういう絵はかけない」「沖縄のために闘った人が40年間も無実で閉じこめられているなんて初めて知りビックリしています。(再審闘争に)私も協力します」「星野さんへの仕打ちは今の辺野古と同じですね」と来場者のほとんどが感動を述べ、アンケートを書いてくれた。25枚の絵を1時間かけて見て、再度見に来るといった人や、2度目は友人を連れてきた人など、本当にすごい反響だ。
 来場者の感動に主催者自身がさらに感動するほどだった。来場者の多くが絵画展への賛同人に署名し、賛同金はなんと20万円近くに及んだ。
 また絵画展では、星野文昭さんと暁子さんの共著『愛と革命』本や星野闘争の歌「ソリダリティ」のCD、星野カレンダーなどがどんどん売れていった。『愛と革命』は58冊も売れ、展示会の途中から取り寄せなければならないほどだった。みんな星野さんの絵に感動しただけではない。沖縄闘争を闘った無実の星野さんを40年も獄中に閉じこめておくことへの怒りと、1日も早く再審闘争に勝利し、釈放をかちとりたいという熱い思いがあるのだ。そこには辺野古新基地建設への怒りと一体の気持ちがある。さらには「基地の島」「貧困の島」「非正規職の島」を強制している帝国主義・資本主義への怒りが根底にあるのだ。

実行委で議論し

 絵画展の成功には、実行委員会の形成とそこでの活発な議論の積み重ねがある。街頭や職場、集会でのビラ配布や、マスコミ対策、賛同人オルグなどについての方針形成と実践が成功をもたらした。絵画展ビラは1万5千枚、実行委ビラも5千枚がまかれた。
 沖縄闘争は今、歴史的な決戦段階に入っている。全島ゼネストが闘いのテーマになってきている。辺野古新基地建設強行への怒りは辺野古だけにとどまるものではない。それは日米安保そのものへの怒りであり、帝国主義戦争そのものへの怒りだ。
 今や沖縄闘争は韓国民主労総のゼネスト決起と連動し、沖縄全島ゼネストを射程にすえるところまで行きついた。星野絵画展の成功はそれと一体だ。星野文昭さんの奪還を全島ゼネスト闘争の真っただ中で実現しよう。
(沖縄・喜舎場隆)
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