6・6東京 再審連絡会議が全国討論会 この闘いで星野奪還を 各地絵画展の成功で確信

週刊『前進』06頁(2686号06面01)(2015/06/22)


6・6東京 再審連絡会議が全国討論会
 この闘いで星野奪還を
 各地絵画展の成功で確信

(写真 再審闘争の現状と課題を鈴木達夫弁護団長が報告。参加者は集中して聴き入った【6月6日 東京・中央区】)

 6月6日、「星野さんをとり戻そう!全国再審連絡会議」は、東京・日本橋公会堂で「星野さんをとり戻そう!全国討論会」を開いた。家族、再審弁護団、共同代表、各地の会など60人が集まって、星野文昭さんを今こそ取り戻そうと熱烈に討議した。

〝星野の闘いは階級の魂〟

 今日、安倍政権は戦争絶対反対の闘いに直撃されて、ボロボロの惨状を示している。「安倍は倒せる。戦争法案は粉砕できる」という確信が、労働者人民の中に急速に広がっている。この怒りをゼネストに向かって押し上げることが勝利の道だ。
 この激闘と一体で行われた星野絵画展・集会は、その一つひとつが創意工夫をこらして成功をかちとり、100万人と結びつく展望を切り開いている。討論会は、「この闘いで星野文昭さんを取り戻せる」と熱く実感するものとなった。
 司会は、再審連絡会議事務局の神藤猛雄さんが務めた。
 星野暁子さんが「階級の魂、闘いの柱として闘う星野の勝利は階級の勝利、闘いの勝利の決定的力になります」という星野同志のメッセージを読み上げた後、5月の面会について報告。28日の面会を不許可とした徳島刑務所への怒りを語った。
 事務局の金山克巳さんが基調報告を提起した。そして、弁護団から、藤田城治弁護士がビデオ国賠の不当判決について、鈴木達夫弁護団長が再審闘争の現状について、酒井健雄弁護士が証拠開示について、それぞれ報告した。

沖縄、大阪から絵画展報告

 2本の特別報告が行われた。
 歴史的な成功をかちとった沖縄絵画展の報告を和田邦子さんが行い、絵画展をもって労働組合の壁と必死に格闘し、獲得する闘いを進めてきた大阪の報告を南谷哲夫さんが行った。
 休憩の後、杉並の狩野満男さんをトップバッターに熱烈な討論が行われた。各地の代表が次々に手を挙げ、星野同志の描く絵が労働者人民の怒りと一つになり、労働組合を獲得する力を持っていることが次々に報告された。
 星野絵画展は、戦争への怒り、安倍政権への怒りと一つになって階級的な求心力をつくり出している。「沖縄闘争を闘って獄中40年」という星野同志の存在を知った瞬間、「そんな人がいたことを知らなかった。申し訳ない」と涙を流す人、新たに会員として星野闘争の担い手になる人が次々に生み出されている。『愛と革命』や「ソリダリティ」のCDもこれまでの水準を大きく超えて売れている。
 討論会では、家族の訴えを受け、徳島の元木美起子さんが9・6徳島刑務所デモへの結集を訴えた。そして、全員で「ソリダリティ」を歌って終了した。

勝利の鍵は地区党の団結

 今年前半の飛躍的前進はなぜかちとることができたのか。
 重要なことは、星野闘争を労働者階級の正面課題として地区党がすえきり、その実践として絵画展に取り組み、成功へ総決起したことである。同志たちが自らの課題として労働組合を回り、住民運動や宗教者にも熱烈に訴えた。この闘いを通して、党の団結が強固に打ち固められた。
 この団結を軸にして広範な実行委員会が形成され、主体的な決起がかちとられた。宣伝から設営、受付、撤収まで、自主的で主体的な闘いが実現された。
 また、これまでとは水準の違う宣伝戦が展開された。沖縄では総計2万枚のビラがまかれ、それが階級の地熱を高めて、「絵を見に来るというより、闘いを求めに来る」(和田さん)状況が生み出された。
 狩野さんは、「杉並の各所で絵画展を開き、衆議院選、区議選に決起した人びとと結びついて拠点建設をかちとる」と熱烈に決意を語った。
  9月に向かって総計50カ所にも迫る絵画展が開かれる。今回の討論会を通して、「絵画展をもって労働組合を獲得して100万人と結びつき、必ず星野同志を取り戻せる」という確かな実感となった。
 JR東日本の7・1駅全面外注化を粉砕し、「安倍をともに倒そう!7・5集会」の成功から「戦争絶対反対!許すな改憲!1千万人署名」に向かって突き進もう。
 9・6徳島刑務所包囲デモへ攻め上り、星野同志を取り戻そう。
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