団結ひろば 投稿コーナー

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週刊『前進』06頁(2688号06面04)(2015/07/06)


団結ひろば 投稿コーナー

児童館の労働に誇り 非正規労組つくろう
 杉並区児童館職員 西川明梨

 この春から杉並の児童館・学童クラブの非常勤職員として働いています。50年の歴史ある学童クラブで、現在の登録児童は最大の103人、児童館に遊びに来る子(赤ちゃんから中高生まで)も合わせると、1日150人以上の子どもが来館します。
 「たっだいまー!」「せんせい、あのねー!」。午後3時頃、怒濤(どとう)のように学校から帰ってくると、150人の熱気がむせかえる中、足やら肩やらに子どもが絡みついたまま仕事して(笑)、時間は目まぐるしく過ぎます。
 丁寧に工夫されている仕事のやり方、遊びや玩具、ルールさえも、子どもたちと一緒に先輩職員たちが創り出してきたもので、一つひとつ感動します。職員も、この仕事と子どもに対する愛情はハンパでなく、誇りを持って働いている素敵な人ばかり。正直、毎日の仕事が楽しくて仕方ないです。
 それでも、子どもの命を預かる仕事で非常勤(非正規)っていうのはやっぱりありえないと思う。特別支援児をマンツーマンで見るのは非常勤です。無資格でもなれるパート職員が、たった2時間の新人研修を受けて「皆さんは学童保育のプロですから!」と言われても、月給15万円以下の非正規ではとれる責任もとれません。最大の問題は雇用年限、ずっとここで働きたいのに1年雇用って。非正規の組合をつくって闘うしかない。

花輪さんの人生史が青年を鼓舞激励した
 広島連帯ユニオン青年部  山下真吾

 6月20日、世田谷地区労顧問で鈴コン分会闘争支援・連帯共闘会議呼びかけ人の花輪不二男さんをお招きし、第Ⅷ期ひろしま労働学校が盛大に開催されました。
 「国鉄闘争と合同一般全国協議会鈴コン闘争勝利の教訓」をテーマにした講演は、この間、労働相談から新たに労働組合に加入した労働者が参加するなど、公開講座にふさわしい大盛況でした。
 花輪さんは「労働者が資本のやっていることがおかしいと思って立ち上がっているときは、まさに資本が攻撃しているときです」と核心的に提起しました。その通り! バイトで「大人のずるさ」を学び、勤労学生を経て労働組合役員を務めてきた花輪さんの人生史には労働者魂が見えました。中でも地区労運動で取り組んだ京セラ闘争の教訓は、体制内労働運動を打破し、〝闘う労働組合〟の拠点建設の必要性を鮮やかに示しました。
 核心的だったのは、鈴コン資本による過去の組合つぶしの攻撃を、国鉄分割・民営化と一体で行われた新自由主義による攻撃と位置付け、それに原則的に労働運動で反撃し、職場で団結を固めて闘い続けてきたことです。これこそ〝動労総連合〟の全国的建設への実践的方針です。
 レジュメに収まりきらないほど豊富な花輪さんの労働運動史と人生史は、とりわけ私たち青年労働者を鼓舞激励する大きな武器となりました。これからも明るく楽しく真剣に闘っていきます!

