革共同へ圧倒的夏期カンパを 戦争と総非正規化狙う安倍をゼネストで打倒し革命勝利へ

週刊『前進』08頁(2685号05面02)(2015/06/15)


革共同へ圧倒的夏期カンパを
 戦争と総非正規化狙う安倍をゼネストで打倒し革命勝利へ


 すべての労働者、農民、学生、市民のみなさん。
 「もう我慢できない!」。世界中で今、労働者民衆の怒りが噴き出しています。この怒りを、社会を変えるプロレタリア世界革命への力に束ねよう。歴史も人生も一変させる革共同への大胆な夏期カンパを心から訴えます。

戦争・改憲を絶対阻もう

 先の戦争では、この6月なかばから敗戦へのわずか2カ月間に、沖縄戦での膨大な犠牲、全国100都市以上への空襲と広島・長崎への原爆投下、戦地と「満州移民」での数十万人の犠牲が強いられました。その一方で支配階級は莫大(ばくだい)な資産を奪ってのうのうと生き延びました。
 その彼らが、世界大恐慌の進行と世界経済の大分裂の中で再度、日本を「戦争する国」にすることで生き延びようとしています。
 安倍政権は4月27日、18年ぶりの日米安保ガイドライン改定に合意し、5月15日には集団的自衛権の行使を含む戦争法案=安保関連法案を国会に提出しました。この暴挙に対し、5月沖縄県民大会の3万5千人の決起をはじめ労働者階級人民の怒りが拡大しています。6月4日の衆院憲法審査会では、自民党推薦の学者さえ安保関連法は憲法違反と言わざるを得ませんでした。追い詰められた安倍・自民党は安保法制推進の宣伝パンフを100万枚も作成し、葛西敬之や桜井よしこなどは「改憲推進1千万署名」を開始しました。
 全学連の6・15国会闘争は安倍政権に痛打を与えます。私たちはさらに、1千万人の労働者民衆に直接呼びかけて闘います。その宣伝と組織化のビラと器材のためのカンパを訴えます。

全国に動労総連合を

 戦争情勢のもとで、最大の焦点になっているのが労働組合です。現実に戦争をやるためには、労働者家族からの徴兵はもちろん、学校も公務職場も民間の工場も、労働組合の積極的な協力のもとで戦争遂行体制をつくることが必要になります。そのために中曽根が国鉄分割・民営化を強行し、以降30年、闘いが続いてきたのです。
 こうして今、安倍の盟友である葛西や桜井らが先頭に立って、改憲と徴兵制を積極推進するUAゼンセンを持ち上げ、闘う労働組合を根絶して連合を本格的な「産業報国会」へと再編させる攻撃に出ています。これと真っ向対決するのが動労総連合建設の闘いです。
 不当解雇・非正規化と闘えずに戦争とは闘えません。国労に国鉄闘争の旗を降ろさせた2010年「4・9政治和解」は、労働組合を破壊することで戦争体制をつくる攻撃でした。この大反動と闘った5年間、1047名解雇撤回の最高裁闘争は10万筆署名を達成し、6・7全国集会を韓国の全国鉄道労働組合ソウル地方本部とともに大成功させました。
 動労総連合建設の闘いは、首都東京をはじめとした全国のJR職場で、青年を先頭に猛然と進んでいます。それを軸に自治体や教労、郵政、交通運輸などあらゆる産別で労働組合権力への挑戦が始まっています。青年労働者がその先頭で次々と名乗りを上げています。未来はここにあります。
 今こそ全国にオルグを広げ、拠点をつくろう! ゼネストを闘える労働組合を復権させよう! そのためのカンパを訴えます。
 5月28〜29日、福島市で日本内分泌外科学会総会(鈴木眞一会長)が開かれました。しかし、甲状腺がん手術をした福島の子79人のうち、がんがリンパ節に転移している子が75%、甲状腺の外にガンがとび出た子が44%、肺にまで転移している子が4%としながら、原発事故との関係を認めません。こうして安倍政権は、原発事故のすべてをなかったことにして核武装に突進しています。

常磐線全線開通許すな

 この攻撃との最先端の激突が、川内原発をはじめとする再稼働との闘いであり、ふくしま共同診療所を守る闘いであり、放射能汚染地域に帰還を強いるJR常磐線全線開通との闘いです。
 さらに三里塚・市東さん農地法裁判の東京高裁判決もその攻撃の一環です。断固反撃しよう!
 そのすべてを一体で闘うことで未来を開いているのが、動労水戸の被曝労働拒否の闘いです。
 原発再稼働阻止とは、原発を止めた後も数十年以上続く廃炉作業にまで責任をとる闘いです。安全を確保した廃炉作業の教育と技術継承、それと一体の医療、その原形がここにあります。原発再稼働阻止、福島とともに生きるカンパを訴えます。

国際連帯闘争の発展を

 6・7集会で、韓国鉄道労組ソウル地方本部と動労千葉が討論を重ねて作り上げた「民営化と闘う日韓鉄道労働者共同声明」が発表されました。声明は、「新自由主義という怪物を打ち倒す国境や産別をこえた労働者の固い団結をつくりあげたいと願い、自らその先頭に立つことを決意して、この呼びかけを発することを決断した」と宣言しています。
 国際連帯闘争をここまで発展させた動労千葉労働運動は、今や沖縄も「国際連帯の島」にしつつあります。「オール沖縄」勢力が言う「基地を県外へ」や「アメリカに帰れ」では絶対に勝てません。米兵のイラク・アフガンからの帰還兵が毎年8千人以上自殺する一方、福島原発事故の「トモダチ作戦」で被曝した米兵239人が提訴に立ち上がり、自衛官の決起も始まりました。この力が戦争を阻止します。ここにおいても階級的労働運動が核心です。さらに国際連帯闘争を大発展させるため、圧倒的なカンパをお願いします。

星野同志を取り戻そう

 今夏、無実の星野文昭同志の獄中闘争が満40年となります。沖縄で爆発する怒りと決起は、星野同志の正義性と無実を示しています。しかしもう絶対に我慢がなりません。なぜ星野同志がこんなにも長く獄に奪われなければならないのか! 星野同志をとり戻すことは、戦前以来の日本の労働者階級の闘う魂と誇りをとり戻すことです。全国で「星野絵画展」をやろう! 9月6日、全国から徳島刑務所に行こう! 星野同志をとり戻すための大カンパ闘争に立とう!
 最後に、闘う労働者党建設のための圧倒的カンパを訴えます。
 昨年衆院選と今春の杉並区議選で、私たちは「新しい労働者の政党を」と訴えて闘いました。これは圧倒的な民衆の声です。
 この間のスパイ分子を使った組織破壊攻撃や群馬、東京北部への弾圧は、革共同の前進に対する支配階級の恐怖からの焦りです。悪政と闘うために民衆が独自の組織と連絡網をつくるのは、江戸時代の百姓一揆でも常識でした。非合法・非公然体制を堅持し、『前進』1万人読者網を建設するためのカンパを訴えます。
 まとまった夏期一時金としては10万円を単位とした挑戦を、そしてすべての仲間が広範なカンパ闘争に挑戦しましょう。2010年代中期階級決戦を闘い抜き、現代革命に勝利しましょう。
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