青年が革共同加盟を決意 本物の労働者党を知り革命の一翼担える喜び

週刊『前進』08頁(2682号06面03)(2015/05/25)


青年が革共同加盟を決意
 本物の労働者党を知り革命の一翼担える喜び


 1〜4月決戦の中で、20代の青年労働者が革共同に結集しました。決意文の抜粋を掲載します。ともに革命を切り開こう。(編集局)

革共同との出会いまで

 私が大学を卒業して社会人となったのが2010年4月でした。所属していた大学に学生運動などなく、社会の動きに無関心でした。それが、就活で恐慌の嵐に投げ出され、「不景気」の深刻さを思い知らされました。
 自衛隊に入り、景気が良くなれば辞めて別の仕事に就こう、と考えておりました。ところが自衛隊を退職した際には大恐慌は深刻さを増しており、正規の職に就くことはできず、さまざまなアルバイトをしながら生計を立てておりました。仕事はブラック企業に類するものばかりでした。
 13年5月に家を失い、仕事を求めて関東まで出てきました。思うような仕事はなく、生きる希望すら奪われるという悲惨な状況に追い込まれ、一時は自ら命を絶つことまで真剣に検討したほど精神的に疲労しておりました。今思えば怒りが込み上げてきます。しかし当時はその気力すら奪われており、得られる仕事は日雇い労働ばかりで、その日の食事と寝床のことばかり考えてさまよう生活でした。
 幸いなことに生活保護を受給し定住でき、今の仕事に就くこともできました。仕事に就けたという喜びから、しばらくは仕事に対して何の不満も感じることはありませんでした。しかし、この仕事も良い環境とは言えませんでした。
 そこで連合系の労働組合と日本共産党に入り、労働運動と社会主義について学ぼうとしましたが、共産党は労働運動についてあまりにも無知でした。選挙のための人気取り、選挙のための選挙をしていることは失望感を大きくさせました。私が加入した労働組合は、「うちは会社と闘う組合ではない」と幹部から言われたように、春闘でも労働者分断に加担するなど、会社のために動くという印象を受け、裏切られた思いをしました。
 1年ほど勤めるうちに、パワーハラスメントにより休職に追い込まれました。私はうつ病を診断されましたが、会社は休職した私に復職をせかす言動を繰り返し、1カ月で復職させられました。私に対して休職したことへの謝罪まで要求し、病気の理由は会社にはないと、労災も認めませんでした。
 このような理不尽の中で働くうちに、昨年11月京大における事件がネットで流れた時、その内容に興味を惹(ひ)かれました。「不当な権力と闘うとは何か?」。この素朴な疑問を動機に調べているうちに、「中核派・革共同」の存在が関連していると知りました。前進社に手紙と『前進』購読料を送り、購読を開始しました。『前進』を読み、「資本主義とその理不尽さと闘う動労千葉」の姿を見て、労働者も資本に勝利し得るのだと、漠然としながらも勇気づけられました。私は資本主義そのものに根本的な問題がある、それを覆す力がわれわれにあるということを確信することができました。
 しばらくして私にお誘いを頂いた際に、始めは躊躇(ちゅうちょ)しました。私のような一介の労働者が革命に参加できるのかという不安からのものです。その後、『前進』を読みながら学習会を繰り返し、革共同が真剣に労働者のことを思い権力と闘っていること、革命が労働者によって支えられ、私にも革命の一翼を担えること、労働運動から革命は生まれることを学び、「これだ! こういう党を求めていたんだ!」という思いから、ついに革共同に入る決心がつきました。

平和についての見識

 祖父母の戦争体験談は、帝国主義戦争がいかに人民を苦しめたか、私に強烈な印象を与えました。祖父は広島の出身で、その母親が爆死するという悲惨な最期を遂げたそうです。祖母は旧満州への移民の1人で、ソ連軍の侵攻により財産を没収され、暴行を受けそうになったそうです。
 こんなにも身近に核と帝国主義とスターリン主義の被害者がいたのです。私は、帝国主義とスターリン主義と闘う決意をすることができます。これらを倒し、核のない平和な世界、労働者のための真の平和を建設することは喫緊(きっきん)の課題であり、これを達成することを人生の目標にしたいと思います。
 安倍政権の「積極的平和主義」なるものは、労働者を戦場に引きずり込もうとするものであり、われわれ労働者はこれに断固として立ち向かわなければなりません。帝国主義戦争が労働者を互いに戦わせ、労働者の連帯を分断するものであり、このような企(くわだ)ては許しがたいことだと認識しています。闘う労働者と労働組合は一致団結してこれらの勢力と闘わなければなりません。

おわりに

 革共同とかかわるようになって、大きく私の世界が変わりました。多くの偉大な先輩たちと出会い、語らい、刺激を受けながら革命への意欲を養ったことは間違いありません。原発問題や平和問題などのさまざまな社会的問題が、すべて労働者に直結しているということを認識したことは、私の中で非常に衝撃的でした。共産党の市民運動に参加してきましたが、「労働者の視点」が抜けており、本物のプロレタリアートの党とは、常に労働者の視点で物事を考えられるものだと、革共同との出会いを通じて認識した次第です。
 私の人生経験は、革命的共産主義運動の糧(かて)になると信じ、不幸な経歴の元凶である新自由主義を打倒し、世界革命を実現し、共産主義社会を建設し、私たちの子や孫たちにより良い世界を残して、われわれの世代の労苦を負わせないようにしていきたいと思います。今後も学習を継続して行い、党活動に積極的に参加し、知識と経験を身に付けていきます。
 今の私には仲間がいます。1人ではない。力を合わせて革命を成就(じょうじゅ)させましょう。先輩たちに恥じない真の革命家になれるよう、労働者のため、農民のため、人民のため、私も非才の身ながら微力を尽くしたいと思います。
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