解雇撤回へ街頭署名新たな仲間も獲得!
 福島・いわき合同ユニオン 亀井 渉

 私たちは有機合成薬品工業に対する解雇撤回闘争を、組織拡大と地域に根ざした合同労組建設として闘い取るため、ユニオン支援共闘会議を立ち上げ、解雇撤回署名で街頭に打って出ています。
 青年労働者に対する会社の「能力不足」のレッテル張りと解雇、「解雇は正当と認めろ」という告訴攻撃を暴露して道行く人に訴え、多くの共感と激励の声を受けて、ますます闘志を燃やしています。同情だけでなく、多くの人が戦争法案や労働法制改悪に対する怒りを口にし、自分の職場や家族にかけられている資本の攻撃と一体の問題だ
と確信して署名やカンパを寄せてくれます。
 「こういうのは全部自民党が悪いんだよ!」と言って署名していく年配の方や、「自分らの職場もデタラメですよ」と話す除染労働者、友達を連れてきて署名に応じる学生たち。労働者との結合を求めて街頭に一歩踏み出せば、安倍政権への怒りは街頭に満ちあふれていることを肌で実感できます。
 先日の街宣では、勤務中の女性労働者が「この組合は会社の組合ではないから労働相談だけでしょうか?」と声をかけてきました。これまで解雇撤回を要求して会社側との団交を2回開いたことや工場門前・本社前での抗議行動など、絶対反対を貫いて団結して闘ってきたことを話すと、彼女は自分の職場の悩みを話してくれました。
 JRが先頭で行っている外注化・非正規職化とまったく同じ手法の攻撃に対し、解雇撤回を掲げて真正面から闘ういわき合同ユニオンは新たな労働者を獲得しています。

農民殺しの国策判決は絶対に許せない
 東京 高村宏信

 6月12日、東京高裁で行われた市東孝雄さんの農地裁判控訴審の判決公判を傍聴した。
 前回弁論では「皆さん、お久しぶりだね」などとご機嫌伺いをした小林昭彦裁判長は、今回は「本件控訴を棄却する」(=農地を取り上げる)などわずか15秒で閉廷、抗議する弁護団、傍聴人双方に退廷命令。常識では考えられないような光景だ。
 あとで判決文を読んでも、市東さんの農民としてごく当たり前の主張をまったく受け止めようとしない、正当な主張を検討する姿勢もない。代わりに判決文の半分以上のページ数を割いて一審判決の字句の誤りなどを上塗りするというお粗末さ。歴史に残る大反動判決、いや「歴史に残る大犯罪」だ。農民の耕作面積の大半を土地収用法で奪えなくて農地法で収奪するなど本末転倒。今までの日本の歴史にもなかったし、これからもあってはならないことだ。
 直後の記者会見で、当の市東さんは、怒りをもってかつ堂々とした態度で「不当で不誠実な裁判だ。農民である私への死刑判決だ」と見事に断罪した。
 報告集会でも市東さんは、「もう一つの耕作権裁判(千葉地裁で審理中)に勝ち、今日の判決を最高裁でひっくり返す」、萩原富夫さんは「私たちの闘いを恐れ、追いつめられたのは小林裁判長だ! 新たな闘いがこの日から始まった」と。その通りだ。
 起こっていることは今の安倍と同じだ。安倍は「安保法制は憲法違反」に大打撃を受け、通常国会の会期を過去最長の95日間も延長してあがいている。安倍打倒だ。
 論理も内容もなく、追いつめられた揚げ句の農地強奪判決は、全人民の力で絶対にふっ飛ばさなければならない。

『前進』読み合わせで労働者は文字を奪還
 郡山市 河北まりも

 24歳の女性労働者と『前進』6月22日号「安保国会を斬る」の読み合わせをしました。1時間で読んで議論するにはちょうどいい長さです。
 彼女はニュース、新聞をまったく見ない人。安倍の戦争法案の話もまったく知りませんでした。3人で読み合わせをしましたが、彼女は読みません。文章も見ません。ただ耳で聞いています。段落ごとに説明しながら読みました。彼女が反応したのは「自民党の改憲街宣に怒号が飛んだ」「被爆者の城臺美彌子さんが安倍を目の前にして弾劾した」のところです。〝労働者の反撃〟に空気が入るんですね。
 さらに『前進』というタイトルと「安倍をともに倒そう大集会」という集会ネーミングも気に入ってくれました。私が「これはメディアでは伝えない労働者の側に立った新聞なんです。うちらに終わりはない。常に前に進み続けなければならない。だから『前進』なんです」と話すと、いたく気に入ってくれました。また、「安倍をともに倒そう!」と呼びかけている点も「すごいですね」「どんな集会になるんだろう」と興味津々。
 私の職場では「文字」が奪われています。自分で考えて自分の思いを文字にする、文章にする行為が存在しません。始末書でさえテンプレートがあります。会社からの指示はタブレットでチェック。紙媒体すら存在しないのです。ペンを握るときはチェック項目にレ点をつけるときのみです。
 『前進』1万人読者綱建設とは労働者が「文字」を奪還していく闘いでもあると思います。

