7・16衆院 本会議採決強行を弾劾 学生先頭に怒りの抗議行動

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週刊『前進』06頁(2691号01面02)(2015/07/27)


7・16衆院
 本会議採決強行を弾劾
 学生先頭に怒りの抗議行動

(写真 衆院本会議可決の報が入り、徹底弾劾のシュプレヒコールをたたきつけた【7月16日 衆議院第二議員会館前】)

 7月15日の衆議院特別委員会での強行採決に続き、16日の本会議で戦争法案を通過させた安倍政権に対し、この日も全国の労働者、学生、市民の激しい怒りが国会を包囲した。早朝から全学連の学生を先頭に衆議院第二議員会館前で座り込みが行われた。昼過ぎにかけて続々と参加者が増え始め、本会議で可決との一報が入るとただちに徹底弾劾のシュプレヒコールをたたきつけた。
 本会議採決をニュースで知った学生が何人も国会前に駆けつけ、座り込みに加わり、全学連の学生と真剣に討論し、その場で熱い交流が次々と生み出された。許すな改憲!1000万人署名もどんどん集まった。抗議行動は夜まで続き、警察による鉄さくを用いた不当な集会規制を押し返して、数万の人びとが国会周辺を取り囲んだ。
 戦争法の衆院強行採決で安倍は完全に墓穴を掘った。青年・学生を先頭に労働者階級の怒りは臨界点を超え、巨大なゼネスト情勢が始まった。

ストライキで闘う時が来た

 毎日新聞が17、18両日に行った全国世論調査では、安倍政権の支持率は35%に急落、不支持率は51%に上昇し、強行採決を「問題」とする意見は68%、「説明不十分」は82%に達した。他社の世論調査でも軒並み支持・不支持が逆転した。また22日に公表された共同通信社の世論調査では、憲法について「このまま存続すべきだ」は60%となり、「変えるべきだ」の32%を大きく上回った。安倍はこれらの結果に大衝撃を受けている。
 こうした怒りと闘いの高揚の中で、ゼネストを求める大衆的な声が急速に広がっている。7月10日、出版労連は定期大会で産別統一スト権として「言論・出版・表現の自由を守り、憲法改悪に反対するストライキ権」を確立した。これが新聞などで伝えられ、「今こそストライキで闘う時だ」という声が全国の職場で上がっている。
 この情勢下で、国鉄闘争が分割・民営化攻撃を打ち破り、不当労働行為を最高裁にも認定させ、労働組合が団結して闘うことの正義性を示した意義は絶大だ。今こそ闘う労働組合をよみがえらせる時だ。許すな改憲!1000万人署名をあらゆる地域・職場に拡大しよう。戦争法案粉砕・安倍打倒の8〜9月国会決戦に労働組合を先頭に決起しよう。
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