読者拡大へ大胆な挑戦を 『革共同の機関紙活動』第2集を読み活用しよう

週刊『前進』06頁(2687号06面01)(2015/06/29)


読者拡大へ大胆な挑戦を
 『革共同の機関紙活動』第2集を読み活用しよう


 『革共同の機関紙活動/第2集』が6月15日、国会闘争の日に刊行されました。2013年1月に『前進』を労働者人民の中に広めようと『革共同の機関紙活動』が出されて以降、2年半の実践にもとづくものです。B5判64㌻が独立した五つの項目からなり、電車の中やちょっと空いた時間にも気軽に読み進められる実際的な内容です。

情勢とかみあい目を見張る前進

 最初に感じたのは、『第1集』が出て以降の2年半に起こった内外情勢のすさまじい進展と、それと完全にかみあった機関紙活動の目を見張るような前進でした。とりわけ今春の闘いで、それをプロレタリア世界革命への具体的道筋としての「ゼネスト論」にまで高めた決定的意義でした。
 「アメリカ帝国主義を基軸とした戦後世界体制は完全に崩壊し……、大恐慌は世界戦争、核戦争の危機を現実化しています。それは同時に、労働者階級が自らの手で帝国主義を打倒し、社会の主人公となる時代の到来です。全世界的な革命情勢の到来は、自国政府打倒のゼネストと国際連帯行動を生み出します。ゼネストとは、労働者階級の団結の力で社会を根底から変革する闘いです」(2㌻)
 「もくじ」にある順に読み進むのが順当ですが、Ⅲから読んで、全国の仲間の実践を共有・団結するところから始めてもよいと思います。

現在の到達地平実践方針鮮明に

 Ⅰ『革共同の機関紙活動』第2集発行にあたって(前進経営局)。Ⅱ第6回全国機関紙担当者会議の基調提起(革共同書記長・天田三紀夫)。Ⅲ『前進』に寄せられた機関紙活動の報告から。Ⅳ革命的共産主義者同盟第7回大会・決議3。Ⅴ全国機関紙担当者会議の基調提起(12年9月第1回から14年9月第5回)。
 Ⅱは、現在の到達地平と実践方針を明らかにしています。
 「機関紙『前進』をもって2010年代中期階級決戦の爆発をかちとっていく。中期階級決戦で、ロシア革命100年を戦取することをしっかり確認したい」(4㌻)「ロシア革命ということを考えてみたけど、無駄がない。……1871年パリ・コミューンを徹底的に研究し、戦略的に闘ってきたからだ」「『戦略的に闘う』とはどういうことか。それは、労働者同志の実践と経験を重んじるということだ。労働者同志が今切り開いている経験を重んじて、この新しい事実にもとづいて、マルクス主義で、革命的イデオロギーとして構築していく。革命とは、理論の単なる実現ではない。生きた理論の実践的な直接の推進だ。そういう点で、労働者階級の現実にもっと徹底的にこだわって、非正規労働者の現実からもっともっと学んでいく」(10㌻)

同志からの投稿・記事15本を紹介

 Ⅲでは、『前進』に掲載された15本の機関紙活動の投稿や記事を紹介。同志たちの生き生きとした顔が浮かぶようです。
 「今では文字を見ても眠気が来ないほど意識も変わってきました」(広島)。「『前進』を配りたいと仲間に提起しました。9・11闘争以降、郡工内は分岐が始まり、職場の仲間は今、戸惑いや動揺があるに違いない。何より、……郡工の仲間たちの一人でも多く、少しでも早く、9・11闘争の報告をしたかったのです」(福島)。衆院選闘争の過程では、「『前進』を5〜6人の小学生がみんなで読んだり『親に勧めたいから新聞をくれ』と求めてくる場面もありました」(学生)。「今日、初めて『前進』を読みました。……今まで普通の新聞を読んでも、『こうなりました。これからはこうなります』と書いてあるだけで、わけも分からず、政治とか法律は難しいので自分には手の届かないものと思っていました。ところが『前進』を読んでみて、今、政治を行っている人たちの意図が次第に明らかになってきました。……私も世の中を支えている労働者の一人であるとの自覚に目覚めました。『前進』を読んでいこうと思っています。他紙を読もうと思います。そうすると『違いがわかる女』になるかもしれません」(広島)

機関紙闘争で党―ソビエト建設へ

 Ⅳは、「革共同第7回大会・決議3」にまで高めた機関紙闘争論であり、Ⅴはそこにいたるまでの第1回機関紙担当者会議以来の全基調提起です。第1回から第6回まで繰り返し強調しながらその中身を豊富化させて提起していることは「『前進』を読む」ことから出発し、「迅速に配布する体制(代金回収と一体)」「それを担う担当者体制」をつくることこそ、階級のリーダーづくりであり、蜂起の陣形づくりだということです。
 1万人読者網を建設する機関紙闘争は、地区党建設の軸であると同時に、「階級的労働運動路線の普遍性をテコにして、全戦線で、労働組合と結合したソビエト建設に向かう挑戦そのものである」(26㌻)。
 「全戦線の課題を担う地区党になろう」(48㌻)。革共同と1千万人との結合は全戦線的課題を地区党が担う時に実現すると提起されています。この間の『前進』で報道されている関西の仲間の実践から学ぼう。
 この到達地平は、『第1集』での第1回担当者会議基調提起と「A県委員会の機関紙活動の教訓」に全国の仲間が食らいついて実現したことです。併せて活用しよう。

今週号と速報版を職場の仲間に

 3年間の機関紙活動が「速報版」を産み、職場配布で、みんなが「あなたが中核派ね」と知り、声をかけられるのを待っています。いや向こうから「読みたい」と来ています。
 拠点建設も安倍打倒も体制内勢力との闘いも、組織建設も財政闘争も、この絶好機に地区党を挙げて思い切った機関紙拡大闘争に踏み出すことで勝利できます。今週号の『前進』で15年後半の購読者拡大へ挑戦しよう。
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