毎号の紙面の充実は労働運動の前進ゆえ
 N・Y

 『前進』2685号3面の中央労働者組織委員会のスパイ批判論文の、「個の実現とは、共同性の責任との矛盾的緊張の統一の過程としてある」に、はっとさせられました。最近やっと『破防法裁判傍聴記』全5巻を読み終え、70年闘争時代の思潮、主体性という思想に深い感動を覚えたのですが、党の革命以来訴えられてきた、労働運動の中における共同性とどういう関係にあるのかと疑問を抱いていたのです。そこへこの規定がスッと出され、納得させられました。と同時に、この規定はあまりにも抽象的で、『前進』紙上でもっと具体的に豊富に展開してほしいとも思います。
 4面の教労論文で「安倍の公務員労組解体や戦争教育に『参加』も『提言』もあるか!」という主張は無条件に労働者を獲得すると思いました。やっと絶対反対路線の正しさを理解できました。
 6面の富山さんの「無罪まで闘う」という宣言は、すでに出獄しているのになぜそこまでとの疑問が浮かびました。が、この宣言は、戦前・戦中のスターリン主義の、転向して出獄し外で活動を再開するという転向思想を徹底批判するものであると同時に、国家権力を追いつめるものです。富山さんにはその非転向思想を貫いて頂きたい。
 最近の『前進』は、一号一号が1行も読み過ごすことができない充実した機関紙になっています。理由は革命的労働運動の前進にあると思います。私も65歳になりますが、再就職して労働組合運動を闘いたい。団結!

安保法制絶対阻止へ核心突く講演に奮起
 東京南部 小國古都

 日本の平和がほかならぬ政府に脅かされ、安倍打倒待ったなし!の状況下、とめよう戦争への道!百万人署名運動・南部連絡会主催の学習会に参加しました。
 冒頭の、反戦の母シンディ・シーハンさんのビデオメッセージに多くの意味が込められていました。「金もうけと権力のための戦争」「戦場にわが子を送らない」「わが子とあなたの子を殺し合わせない」。ブッシュ政権の情報操作で大義を与えられたイラク戦争。安倍は第2、第3の〝イラク戦争〟に日本が自由に参戦するため、あるいは日本が戦争を仕掛けるために法案を成立させようとしている。
 続く川添順一さんの講演は「戦争法をなぜ急ぐのか?」を絡み合う情勢と思惑を上手にひもときながら明確に解説。何より集団的自衛権を求めていたのは財界だった。大企業が海外企業を買収・合併し海外で利益を得るために必要で、かつての中国侵略戦争と同じ道。また自衛権については、自衛隊創設時、砂川最高裁判決、沖縄返還の1972年の政府の見解を解説。これまでは憲法9条を根底に自衛権を論じてきた。だから財界も改憲を要求し、安倍を総理大臣にするため総力を挙げたのだと確信しました。
 さらに、日本の未来を暗示したのがアフガニスタン戦争でのドイツ。国際治安支援部隊(ISAF)に後方支援として派兵し、犠牲者55人、戦費5兆円以上。ISAFの名目は国際平和活動でした。いつの時代も戦争は自衛のため正義のため、平和のためと称して行われる。いかなる戦争にもNO!を突きつけねばと誓いました。戦争法案をつぶすため、一刻も早く安倍を倒しましょう!

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