7・15ゼネスト突入へ 韓国民主労総

週刊『前進』08頁(2689号01面02)(2015/07/13)


7・15ゼネスト突入へ
 韓国民主労総

(写真 民主労総と韓国労総の公共部門労組が共同闘争 【7月4日 ソウル】)

 韓国では、7月15日の民主労総の第2次ゼネストを突破口に、韓国労総も合流して7〜8月、パククネ政権に対するストライキの波が全産別で次つぎと巻き起ころうとしている。金属労組はすでに88・1%の高率でスト権を確立し、7月15日には昼・夜それぞれ4時間以上のストライキを闘い、さらに7月22日に韓国労総傘下の金属労連などと共同してストに入る方針だ。
 民主労総と韓国労総の公共部門や金融部門の労働者も、共同闘争本部を結成し、7月4日にはソウルで大集会・デモを闘いとっている。積もりに積もった労働者の怒りの爆発が今や、パククネ打倒情勢を確実に引き寄せている。

スターケミカル労働者が大勝利

 この中で新たに、資本の労組破壊攻撃を粉砕する決定的な勝利がかちとられた。暴力団を使った襲撃を打ち破った甲乙オートテックの勝利(本紙第2687号既報)に続き、7月7日、400日を超える高空籠城(ろうじょう)闘争を闘いぬいていたスターケミカルでついに、資本を屈服させる勝利が実現した。スターケミカルの大株主であるスターフレックスと労組の間で、解雇者11人全員の雇用保障と労働組合活動の保障などを明記した最終合意が締結されたのだ。
 スターケミカルは2010年に韓国合繊を買収し、その際雇用の継承を約束したが1年半で廃業を発表、労働者全員の整理解雇にのりだした。労働者は、資本が労働者を使い捨ての消耗品とみなすことなど断じて許さないと宣言し、解雇者復職闘争委員会をつくって必死に闘った。14年5月からは、チャグァンホ解復闘代表が地上45㍍の煙突に上って、超長期の命がけの高空籠城を続けてきた。
 7月8日、地上に下りてきたチャグァンホ代表は、仲間との団結があったからこそ闘いぬけたとし、「資本に勝つことは必ずできると信じて闘ってきた。この闘争はここでは終わりません」「今後も仲間たちとともに労働者として生きぬく」と不屈の決意を述べた。
 この場にかけつけた民主労総のチェジョンジン首席副委員長は、スターケミカル労働者の闘いを「民主労組がどうあるべきか、どんな困難があっても屈しないその精神を実践で示してくれた」とたたえ、「私たちがストライキでこの闘いに応えよう」と、7・15第2次ゼネストへの総力決起を訴えた。
 この勝利は民主労総全体を奮い立たせている。新自由主義の国家・資本と全面対決し、韓国労総をも巻き込んでパククネ打倒へ闘う民主労総と連帯し、日帝・安倍政権打倒へ総決起していこう。
このエントリーをはてなブックマークに追加